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住宅ローンの専門家となるための資格
住宅ローンアドバイザーとは、公正な立場で的確なアドバイスや情報提供を行う住宅ローンの専門家となるための資格です。
国家資格ではなく、民間資格として位置付けられ、住宅ローンを提供する金融機関や不動産会社の方が取得するケースが多くなっています。
この資格が利用されている背景には、様々な住宅ローンが誕生している現代において、消費者がどの商品を選ぶべきかがわかりにくくなっていることや、住宅ローンなどを提供している金融機関が、自社の利益のために顧客に不利な商品を推奨する可能性があることなどがあります。
住宅ローンアドバイザーとして働くには登録が必要で、登録後は3年ごとに更新する必要があります。
住宅ローンアドバイザーを取得する方法
住宅ローンアドバイザーになるためには、主に2つの方法があります。
住宅金融普及協会の養成講座を受講する方法
一般財団法人 住宅金融普及協会が提供する「住宅ローンアドバイザー養成講座」を受講します。この講座は、基礎編と応用編に分かれており、応用編の最後に実施される効果測定で一定以上の点数を取得する必要があります。基礎編と応用編の両方を受講し、効果測定に合格することで講座を修了し、住宅ローンアドバイザーとして登録することができます。この方法は、特に手続きが一貫しているため、多くの人が選んでいる一般的な方法です。講座はオンラインと会場での受講が選べるため、自分の都合に合わせて選択できます。
金融検定協会の認定試験に合格する方法
一般社団法人 金融検定協会が実施する「住宅ローンアドバイザー認定試験(HLA)」に合格する方法もあります。この試験は、住宅ローンに関する知識や実務的な内容が問われる試験で、5択の選択式問題50問が出題されます。合格基準は60点以上で、試験は年に数回実施されます。試験の内容や日程は、金融検定協会のホームページで確認することができます。
どちらの方法を選ぶべきか?
一般的には、住宅金融普及協会の養成講座を受講する方法が推奨されています。養成講座を受けることで、体系的に必要な知識を習得でき、修了後すぐに資格登録が可能です。費用の面でも両者に大きな違いはなく、特にこだわりがない場合は、養成講座の受講を選択するのが良いでしょう。ただし、独学で知識を蓄えている方や、試験で一発合格を目指したい方は、認定試験を受験する方法も適しています。
資格取得後は、3年ごとに更新が必要です。更新時には、継続講習や資格更新試験を受ける必要があり、住宅ローンや関連する法律について継続的に学習することが求められます。
講座と試験の概要
ここでは、住宅金融普及協会の講座と効果測定の概要について紹介したいと思います。
講座は映像を視聴する形式で、Webで視聴するAコースと会場でDVDの映像を見ながら学習するBコースの2種類があります。
Aコースの方が、費用が安く、自分のペースで学習したり、繰り返して学習することが可能となっているため、Aコースがおすすめです。
講座の内容は基礎編と応用編に分けられ、それぞれの講座の最後には、理解度を確認するための効果測定が設定されています。効果測定に合格できれば修了となるため、効果測定合格を目指して学習しましょう。
学習する内容は、住宅ローンの基礎から計算、商品のリスクや注意点、税金、手続きなどの項目です。
住宅ローンアドバイザーの概要と取得のまとめ
住宅ローンアドバイザーの概要と取得するまでの流れについて紹介してきました。
似ている資格にFPがありますが、FPと比べると住宅ローンに特化しており、更新が定期的にあるために、新しい住宅ローン事情を継続的に知っておく必要がある資格となっています。
講座の修了率は8割程度となっており、受講して勉強すれば、合格しやすい資格でもあります。金融機関や不動産会社に勤めている方で、住宅ローンの助言をしたいと感じている方は、取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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