航空管制官について、興味のある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?

航空管制官は、航空機が安全に飛べるようにパイロットへ指示を出す管制業務が仕事です。空港にある管制塔やレーダー管制室などから状況を確認し、航空機に離着陸の許可を出したり、安全な間隔を保てるように誘導するのが主な仕事です。

今回は、そんな航空管制官について、おすすめの参考書などをご紹介します!

 

航空管制官の概要

航空管制官は国土交通省航空局の国家公務員です。資格を取得するには、航空管制官採用試験を受けて合格する必要があります。

 

試験

試験種目

内容

時間

受験料(税込)

第一次試験

基礎能力試験

(多岐選択式)

公務員として必要な能力(知能及び知識)に

ついての筆記試験

2時間20分

無料

適性試験Ⅰ部

(多岐選択式)

航空管制官として必要な記憶力、空間把握力についての筆記試験

45分

記憶:20分

空間:25分

外国語試験

(聞き取り)

英語のヒアリング

約40分

外国語試験

(多岐選択式)

英文解釈、和文英訳、英文法などについて

の筆記試験

2時間

第二次試験

外国語試験

(面接)

英会話

人物試験

人柄、対人的能力なのについての個別面接

第三次試験

適性試験Ⅱ部

航空管制官として必要な記憶力、空間把握力についての航空管制業務シミュレーションによる試験

身体検査

主として胸部疾患(胸部エックス線撮影を

含む)、血圧、尿、その他一般内科系検査

身体測定

視力、色覚、聴力についての測定

 

航空管制官のおすすめ参考書

 

航空管制官 採用試験問題集

 

成田知宏、イカロス・アカデミー
出版社:イカロス出版、出典:出版社HP

 

過去2年分の出題と解答解説を全収録しているので受験対策に必須の1冊です。定評のある本書で合格を目指して下さい。

 

よくわかる航空管制

 

園山耕司
出版社:秀和システム、出典:出版社HP

 

基礎からGPS、INS、RNAV(エリアナビゲーション)の仕組み、空港の発着回数の計算まで、「いま」の航空管制が一冊で全部わかります。簡単な歴史に続いて有視界飛行(VFR)と計器飛行(IFR)の違いに着目し、航空管制を取り巻く物理学の基本を解説。理解しておきたい単位(距離・高度・方位・速度・位置・時間)や気象(悪天候)への対処、航空管制システムの構成要素など、大事な土台を整理します。最新の航法技術〔レーダー、GPS、INS、RNAV(エリアナビゲーション)、地図〕、運用方法(航空機間の間隔の設定、風とレーダーの関係、緊急事態対応、情報管理、進入・誘導方式)、交通システム(空港の発着回数の制約と決め方、国際ハブ空港の要件、飛行空域)といった異なるアプローチで、「いま」の航空管制の全体像を浮かび上がらせます。巻末には、航空管制で使われる英略語の解説付き。

 

よくわかるNEO航空管制

 

園山耕司
出版社:秀和システム 、出典:出版社HP

 

2022年および2035年を目標に欧米が競っている次世代航空管制システムの、特にAI導入部分に力点を置いたユニークな解説書。AIによる「これから」の航空管制が展望できます!

 

カラー図解でわかる航空管制「超」入門 安全で正確な運航の舞台裏に迫る(サイエンス・アイ新書)

 

藤石 金彌、一般財団法人 航空交通管制協会
出版社:SBクリエイティブ、出典:出版社HP

 

「航空管制とはなにか」という基礎のキソから、航空管制の基本的な流れを介していきます。さらに、パイロットと航空管制官との実際のやり取りのようす、過去に起きた事故と事故防止策などを、カラー図解と豊富な写真で紹介します!

 

航空管制官のメリット

航空管制官は、労働条件の面でいえば国家公務員として安定した収入を得ることができる職業です。

基本的に時間外の勤務はないので、就業時間が終われば仕事を終えられるという環境にあります。

表立つ役職ではありませんが、陰で乗客乗員の安全を守りフライトの際にはパイロットや客室乗務員などからの信頼を寄せられる縁の下の力持ちと言えるでしょう。

責任の重さに比例して、社会的に尊敬される職種であり、印象や評価が非常に高いのが航空管制官です。

 

航空管制官はどんな人におすすめ?

・国家公務員として安定した収入を得たい人

・空間認識能力が優れた人

・冷静さを保って正しい判断ができる人

・責任感と使命感のある人

 

航空管制官のまとめ

英語力や教養など様々な素養が必要ですが、航空機に携わるプロフェッショナルになりたい人は是非資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょう!