「QC検定ってどんなことが問われるのだろう?どんな形式で問題が出されるのだろうか?」

こうした疑問を持っている人もいると思います。

品質管理に関する知識や理解度がどの程度あるかを測る、QC検定(品質管理検定)。知名度がそこまで高い資格ではありませんが、一体どのような試験なのか気になる人もいると思います。

本記事では、QC検定の試験内容について詳しく紹介していきます。

QC検定とは、今や年間受験者数が6万人を超えている民間の検定試験であり、日本で多く実施されている様々な商品の品質管理についての知識や理解度を問う内容になっています。4級、3級、2級、準1級、1級と5つの資格区分がされていますが、準1級は1級の1次試験に合格した場合に授与されるものであり、準1級そのものの試験は存在しません。また、受験資格はどの級にも設けられていません。

各級で問われる内容は?

QC検定は、それぞれの級で問われる内容が違います。それらを各級別に、ここで紹介していきます。

まず、4級では品質管理の基本的な知識を有しているかどうかが問われます。4級は、一番レベルの低い級なので、社会人として身につけておくべき品質管理に関する常識を学ぶことを目標につくられています。次に、3級では品質管理の実践をどの程度理解しているかが問われます。品質管理の基本的な管理や改善活動を実践しながら、組織の管理者ではなくメンバーとして活動している人が想定されています。

次に、2級では基本的な管理や改善活動を、補助なしで自立的に実施できるかどうかが問われます。品質管理の実践までを十分理解した上で、品質管理部署のリーダーや管理職など、改善活動を進んでできる人が対象です。最後に1級ですが、企業内で起こる様々な問題に対して、品質管理の観点から分析し、問題の解決と改善を提案していく力が問われます。1番上位の級なので、品質管理分野のリーダーとなる可能性のある人にとっては、必須ともいえる資格です。

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出典:出版社HP

各級の試験範囲は?

ここでは、それぞれの級で出題される試験範囲を紹介していきます。

まず、4級では実践分野・手法分野・企業活動の基本分野の3つの分野から出題され、実践では「品質管理」、「検査」、「標準化」などの項目が、「事実に基づく判断」、「データの活用と見方」の項目が、企業活動の基本では「製品とサービス」、「5W1H」の項目がそれぞれ出題されます。次に、3級では実践分野・手法分野の2つの分野から出題され、実践では「品質の概念」、「管理の方法」、「品質保証」などの項目が、手法では「QC7つ道具」、「統計的方法の基礎」などの項目がそれぞれ出題されます。

そして、2級でも実践分野・手法分野の2つの分野から出題され、実践では「QC的ものの見方・考え方」、「倫理・社会的責任」などの項目が、手法では「新QC7つ道具」、「管理図」などの項目がそれぞれ出題されます。最後に1級ですが、実践分野・手法分野・論述の3つの分野から出題され、実践では「品質の概念」、「品質経営の要素」などの項目が、手法では「データの取り方とまとめ方」、「相関分析」などの項目が、論述では「研究・開発・設計」、「製造・工程管理」などの項目がそれぞれ出題されます。

QC検定(品質管理検定)の試験内容のまとめ

今回は、QC検定の試験内容について紹介しました。

級が上がるにつれて、試験範囲が広くなり、高度化していくのがわかりましたでしょうか。興味がある人は、是非この機会に取得に向けて勉強してみてくださいね。

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