診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務の中でも特に難易度が高い資格試験です。この試験は、医療機関で行われる診療報酬請求事務(レセプト業務)に必要な専門知識と技術を評価することを目的としています。

試験の概要

  • 実施回数: 年に2回(7月と12月)
  • 試験時間: 学科試験と実技試験を合わせて3時間
  • 試験形式: 学科は20問の選択問題、実技はカルテからレセプトを作成する試験です。学科試験にはマークシート形式が採用され、実技試験では手書きでのレセプト作成が求められます。
  • 受験地: 全国の主要都市で開催されます。
  • 受験料: 9,000円(税込)

試験内容

  1. 学科試験: 医療保険制度や診療報酬点数表に関する問題が中心で、資料の持ち込みが許可されています。ただし、電子機器の持ち込みは厳禁です。
  2. 実技試験: 実際のカルテをもとに、診療報酬明細書(レセプト)を作成します。医科と歯科で出題形式が異なり、医科では外来と入院の問題、歯科では外来3問が出題されます。

難易度と合格率

この試験は、他の医療事務資格に比べても非常に難易度が高く、合格率はおおむね25-40%です。受験者の実力や試験の内容によって合格ラインは変動しますが、全体的に高い専門性が求められます。