資格・検定野菜スペシャリスト食・調理・衛生



野菜に関する資格は意外と多いです。

名称からだと違いもわかりにくく、どの資格を取得すれば良いのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
本記事では野菜に関する資格の中でも特に紛らわしい「野菜スペシャリスト」と「野菜ソムリエ」の違いについて紹介していきます。

野菜スペシャリストと野菜ソムリエについて

野菜スペシャリストとは、野菜や果物の特徴や良いものの選び方、調理方法などの知識を身につけ、生活に活かして健康や美をつくることができるスペシャリストのことです。

野菜や食品を扱う仕事の人に多く取得されており、食に関する人気の資格になっています。資格取得にはユーキャンの資格取得講座を受講する必要があります。

一方、

野菜ソムリエは、野菜や果物の知識を身につけて、おいしさや魅力を理解し伝えることができるスペシャリストのことです。

青果物の品種や流通の仕組み、食の歴史などを学ぶことができ、野菜に関わる仕事に広く活かすことができます。資格取得には養成講座の受講後、試験に合格する必要があります。

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出典:出版社HP

野菜スペシャリストと野菜ソムリエの違い

知名度の高さ

・野菜スペシャリストの知名度
野菜スペシャリストはそれほど認知度の高くない資格です。青果店で働いている人など野菜に関わる仕事をしている人の中での認知度は高いですが、一般的にはほとんど知られていません。そのほかに、「野菜や果物に詳しくなって料理や買い物に役立てたい」と考えている主婦の方などが野菜に関する資格を調べて野菜スペシャリストを知るといったケースもあります。

・野菜ソムリエの知名度
野菜ソムリエは一般の人にもよく認知されている資格です。料理番組に出演している人や料理教室の講師にも、肩書として野菜ソムリエを使っている人は非常に多いです。資格の取得者数は約6万人で、野菜ソムリエへの関心の高さがわかるデータとなっています。

難易度

・野菜スペシャリストの難易度
野菜スペシャリストはほぼ100%合格できる試験です。試験には講座受講とその課題提出をしていれば難しくない問題が出題されます。また、受講から1年以内であれば何度でも試験にチャレンジできるようになっているので、期間内に合格できない人はいません。途中で勉強を挫折してしまう以外は確実に合格できる資格でしょう。

・野菜ソムリエの難易度
野菜ソムリエの試験合格率は80〜85%と発表されています。講座受講後に復習を行い、重要ポイントを理解していればほとんどの人が合格できます。

修了試験は指定の会場かWEB試験で受験できますが、WEB試験の試験時間は会場受験の半分になり、次の問題に行くと戻って回答を直すことができなくなってしまいます。そのため、WEB試験の方が難易度は高いです。

費用

・野菜スペシャリストの費用
野菜スペシャリストは約4万円で取得できます。これは講座受講と検定試験を合わせた費用で、講座に申し込むとテキストや副教材がついてくるので、これ以上費用がかかることはありません。

また、月々3,300円の分割払いも利用できるので、費用を気にせず気軽に取得できる資格です。

・野菜ソムリエの費用
野菜ソムリエは148,000円かかります。野菜スペシャリストと同じで講座を申し込むとテキストや副教材がついてきます。追加で参考書を買わなくても取得できるため、こちらもこれ以上費用がかかることはありません。

10万円以上かけて資格を取得することになるので、資格を利用して何かやりたいという目標のある人が取得することが多いです。



 

活かせる場面

・野菜スペシャリストが活かせる場面
野菜スペシャリストは日々の生活に活かすことができます。野菜や果物の特徴や良いものの選び方、調理方法など、野菜を使う人目線を中心に学んでいきます。

スーパーの青果コーナーで働いているという人くらいなら仕事で肩書きを活かすこともできますが、本格的に野菜に関する仕事する時にはあまり活かすことができません。

・野菜ソムリエが活かせる場面
野菜ソムリエは日々の暮らしはもちろん、仕事でも活かすことができます。調理方法や選び方などの消費者目線だけでなく、青果物の品種や流通の仕組みや食の歴史などの生産・流通者目線での知識も学んでいきます。また、野菜のおいしさや魅力の伝え方も野菜ソムリエで身につけることができます。

野菜について幅広くカリキュラムが組まれており評価が高い資格なので、野菜ソムリエの肩書は野菜に関する仕事をしている人ならどこでも活かすことができます。

まとめ

本記事では、野菜スペシャリストと野菜ソムリエの資格の違いについて紹介しました。

野菜スペシャリストは自己啓発や趣味として取得するのに向いています。

一方で、野菜ソムリエは広く野菜について学び仕事に活かしたいという人に向いています。2つの資格のどちらが自分に合っているのかをよく考えてから取得をしましょう。

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出典:出版社HP