アクチュアリー試験の参考書の選び方

アクチュアリーは、統計や確率論などの数学的手段を利用して適切な保険料・年金保険料などを計算する数学的専門家となります。それになるには資格としてのアクチュアリー試験に合格しなければなりません。

資格は一次試験と二次試験に分かれますが、数学的にも非常に難しい資格となります。今回はアクチュアリー資格試験をクリアするためのおすすめできる参考書を紹介します。

 

1次試験

アクチュアリー試験 合格へのストラテジー 数学

アクチュアリー受験研究会代表 MAH (著), 藤田 岳彦 (監修), 岩沢 宏和 (その他)
出版社 : 東京図書 (2017/6/8)、出典:出版社HP

 

数学試験で出題される確率・統計・モデリングの学習方法が詳しく解説されています。アクチュアリー試験の予備知識が全くない人や、初学者向けに問題集が収録されています。アクチュアリー試験の独特な勉強法についても詳しく紹介されており、アクチュアリー試験に挑戦する人は持っておきたい1冊です。

 

アクチュアリー数学入門(アクチュアリー数学シリーズ 1)

金融の世界で今注目されている資格「アクチュアリー」の基本から、リスク管理の国際資格「CERA」まで紹介されています。アクチュアリー試験の数学で出題される確率統計の知識をまとめ、生保数理、年金数理、損保数理の基本的な考え方が詳しく解説されています。また、平成24〜27年度の資格試験出題箇所が掲載されています。

 

リスクを知るための確率・統計入門

 

難易度が高く理解しづらい確率・統計分野の内容を、初学者にもわかりやすく解説しております。また、確率、統計の考え方、計算方法が豊富な例題を通して丁寧かつ詳しく解説されているので、アクチュアリー試験レベルで必要になる計算力や知識を十分に養うことができ、効率的な学習が可能になります。

 

 

 

 

アクチュアリー試験 合格へのストラテジー 生保数理

アクチュアリー受験研究会代表MAH (著), 西林 信幸 (著), 寺内 辰也 (著), 山内 恒人 (監修)
出版社 : 東京図書 (2018/6/8)、出典:出版社HP

 

 

出題される内容や学習方法、試験問題の解法が、受験者目線で分かりやすく解説されています。合格するのに必要な公式と考え方がきれいにまとまっており、初学者でも理解しやすい構成となっております。また、試験本番を想定した解法が詳しく紹介されていて、実戦力を高める手助けをしてくれます。

 

生命保険数理(アクチュアリー数学シリーズ 5)

生命保険の保険料の決定から責任準備金の算出までの分野が、詳しい解説で掲載されています。アクチュアリー試験対策に対応した豊富な演習問題や例題が多くあります。解説も1つ1つのポイントを丁寧に説明しており、初学者にもおすすめの1冊です。

 

生命再保険の応用 ファイナンスとしての再保険

アクチュアリー生命再保険対応のテキストです。財務諸表および経営指標への効果が、背景にある生命保険会計および諸規制とともに詳しく解説されています。再保険の知識がない初学者でも、丁寧かつわかりやすい解説のおかげで、読みやすくなっています。日本の実務を知りたい人にはおすすめの1冊です。

 

生命保険数学の基礎 : アクチュアリー数学入門

 

金利計算と確定年金から剰余の分解までの分野の解説が丁寧にされており初学者におすすめの1冊です。また,標準責任準備金計算用の生命表の更新に伴い,最新の情報にアップデートされており、初学者だけではなく、アクチュアリー試験受験者・実務者にも適した内容となっております。

 

 

 

 

アクチュアリー試験 合格へのストラテジー 損保数理

アクチュアリー受験研究会代表MAH (著), 平井 卓哉 (著), 玉岡 一史 (著), 岩沢 宏和 (監修, その他)
出版社 : 東京図書 (2019/7/8)、出典:出版社HP

 

 

損保数理の学習方法、必須の公式、および公式を利用した問題の解法を、受験者に寄り添い解説されています。他にも、計算力やスピードが遅い人のための勉強法について、さらにノウハウや公式、電卓の使い方まで示されており、初学者にはおすすめの1冊です。

 

損害保険数理(アクチュアリー数学シリーズ)

損害保険の仕組みから、「確率過程論」「コピュラ」など、リスク管理に必要な数学・統計学までの解説が収録されています。他にも、新範囲の漸近理論やベイズ推定、GLM、極値理論の分野について詳しい解説と多くの問題例が掲載されており、試験勉強に向けての効率的な学習が可能となっています。

 

 

 

 

 

アクチュアリー試験 合格へのストラテジー 年金数理

 

年金実務に関与したことがない人の視点が盛り込まれた数少ない年金数理の本の一つです。教科書でも十分に説明できていない、理論編の人員分布と定常人口の分野では、理論的な説明がわかりやすく、コンパクトにまとめられています。丸暗記で覚えるのではなく、考え方の理解を深めるための構成になっており、初学者におすすめの1冊です。

 

年金数理 (アクチュアリー数学シリーズ)

アクチュアリー受験研究会代表 MAH (著), 北村 慶一 (著), 車谷 優樹 (著), 枇杷 高志 (監修)
出版社 : 東京図書 (2020/7/8)、出典:出版社HP

 

個人や企業での需要拡大で関心が高まる「年金」や「退職金」の制度や背景にある数理、設計方法などが紹介されています。類書に比べると演習問題が数多く収録されており、効率的な学習が可能です。また、試験科目としてだけではない新たな学術領域としての年金数理の可能性に触れることができるテキストでもあります。

 

 

アクチュアリー試験 合格へのストラテジー 会計・経済・投資理論

全体の7割を占めると言われる「会計・経済・投資理論」の計算問題に必要な知識や公式などのポイントが明示されています。問題の解き方について詳しくアドバイスが書かれており、初学者でも理解しやすいテキストになっており、アクチュアリー試験の学習をする際に1冊は持っておきたい本です。

 

 

保険リスクマネジメント (アクチュアリー数学シリーズ 6)

 

アクチュアリーにおいて重要度が高い、経済価値ベースのソルベンシー評価と保険ERMの基礎が丁寧な解説で紹介されています。金融商品としての保険商品の価値が確率過程、リスク数理などの知識を使って式展開していく形で紹介されています。試験対策として是非持っておきたいテキストの1つです。