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公認会計士試験の勉強は専門学校に通うのがいいのでしょうか。それとも、独学で合格することも可能なのでしょうか。
今回はおすすめの勉強方法を詳しく解説していきます!
<公認会計士試験の概要>
○試験方式
公認会計士試験は、短答式試験と論文式試験の二つの試験で構成されています。受験資格がないため、誰でも受験することができます。
・短答式試験
短答式試験はマークシート形式で行われます。
短答式試験の試験科目は、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4科目です。
合格基準は、全科目の合計の70%以上となります。ただ、40%に満たない科目がある場合は、全体が70%以上でも不合格になる場合があります。
短答式試験は、科目合格制度はありませんが、一度合格すると2年間は免除されます。
・論文式試験
論文式試験はマークシート形式ではなく論述式で行われます。
論文式試験の試験科目は、会計学(財務会計論・管理会計論)、監査論、企業法、租税法、選択科目(経営学、経済学、民法、統計学)の5科目です。
合格基準は、全科目の合計の52%以上となります。
論文式試験は、科目合格制度があり、合格した科目は2年間免除されます。
○試験日程
・短答式試験
短答式試験は年に2回行われます。第一回試験は12月、第二回試験は5月に行われます。
令和5年の公認会計士試験実施スケジュールは以下の通りです。
第一回試験:令和4年12月11日
第二回試験:令和5年5月28日
・論文式試験
論文式試験は年に一度のみ行われます。論文式試験は8月に行われます。
令和5年の公認会計士試験実施スケジュールは、令和5年8月18日〜令和5年8月20日の予定です。
<おすすめの公認会計士勉強方法>
続いて、独学で勉強するのか、専門学校に通って勉強するのかおすすめの勉強方法について解説していきます。
私のおすすめは、断然専門学校に通う方法です!実際に、独学で勉強して合格する人も中にはいますが、合格者の多くは専門学校に通って勉強しています。
ここでは、公認会計士試験を独学で勉強するのをおすすめしない理由を3点挙げて説明していきます。
①専門学校と比べて効率が悪い
独学をおすすめしない理由1つ目は、専門学校と比べて効率が悪い点です。費用の面から、そして学習範囲の面どちらからも独学で勉強すると効率が悪くなる可能性が高いです。
まず費用の面ですが、独学の場合にかかる費用はテキスト代や模試の費用、試験費用などの合計で約30万〜40万だと言われています。専門学校の場合は、約80万円かかりますので独学の場合は40万〜50万程度費用を抑えることができます。
確かに、40万〜50万という金額は大きな差ではありますが、専門学校と独学での会計士試験合格の可能性の差を考えると大した金額ではないと考えられるのではないでしょうか。
続いて学習範囲の面では、専門学校では毎回の講義の中で、特に試験に出やすい重要な単元、一応覚えておいた方がいい単元、試験にはほとんど出ない単元など分類しながら解説をしてもらえます。しかし、独学でやるとなるとテキストの内容から重要度順に優先順位をつけて学習することが難しくなります。
②スケジュール管理が難しい
独学をおすすめしない理由2つ目は、スケジュール管理が難しい点です。
専門学校では、講義のスケジュールがそれぞれの合格目標の期間に合わせて設定されています。さらに、毎週の小テストや単元ごとのテストなども実施されることでスケジュール管理を自分自身でしなくても、学習のスピードを管理することができます。
一方で独学の場合は、模試などは専門学校で実施されているものを受験するとしても年単位、月単位、週単位でのスケジュールを自分で設定しなくてはなりません。また、スケジュール通りにいかなかった場合の修正も簡単ではないといえるでしょう。
③最新の情報の入手が大変
独学をおすすめしない理由3つ目は、最新の情報の入手が大変という点です。
公認会計士試験は、毎年出題問題が変わるため、その年の予想問題が非常に重要になります。多くの情報が蓄積されている専門学校とは違って、過去何十年分の出題傾向を把握するのは独学では難しいでしょう。
また、専門学校では、法令が改正された際にはすぐに対応し、その対策の講座なども受けることができます。公認会計士試験はこうした法令の改正などにも、大きな影響を受けるため情報収集という点で独学が不利になる可能性が高いと言えます。
<専門学校の比較>
ここまで、公認会計士試験の概要、そして公認会計士試験では独学はおすすめしない理由を解説してきました。
最後に、公認会計士受験生の多くが通う大手予備校5社の比較を簡単にしていきます!
公認会計士試験での大手予備校は、<CPA>、<TAC>、<大原>、<クレアール>、<LEC>の5つです。
校舎数 | 価格 | 合格者数(2022) | |
TAC | 全国34校舎 | 760,000円 | 410 |
大原 | 全国47校舎 | 780,000円 | 334 |
CPA | 東京を中心に12校舎 | 810,000円 | 606 |
クレアール | 1校舎(通信講座のみ) | 461,500円 | – |
LEC | 全国30校舎 | 288,000円 | – |
クレアール、LECは非公開 |
価格、校舎数、合格者数を比較した表が以下になります。
何を重視して予備校を選ぶのかによっておすすめは全く変わってきます。
例えば通学で通ってライブの講義を受けたい場合は、校舎数の多い予備校がおすすめですし、価格重視で選ぶのならば圧倒的に価格の低いLECがおすすめになります!
公認会計士の予備校はここで挙げた5つがほとんどを占めていますので、自分が予備校選びにおいて何を重視したいかを考えながら選んでみてください!
<公認会計士試験の勉強方法のまとめ>
ここまでをまとめると、
公認会計士の勉強は予備校に通うのがおすすめ!
それぞれの予備校の特徴から自分に合う所を選んでみてください!
公認会計士の受験を考える方に少しでも参考になるとうれしいです。