PLIDA(Progetto Lingua Italiana Dante Alighieri)は、イタリアのダンテ・アリギエーリ協会が提供するイタリア語能力試験です。この試験は、イタリア語を母国語としない人々の言語能力を評価し、証明するために設計されています。PLIDAは、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の基準に準拠しており、以下の6つのレベルで提供されています。

 

  1. A1(入門者): 基本的な言語能力を示し、簡単な会話や日常生活での基本的なニーズに対応できることを証明します。
  2. A2(初級): 日常生活の簡単な文脈でコミュニケーションが取れる能力を示します。
  3. B1(中級): 日常生活のさまざまな状況で自立してコミュニケーションを取る能力を持っていることを示します。
  4. B2(上級): 複雑なテキストの理解やより専門的なコミュニケーションに対応できる能力を示します。
  5. C1(上級者): 広範囲にわたる要求の高い言語活動や専門的な内容の理解と表現ができることを示します。
  6. C2(熟達者): ほぼ母国語話者と同等の高度な言語能力を示します。

 

試験は、聴解、読解、書き表現、話し言葉の4つのセクションで構成されており、それぞれのセクションは独立して評価されます。合格するには、各セクションで最低限のスコアを達成する必要があります。PLIDA証明書は、教育や職業、そしてイタリアへの移住など、さまざまな目的で使用されます。また、イタリアの大学に入学するための言語能力証明としても認められています。