事業用操縦士について興味のある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

操縦士は、いうまでもなく航空機の操縦を行うことを業務とするものです。操縦士の資格は、飛行機、ヘリコプターなど航空機の種類によって分けられており、また操縦士として行うことができる業務の範囲も、資格によって異なっています。

例えば、スポーツとしてグライダーの操縦を楽しむ場合や、自家用飛行機を操縦する場合には、自家用操縦士の資格を持てば良いのですが、報酬を受けて操縦士としての業務に従事する場合は、少なくとも事業用操縦士の資格が必要となります。更に、路線を定めて定期に運航している日本航空、全日本空輸等の定期便の機長となるには、操縦士の中で最上位の定期運送用操縦士の資格が必要となります。

今回は、そんな事業用操縦士について、おすすめの参考書などをご紹介します!

 

事業用操縦士の概要

 

内容

時間

受験料(税込)

飛行機

【学科】

四肢・五肢択一式

航空気象 20問

航空工学(飛行船除く)20問

航空法規 20問

航空通信 20問

空中航法 20問

【実地】

航空局の試験官が航空機に受験者と同乗して実際に飛行し、受験者の技量を見て試験を行います。

運航知識、飛行前作業、離着陸、異常時及び緊急時の操作、航空交通管制機関等との連絡、総合能力等

外部視認飛行

野外飛行

3時間40分

【実地試験】

56,500円

回転翼航空機

飛行船

上級滑空機

【学科】

四肢択一式

航空気象 20問

航空法規 20問

航空通信 20問

空中航法(動力滑空機のみ)20問

【実地】

運航知識

点検・飛行上等航行

離陸・着陸

緊急時操作・連携・連絡

総合能力

2時間40分

【実地試験】

25,400円

動力滑空機

【実地試験】

48,100円

 

事業用操縦士のおすすめ参考書

 

事業用操縦士試験○×式一問一答問題集

 

近藤孝之
出版社:Kindle版、出典:出版社HP

 

事業用操縦士(飛)(回)(船)試験受験者のための問題集です!「もう少し、知識をまとめたい」あるいは「今までの勉強の整理整頓をしたい」というときに役に立つのが、この一問一答問題集です。筆記試験の各分野を150問用意し、一問一答形式で知識を整理できるようにしておきました。通勤通学の車内や、ちょっとした空き時間などにぱらぱらとページをめくりながら、今までの勉強をまとめましょう。

 

翼の友 CPL 事業用操縦士 口述試験問題集

 

小嶋幹生
出版社:好学、出典:出版社HP

 

サブタイトルにあるように、事業用操縦士向けの口述試験問題集です!気象、法規、管制など10の分野に分け、想定質問、解答例と解説、さらに参考図書名で構成されています。

 

自家用・事業用操縦士の航法―航法の学科試験問題対策航法計算盤ANー2対応

 

 

「空中航法入門」の内容から事業用レベルまでの航法に必要な部分を抜粋したものが基本になっていますが、計算盤の使い方の項では、最近の主流であるAN-2を例に解説してあります。また巻末には航法の学科試験問題が数多く収録されております。

 

事業用操縦士のメリット

事業用操縦士は、測量や農薬散布などの産業、空撮や放送飛行などのメディア業界、遊覧飛行やチャーターフライトなどのレジャー業界など、働き口が幅広く、多方面からの需要があります。

 

事業用操縦士はどんな人におすすめ?

・エアラインの副操縦士を希望する人

・レジャー関連の航空機パイロットを希望する人

・測量や農薬散布用航空機のパイロットを希望する人

・新聞社やテレビ局などの空撮用航空機パイロットを希望する人

・国土交通省や海上保安庁などの官庁の航空機パイロットを希望する人

 

事業用操縦士のまとめ

報酬を受けて操縦士としての業務に従事する場合は、少なくとも事業用操縦士の資格が必要となります。

今回の記事で紹介したおすすめの参考書でご自身に合った物を見つけ、ぜひ資格取得にチャレンジしましょう!