アルミニウム溶接技能者に興味のある人は少なくないのではないでしょうか。

今回の記事ではアルミニウム溶接技能者について、おすすめの参考書などをご紹介します!



アルミニウム溶接技能者の概要

アルミニウム溶接技能者は、一般社団法人 軽金属溶接協会が主催する資格試験です。

 

内容

受験料(税込)

アルミニウム溶接技能者

【学科試験】

溶接用のアルミニウム合金材料の概要

容加材と溶接部の性質の概要

溶接施行法の概要

溶接災害防止法

【実技試験】

薄板、中板、厚板、パイプ(薄肉、中肉、厚肉)の突合せ溶接

試験材の表曲げ、裏曲げ、側面曲げ試験

【学科試験】

1,130円

【実技試験】

ティグ溶接8040円~

ミグ溶接8290円~

 

アルミニウム溶接技能者のおすすめ参考書

 

アルミニウムとその合金の溶接 (溶接全書)

 

蓑田和之,水野政夫
出版社:産報出版、出典:出版社HP

 

アルミニウムとその合金溶接の,材料の種類や特性,設計面や施工面での必要事項,最近の研究で得られた知識等について解説した溶接全書の1冊!主な内容は,母材と溶接材料,溶接性,母材の加工と処理,溶接装置と付属機器,イナートガスアーク溶接,抵抗溶接,溶接部の試験および検査等。

 

アルミニウム合金薄板における交流ティグ溶接及び直流パルスミグ溶接の基礎的技法

 

※軽金属溶接協会HPから購入が可能



技術検定受験者の貴重な実技指導書としての位置付けで、近年適用が特に増加しつつある薄板(板厚3mm)を対象とし、進歩著しい溶接機器に関する解説と同時に、ティグ溶接においてはデジタルインバータ制御の交流溶接機を、ミグ溶接においてはデジタルインバータ制御の直流パルスミグ溶接機を用いての最新データによりとりまとめたものです。

 

アルミニウム合金構造物の溶接施工管理

 

※軽金属溶接協会HPから購入が可能



LWS A 7601(アルミニウム合金構造物の溶接管理技術者資格認定規定)に基づく資格認定のためのテキストです。溶接管理技術者必携の書としてもおすすめです!

 

アルミニウムブレージングハンドブック

 

※軽金属溶接協会HPから購入が可能

 

ろう付の原理及び手法の解りやすい解説書であり、開発された最新の材料、ろう付技術を盛り込んであります。アルミニウムのろう付に係わる技術者、研究者、学生等に必携の書です!

 

アルミニウム合金ミグ溶接部の気孔防止マニュアル

 

※軽金属溶接協会HPから購入が可能



このマニュアルは、200件にのぼる各種資料をとりまとめたもので、気孔の防止策が具体的かつ系統的に記述されており、ミグ溶接を主対象としていますが、ティグ溶接にも準用できるものです。

 

アルミニウム合金ミグ溶接部の溶接割れ防止マニュアル

 

※軽金属溶接協会HPから購入が可能



アルミニウム合金の溶接割れに関しては本協会発足以来、重要な研究課題として採りあげられ、貴重な研究成果を挙げるとともに、これらに基づいた多くの有益な資料が機関誌に掲載され、溶接割れ発生機構の解明及び割れ発生防止対策に払われている有形、無形の努力は計り知れません。これらの成果を薄板加工法委員会でとりまとめたものが本書で、既刊の「気孔防止」、「ひずみ防止」、と併せ、防止マニュアル三部作となったもので、各種溶接割れの発生機構、検査方法、補修方法等について述べています。

 

アルミニウム溶接構造の疲労設計

 

※軽金属溶接協会HPから購入が可能



合金の高サイクル疲労に限定し、軸荷重S-Nデータを主として最近の海外における文献も含めて整理し、疲労設計で考慮すべき各因子と注意事項をまとめたものです。また、欧米における疲労設計規格等について制定に至る経緯も含めて詳述しています。なお、本書は「軽金属溶接」Vol.33No.1からVol.35No.3まで24回にわたり連載した講座をまとめたものです。

 

アルミニウム合金製漁船の建造技術

 

※軽金属溶接協会HPから購入が可能

 

アルミニウム合金製漁船の建造技術に関して、著者の豊富な毛件に基づいて実用面を主に解説したもので、詳細設計を含む細部の施工について図と写真を多様して詳述しています。主な項目は、材料、工場設備、設計、加工及び溶接工作法、建造、腐食防止対策、艤装、進水、き裂発生例と補修、疲労設計に対する指針などで16章にわけて解説しています。なお、本書は「軽金属溶接」Vol.29(1991)No.9からVol.32(1994)No.3まで28回にわたり連載した講座を取りまとめたものです。

 

アルミニウム溶接技能者のメリット

アルミニウム溶接技術検定を取得すると、建設業界や製造業界などへの就職・転職に役立つでしょう。

 

強度があって軽量のアルミニウムは、自動車部品や建築材料として使われる機会が増え、それに加えてアルミニウムの溶接は高い技術が必要なため、機械によるオートメーションができない面もあります。そのため、アルミニウム溶接技能者のニーズは高まってきています。



アルミニウム溶接技能者はどんな人におすすめ?

・工業系のスキルを習得して手に職を付けたい人

・集中して作業を続けるのが得意な人

 

アルミニウム溶接技能者のまとめ

アルミニウム溶接技能者は繊細な技術が必要とされるため、建設業界を中心に有資格者へのニーズは高いです。今回の記事で紹介した参考書の中に、ご自身に合ったものを見つけて、ぜひ資格取得にチャレンジしてみましょう!