「QC検定って実際どのくらい難しいのだろう?」

こうした疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。
品質管理に関する知識をどの程度持っているかの評価を客観的に行う、品質管理検定、通称QC検定。この資格の難易度がどのくらいのものか知りたい人もいるのではないでしょうか。

本記事では、QC検定の難易度について詳しく解説していきます。

QC検定とは、2005年から実施されている民間の検定試験です。日常生活やビジネスをする上で不可欠であり、日本の多くの企業で実施されている品質管理についての知識や理解度を問う内容になっています。資格区分としては、4級、3級、2級、準1級、1級の5種類に分かれています。ただし、準1級は1級の1次試験に合格した場合に授与されるものであり、準1級そのものの試験は存在しません。受験資格は特に設けられておらず、基本的には誰でも受験することが可能です。

試験の級の違いについて

QC検定の試験の違いについての概要は以下の表の通りです。

4級 3級 2級 1級
試験方式 マークシート方式 マークシート+論述方式
問題数 全17問 全16問 全17問
合格基準 総合得点が概ね70%以上 手法分野、実践分野それぞれの得点が概ね50%以上、

かつ総合得点が概ね70%以上

以下すべて満たす必要あり

・一次試験の手法、実践分野の得点がそれぞれ50%以上、

かつ2つの総合得点が70%以上

・二次試験の論述の得点が概ね50%以上

・一次、二次の得点が70%以上

試験時間 計270分(実践90分+手法90分+企業活動の基本90分) 計180分(実践90分+手法90分) 計360分(実践120分+手法120分+論述120分)
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出典:出版社HP

各級別の合格率

QC検定の近年の合格率を級別に以下の表にまとめたので、ご覧ください。

4級 3級 2級 1級
20年9月 85.1% 53.7% 27.6% 8.1%
19年9月 84.0% 49.7% 23.0% 2.6%
19年3月 85.2% 51.2% 26.6% 7.2%

こちらの表から近年の合格率を平均してみると、4級では8割超、3級では5割前後、2級では2~3割、1級では1割以下ということがわかります。4級では全体の8割以上の人が合格しているという高い合格率ですが、1級になると合格している人は全体の1割にも満たない割合になります。つまり、QC検定は、級によって合格率がかなり変動する試験だと言えます。

各級別の難易度

上記で示した合格率からもわかるように、難易度も級によって大きく変わります。したがって、それぞれのレベルに合った対策が必要になってきます。

4級では8割以上の人が合格しているため、難易度は易しく、初学者でも取り組みやすいものだと言えるでしょう。3級では、約半分の人が合格しており、難易度は普通だと言えます。ただ、裏を返せば約半分の人は合格できていないため、しっかり検定対策をすることが重要になってきます。2級では、3割弱の合格率のため、難易度は必然的に高くなるでしょう。そして、1級では合格率が1割にも満たないため、難易度は非常に高いと言えるでしょう。特に、19年9月の回では合格率が2.6%と突出して低いため、合格しているのはほんの一握りです。ですので、きちんと学習計画を立てて、試験の準備をすることが必須になります。

QC検定(品質管理検定)の難易度のまとめ

ここでは、QC検定の難易度についてご紹介していきました。
級によって難易度が大きく変動する試験ですが、興味がある人は、まず難易度の一番低い4級から取得を⽬指してみましょう。

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出典:出版社HP