臨床心理士とは、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会から認定を受けた民間資格です。臨床心理学に特化した資格となっています。臨床心理士は「臨床心理査定」、「臨床心理面接」、「臨床心理的地域援助」、「調査・研究」の4つの専門業務を行なっています。

臨床心理士はいったいどのような人が向いている職業なのでしょうか。さっそくご紹介していきたいと思います。

どんな人が向いている?

臨床心理士はいったいどのような人が向いているのでしょうか。

・相手の話を聞く
・冷静に物事を判断し解決する

このようなことができる人が向いていると言えます。
それぞれについて詳しく説明していきたいと思います。

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出典:出版社HP

相手の話を聞く

第一にクライエントの気持ちの寄り添い、話を聞くことができるということが大切であると言えます。クライエントの中には心を開いてもらえず、まともに話も聞けない人や怒りや憎しみ、不信感などの激しい感情をぶつけてくる人もいるでしょう。それなのにせっかく相談しに臨床心理士のもとを訪ねたのにも関わらず話すら聞いてもらえなのではクライエントはますます心を閉ざしてしますということは容易に想像つきますね。というより逆効果とも言えます。

そのため臨床心理士はクライエントの心の問題を解決していかなければならないため真剣にクライエントの話を聞き、同じ目線に立って共感できる必要があります。

冷静に物事を判断し解決する

臨床心理士は話を聞くだけではなくクライエントの心の問題を解決しなくてはなりません。会話の内容だけでなく、会話の裏にある心情やちょっとした表情の変化なども読み取らなければいけません。また、クライエントの悩みによっては自分の感情が揺れてしまうこともあると思います。

しかしそれに流されず、冷静に対応する力が必要です。つまり、とても難しい問題に直面してもクライエントより臨床心理士が先にダウンしてしまうことのないよう、強い精神力と冷静な判断力を持つことが大切なのです。そうすることで早期問題解決につながるでしょう。

どんな人が向いていないの?

臨床心理士に向いていないと思われる人はコミュニケーション能力がない人や責任感がない人です。
臨床心理士として大切なことはクライエントの本音を聞くことです。中には本音を言えず苦しんでいるクライエントもいると思います。高いコミュニケーション能力で本音を聞き出しクライエントと話し合うことは臨床心理士にとって必須とも言えます。コミュニケーション能力に劣っているとクライエントとの信頼関係が築きにくく解決できるような問題も解決できなくなってしまいます。そのためコミュニケーションを取ることが苦手な人は努力する必要があるのです。

また責任感がない人も向いていません。これはどのような職業にも共通しているものと思われます。クライエントに対し責任を持ち相談内容や個人情報などについては決して口外してはいけません。このようなことは当たり前のこととも言えるでしょう。

うつ病になりやすいの?

臨床心理士はクライエントの心の問題のケアをしています。そのためクライエントのストレスを一気に受け止めるとも言えます。そうするとネガティブになってしまう臨床心理士の方もいるようです。

わかりやすい例で言うと友達の悩みを聞いているといつの間にか自分も落ち込んだような気分になっていると言うような感じです。臨床心理士の中には心をなくす訓練をしたり、仕事とプライベートの上手な切り替えすることでこのようなことを防いでいる人も多いようです。

臨床心理士に向いている人・向いていない人のまとめ

今回は臨床心理士に向いている人、向いていない人を中心に説明してきました。臨床心理士はとにかく相手の立場に立って話を聞き、問題解決に努めなければいけません。そのためそれに必要なコミュニケーション能力などのスキルを持っている人は臨床心理士に向いていると言えます。

そうではない人も努力をすることでそのようなスキルを身につけることは十分可能です。少しでも臨床心理士の仕事に興味を持った方は目指してみてはいかがでしょうか。

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