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調剤事務管理士とは?
調剤事務管理士は、株式会社技能認定振興協会が認定する資格で、保険調剤薬局での就職や転職に役立つ資格です。この資格を取得すると、処方箋の内容を理解し、医薬品名や服用方法を入力するための基礎知識を習得できます。調剤事務管理士の資格は、調剤薬局事務の中で最も知名度が高く、一般的に取得が推奨されています。
試験は学科試験と実技試験の2部構成で、学科試験では医療保険制度や調剤報酬に関する知識が問われ、実技試験ではレセプト作成のスキルが求められます。合格率は約60%であり、しっかりと対策を行えば比較的取得しやすい資格です。また、資格を持つことで薬局や医療機関でのキャリアアップや、管理職としての道も開かれます。
さらに、資格取得による収入アップも期待でき、資格手当や報酬が支給される場合があります。ただし、資格取得には時間と労力が必要で、自己啓発を目的として取り組むことが重要です。適切な勉強計画を立て、テキスト∑
概要
薬剤用語の専門知識を持ち調剤報酬の仕組みを理解し正確に算定・請求できるのがこの調剤事務管理士です。医師が交付した処方箋の受付けや会計、保険請求分のレセプト作成など事務全般を担当します。そのため患者さんに対する対応も求められます。調剤事務管理士は薬局を運営する上でのサポート役として欠かせない存在です。
調剤事務管理士仕事内容
具体的には以下のような業務を担当しています。
・受付業務
・処方箋・調剤録管理業務
・会計業務
・レセプト業務
これらの業務について1つ1つ見ていきましょう。
受付業務
受付業務は、患者さんと最初に接する場面で、調剤薬局の顔ともいえます。具体的には、処方箋の受付、保険証確認、そして調剤録の作成を行います。患者さんとのコミュニケーションが重要で、親切で迅速な対応が求められます。
また、新患の対応時には、病歴やアレルギー情報などの確認も含まれます。
処方箋・調剤録管理業務
処方箋の内容をパソコンに入力して「調剤録」を作成する業務です。さらに、薬歴(カルテ)の作成や調剤録の整理・管理も行います。正確さが求められ、裏方の業務ながらも非常に重要です。
会計業務
処方内容に基づき、調剤報酬を計算し、患者さんから負担分の金額を徴収します。金額の計算だけでなく、スムーズな会計処理や接客対応も求められます。また、店舗によっては、OTC医薬品やサプリメントの販売も兼ねる場合があります。
レセプト業務
レセプト業務は、月初に行われる調剤報酬請求に関する業務です。患者さんが支払った以外の費用を保険者に請求するため、正確なレセプト作成が不可欠です。この業務は特に月末月初の時期に忙しくなる傾向があります。
受験者数
調剤事務管理士試験の受験者数は毎年1万5000人前後です。
試験日
調剤事務管理士試験は年に6回実施され、奇数月の第4土曜日を試験実施日と定めています。年に6回も実施されるということは受験できる機会が多いということです。そのため都合がつきにくいという方でも資格取得を目指しやすいと言えるのではないでしょうか。また、試験会場は認定振興協会が指定した会場となっています。
出題内容
出題内容としては主に次のようなものが挙げられます。
【学科試験】
・医療保険制度、調剤報酬の請求などについての法規の知識
・調剤報酬点数の算定、調剤報酬明細書の作成、薬剤用語についての調剤報酬請求事務に関する知識
【実技試験】
・調剤報酬明細書の点検
・調剤報酬明細書の作成
試験形式
学科試験はマーク式となっており10問出題されます。実技試験は3問出題され、実際に自
分で調剤報酬明細書の点検や作成を行うような試験となっています。
合格基準
実技試験に関しては3問合計で70%以上が合格基準となります。しかし、1問でも50%未
満の得点の問題があれば不合格となってしまいます。また学科試験に関しては100点中70点以上の得点を取る必要があります。実技試験、学科試験の両方の合格基準を満たすことで資格を取得できます。
受験資格
調剤事務管理士には受験資格がありません。誰でも受験することができチャレンジしやすい資格となっています。
合格率
合格率は年によって多少のばらつきはありますが60%前後であることが多いです。
そのため難易度は比較的低い試験と言えるでしょう。
独学でも合格できる?
調剤事務管理士は受験資格がなく難易度もそこまで高くないので独学でも合格することは十分可能でしょう。テキストを購入し問題演習を重ねることが何よりも大切です。3〜6ヶ月ほど勉強すれば合格できると思います。
まとめ
調剤事務管理士の仕事内容や資格についての概要について理解していただけたでしょうか。
調剤事務管理士は調剤薬局事務の資格の中で最も一般的で知名度があり調剤薬局事務を目指す方にとってはこの資格を取得するメリットは大きいと思います。調剤事務管理士の資格について考えてみてはいかがでしょうか。