調剤事務管理士とは?

この資格は株式会社技能認定振興協会が認定する資格です。持っていると保険調剤薬局への就職や転職の際に有利になる資格となっています。また調剤事務管理士は調剤薬局事務の資格の中で最も一般的で知名度がある資格となっています。この資格を持つことで処方箋の内容が理解でき、医薬品名や服用方法を入力する作業の基礎知識を身につけることができます。

今回はその調剤事務管理士の内容についてくわしく紹介していきたいと思います。

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出典:出版社HP

概要

薬剤用語の専門知識を持ち調剤報酬の仕組みを理解し正確に算定・請求できるのがこの調剤事務管理士です。医師が交付した処方箋の受付けや会計、保険請求分のレセプト作成など事務全般を担当します。そのため患者さんに対する対応も求められます。調剤事務管理士は薬局を運営する上でのサポート役として欠かせない存在です。

仕事内容

具体的には以下のような業務を担当しています。

・受付業務
・処方箋・調剤録管理業務
・会計業務
・レセプト業務

これらの業務について1つ1つみていきましょう。

受付業務

患者さんと最初に接するためいわゆる調剤薬局の顔ともいえます。
処方箋の受付、保険証確認や調剤録の作成を行います。

処方箋・調剤録管理業務

患者さんの薬剤服用歴作成、調剤録の入出庫や整理を行います。受付業務とは異なり裏方の仕事ですが、正確さが求められる重要な仕事です。

会計業務

処方内容を基に調剤報酬を計算し、患者さんから負担分の金額を徴収し、領収証を発行します。正確さ、スピードと患者さんへの対応が大切です。

レセプト業務

月初めの1週間程度の仕事です。患者様一人一人の1ヶ月分の調剤報酬のレセプトを作成し、保険者に調剤報酬を請求する業務です。

受験者数

調剤事務管理士試験の受験者数は毎年1万5000人前後です。

試験日

調剤事務管理士試験は年に6回実施され、奇数月の第4土曜日を試験実施日と定めています。年に6回も実施されるということは受験できる機会が多いということです。そのため都合がつきにくいという方でも資格取得を目指しやすいと言えるのではないでしょうか。また、試験会場は認定振興協会が指定した会場となっています。

出題内容

出題内容としては主に次のようなものが挙げられます。

【学科試験】
・医療保険制度、調剤報酬の請求などについての法規の知識
・調剤報酬点数の算定、調剤報酬明細書の作成、薬剤用語についての調剤報酬請求事務に関する知識

【実技試験】
・調剤報酬明細書の点検
・調剤報酬明細書の作成

試験形式

学科試験はマーク式となっており10問出題されます。実技試験は3問出題され、実際に自
分で調剤報酬明細書の点検や作成を行うような試験となっています。

合格基準

実技試験に関しては3問合計で70%以上が合格基準となります。しかし、1問でも50%未
満の得点の問題があれば不合格となってしまいます。また学科試験に関しては100点中70点以上の得点を取る必要があります。実技試験、学科試験の両方の合格基準を満たすことで資格を取得できます。

受験資格

調剤事務管理士には受験資格がありません。誰でも受験することができチャレンジしやすい資格となっています。

合格率

合格率は年によって多少のばらつきはありますが60%前後であることが多いです。
そのため難易度は比較的低い試験と言えるでしょう。

独学でも合格できる?

調剤事務管理士は受験資格がなく難易度もそこまで高くないので独学でも合格することは十分可能でしょう。テキストを購入し問題演習を重ねることが何よりも大切です。3〜6ヶ月ほど勉強すれば合格できると思います。

まとめ

調剤事務管理士の仕事内容や資格についての概要について理解していただけたでしょうか。

調剤事務管理士は調剤薬局事務の資格の中で最も一般的で知名度があり調剤薬局事務を目指す方にとってはこの資格を取得するメリットは大きいと思います。調剤事務管理士の資格について考えてみてはいかがでしょうか。

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出典:出版社HP