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臨床心理士は、日本で公的に認定された専門家で、精神疾患や心身症、精神心理的問題の援助や改善、予防、研究などを行います。臨床心理士となるには、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する資格試験に合格する必要があります。
受験資格
- 指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を満たす者
- 臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
- 諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内で心理臨床経験2年以上を有する者
- 医師免許取得者で心理臨床経験2年以上を有する者など
試験内容
- 一次試験(筆記):100題のマークシートによる多肢選択方式試験と、定められた字数での論文記述試験
- 二次試験(面接):面接委員による口述面接試験。専門知識や技術の習得度の確認に加え、臨床心理士としての基本的な姿勢や態度、人間関係能力が問われます。
合格率と難易度
- 近年の合格率は60〜70%の間を推移しており、令和4年度の合格率は64.8%でした。難易度については、具体的な数値は公開されていませんが、心理学に関する基礎知識が前提となっており、一定の難易度があると考えられます。
勉強法
- 基本的な心理学の知識を深め、心理学の教科書や参考書、研究論文を読む
- 過去の試験問題を解くことで、試験形式や出題傾向を理解し、弱点を見つける
- 面接試験の練習。専門知識や経験に基づいた意見を明確に述べる練習が重要
臨床心理士は、教育機関、医療機関、行政機関、司法機関、民間企業など様々な分野で活躍し、高度な養成課程に基づいた公的活用が行われる資格です。