「日商ビジネス英語検定とTOEICって、一体どんな違いがあるのだろうか?どちらを受験すべきなのだろうか?」

こうした疑問を持っている人もいると思います。
ビジネス英語の能力や貿易などに関する国際取引の知識が問われる、民間検定試験の日商ビジネス英語検定と、英語能力の高さを証明するための試験であるTOEIC試験。どちらも英語に関する分野の試験ですが、その違いはどこにあるのでしょうか。

本記事では、そんな日商ビジネス英語検定とTOEICの違いについて詳しく紹介していきます。

日商ビジネス英語検定とは、日本商工会議所主催の民間検定試験です。英語力を基に、ビジネス実務や海外取引に関する知識や能力が問われるような内容になっています。ビジネスの現場で活用できる英語力の養成が目的です。1級~3級の3つに資格区分がされています。また、受験資格は特に規定がないため、誰でも受験することが可能です。試験は、全国の試験会場でインターネットを使って実施されます。

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出典;出版社HP

2つの試験の違いは?

2つの資格には違いがいくつかあります。それらをここで紹介していきます。

まず一つ目が、英語力の証明方法です。日商ビジネス英語検定の場合、試験の結果が合否で判定される仕組みになっています。ですので、英語力の証明をするには、一定の点数以上を取得し、合格をする必要があります。一方TOEICでは、合否判定ではなく点数で結果が表れる仕組みになっています。ですので、日商ビジネス英語検定よりも英語力を証明できる点数の範囲が広い、ということになります。また、TOEICには難易度別の資格区分がない、という違いもあります。

二つ目が、試験の出題内容です。日商ビジネス英語検定では、国際取引に関する知識やビジネス文書作成能力が問われます。ですので、ビジネス文書作成などのライティング力を測る問題や国際マーケティングなどの問題が出題されます。一方TOEICでは、ビジネス英語を中心とした知識・能力が問われます。そして中でも、ライティング力でなく、英語によるリスニング力やリーディング力が試されます。そのため、試験では、ビジネス英語の聞き取り問題やビジネス文書の読み取り問題が多く出題されます。

どちらを受験すべき?

それでは、どちらの試験を受験するべきか、ここで紹介していきます。

どちらの試験を受けるかは、どのような目的で受験するのか、取得した資格をどう活かしたいかによって変わってきます。たとえば、就活や転職、留学などで有利にしたいために、高い英語力を身につけたいという人は、TOEICを受験するのが良いでしょう。一方、ただの英語力だけでなく、国際取引が関わる貿易関係の仕事に就きたい人や、ビジネス文書作成能力を身につけたい人は、日商ビジネス英語検定を受けると良いでしょう。このように、現在の自身の状況や資格取得を活かしながら目指す将来のビジョンなどによって、どちらの資格を取得するべきかは変わってくるでしょう。

日商ビジネス英語検定とTOEICの違いのまとめ

今回は、日商ビジネス英語検定とTOEICの違いについて紹介しました。

「英語力が必要」という面では同じ2つの試験ですが、その違いについて理解できましたでしょうか。自身の受験目的や受験後どのように活かしたいかによって、どちらを受験するか決めると良いでしょう。

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