翻訳の需要が各方面で高まる中、翻訳者には「商品価値の高い」翻訳力が求められています。自身の客観的な翻訳力を試せるのが、JTFほんやく検定です。今回の記事では、JTFほんやく検定におすすめの参考書を紹介します。

 

JTFほんやく検定の概要

「ほんやく検定」とは、社団法人日本翻訳連盟(Japan Translation Federation)によって実施される県営試験です。階級は、5級、4級、3級、2級、1級があります。

この検定試験は実務レベルの翻訳技能を測ることを目的としており、ビジネスの場において「商品として通用する翻訳であるか」という評価基準が合否を決めるポイントになっています。

 

内容 時間 検定料(税込)
1級 1.英日翻訳
2.日英翻訳
(選択制)
1.政経・社会
2.科学技術
3.金融・証券
4.医学・薬学
5.情報処理
専門家の翻訳であると認定する。原文の情報が正確で分かりやすく、かつ適切な文体で表現されている。
120分 JTF会員:8,800円
一般:11,000円
2級 1.英日翻訳
2.日英翻訳
(選択制)
1.政経・社会
2.科学技術
3.金融・証券
4.医学・薬学
5.情報処理
完成度の点では1級には一歩譲るが、実務では十分に通用する翻訳であると認定する。実務上では若干の修正が必要であるが、重大な誤訳はない。
120分 JTF会員:8,800円
一般:11,000円
3級 1.英日翻訳
2.日英翻訳
(選択制)
1.政経・社会
2.科学技術
3.金融・証券
4.医学・薬学
5.情報処理
内容理解力、表現力などの面で欠点もあるが、限られた時間内での作業、試験という特殊な環境などを考慮すると、実務で一応通用する翻訳力があると認められる。今後の自己研鑽が鍵である。
120分 JTF会員:8,800円
一般:11,000円
4級 英日翻訳2題および日英翻訳1題
・原文読解能力 ― 文脈および背景情報の理解
・英語および日本語の表現能力 ― 母国語水準に近い自然な英語表現および、こなれた日本語表現
60分 JTF会員:5,280円
一般:6,600円
5級 英日翻訳3題
・英文読解能力 ― 文章構造の完全な把握
・日本語表現能力 ― 正しい日本語の記述
60分 JTF会員:4,400円
一般:5,500円

JTFほんやく検定のおすすめ参考書

JTFほんやく検定 公式問題集

日本翻訳連盟
出版社:アルク、出典:出版社HP

ほんやく検定の概要と模擬試験を収録した公式ガイド&問題集。「基礎レベル」1回分、「実用レベル(英日・日英)」2回分の模擬試験を収録。現役翻訳者が「実務翻訳力アップのコツ」をアドバイス。試験の概要・受験手順が詳しく紹介されています。

翻訳検定 問題と解答

日本翻訳協会
出版社:バベルプレス、出典:出版社HP

平成9年度実施問題・予想解答。人文科学・社会科学・自然科学の3つの分野に分けられている。1級から4級もでの問題が収録された問題集。

翻訳スキルハンドブック

駒宮 俊友
出版社:アルク、出典:出版社HP

翻訳者に必須のスキルを、英日翻訳のプロセスに沿って具体的に提示。実践的な78のスキルを学ぶことで、翻訳の勘所がしっかり身に付く。翻訳を学ぶ人、翻訳者としてデビューしたての人、自分の翻訳作業を見直したい全ての人におすすめの1冊です。

翻訳というおしごと

実川 元子
出版社:アルク 、出典:出版社HP

「外国語を生かせる仕事」として、根強い人気を誇る翻訳業。そもそも翻訳とは、どんな仕事なのか。そして、これからの翻訳者には何が求められるのか。実務、映像、出版の翻訳者10人にインタビューを重ね、現在と未来が鮮やかに描かれた1冊。

JTFほんやく検定のメリット

ほんやく検定は、1~2級に合格すると、JTFのホームページおよび機関誌にプロフィールを掲載できたり、JTFに加盟している翻訳会社の一部でトライアルが免除されるといった特典があります。

JTFほんやく検定はどんな人におすすめ?

・実務翻訳者をめざしている方
・社内翻訳者や派遣翻訳者、すでに独立しているフリーランス翻訳者
・現在翻訳を勉強中の学生

などがあげられます。

JTFほんやく検定のまとめ

今回の記事で紹介したJTFほんやく検定は、インターネット環境があれば場所を問わず受験が可能な検定試験です。おすすめの参考書から自分に合った物を見つけて、ぜひキャリアアップに活かせる資格の取得を検討してみてください。