土地家屋調査士とのダブルライセンスは何がおすすめ?

 

土地家屋調査士の資格を取得した後、業務の幅を広げるためであったり、他の土地家屋調査士との差別化を図るために、ダブルライセンスを目指すケースがあります。そこで今回は、土地家屋調査士とのダブルライセンスにおすすめの資格を4つ紹介したいと思います。

行政書士

行政書士は、行政機関に提出する書類の作成や行政手続きの代理などを行うことができる国家資格です。

土地家屋調査士とのダブルライセンスに向いている理由としては、不動産に関連する行政手続きが実務上多いことから、顧客にスムーズなサービスを提供しやすくなることが考えられます。

また、受注できる業務の幅が広がり、新規顧客の獲得がしやすくなることも期待することができるかもしれません。
さらに、試験に出題される科目が重複していることもあり、ダブルライセンスまでの時間と労力を減らすことができることはメリットになります。

宅地建物取引士(宅建士)

宅建士は、宅地と建物の不動産取引に関する専門家として位置付けられている国家資格です。不動産系の資格の中では、最も人気が高いです。

土地家屋調査士との相性が良い理由としては、登記に関連した業務と不動産取引の仲介業務を一手に引き受けることが可能となるからです。そのことによって、不動産の専門家として、差別化を図ることやキャリアの選択肢を広げることができます。



土地家屋調査士として独立した際に、宅建業も同時に行うことや、会社員として働きたい場合に、宅建士の仕事を行う、といった切り替えも考えられます。

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出典:出版社HP

司法書士




司法書士は、裁判所や法務局といった司法機関への提出書類の作成や登記等の手続きなどを行う専門的な資格です。

土地家屋調査士とのダブルライセンスにおすすめの理由としては、不動産登記を一手に引き受けることができることが挙げられます。

土地家屋調査士の不動産登記の手続きは、表題登記と呼ばれる、表題部の手続きのみが可能となります。一方の司法書士の登記の手続きに関しては、権利部のような表題部以外の登記の手続きを受託できます。

両方の資格を取ることで、1人で全ての登記の手続きを受注できることから、スムーズな手続きの運用が期待できます。業務の幅を広げ、安定的な顧客基盤の構築につながるかもしれません。

測量士

測量士は、測量に関する計画を作ったり、実行することができる国家資格です。取得するには、様々な方法がありますが、測量士試験に合格することでも取得が可能です。

測量士を取得しておくことで、土地家屋調査士試験の筆記試験の一部が免除となり、ダブルライセンスにはおすすめです。実際、土地家屋調査士試験を受験する方の多くは、事前に1級・2級建築士や測量士、測量士補などの資格を取得しておくことで、免除を受けています。



実務の観点からは、測量ができる土地家屋調査士としてのアピールが可能となることがメリットと言えます。土地家屋調査士でも測量ができないケースがあり、そうなると業務の幅が自ずと狭まりますが、測量士試験の学習によって防ぐことが期待できます。

土地家屋調査士とのダブルライセンスのまとめ

今回は、土地家屋調査士とのダブルライセンスにおすすめの資格を紹介してきました。
試験の出題科目が重複している資格が多く、土地家屋調査士のダブルライセンスは比較的実現しやすいと思います。



紹介した資格と土地家屋調査士を取得した後、実際に業務を行うとなると、重心をおく資格を選ぶことになるとは思います。しかし、複数の資格を持つことによって、業務の幅を広げたり、リスクの分散につなげやすくなります。

興味があれば、土地家屋調査士に加えて、いろいろな資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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