宅建士の資格は、持っているだけで資格手当がもらえたり、独占業務があったりするなどかなり貴重な資格です。
しかし、中には宅建士資格だけでは食べていけない…、せっかく取ったのに活かすことができていないという人もいるようです。
そんな方に向けて、今回は宅建士資格を持った人がさらに自己価値を高められるようになる資格を紹介していきます。
宅建士としてだけなら埋もれてしまっても、ダブルライセンス持ちになることであなたの価値はさらにアップすること間違いなし!



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1.そもそもなぜダブルライセンスが必要なの?

宅建士試験だけでも大変だったのに、なんでダブルライセンスなんて考えなきゃいけないの?という方もいらっしゃるかもしれません。
改めて、宅建士のダブルライセンスの必要性やメリットを見ていきましょう。

宅建士資格は埋もれがち

宅建士は、不動産の取引を行う際に必ず必要になる「重要事項の説明」という独占業務があります。また、5人に1人の割合で宅建士の設置が必要ということもあり、不動産会社ではある意味「宅建は持っていて当然」レベルで求められます。

顧客獲得に絶対に有利

そのため会社から求められることは多いですが、実際に取引を行うお客様からすれば「宅建士ってえらいの?」という程度でしょう。不動産取引、特に家などの大きな買い物は一生に一度と言っても過言ではありません。
そんな取引の素人のお客様からすれば、宅建士という資格だけでは信頼されないかもしれません。
しかし、そこに「マンション管理士」「ファイナンシャルプランナー」など、どのような仕事をするのかイメージしやすい資格がついていれば、顧客の安心感はぐっと変わってくるはずです。

独立・開業を見据えるなら必須レベル

自分で独立・開業を目指す場合、宅建士のみで仕事をもらうことはほぼ不可能です。
宅建士は文系国家資格の登竜門と呼ばれている面もあります。つまり、上位資格があって当たり前。それを持たないまま独立しても、取引をしてくれる相手はほぼいないでしょう。



 

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出典:出版社HP

 

2. 宅建士のダブルライセンスには2パターンある

では、ダブルライセンスとして魅力的なのはどのような資格でしょうか?
今回は2つのパターンに分けて紹介していきます。



 

2パターンに分かれる理由

ここで2つのパターンに分けるのには、「ダブルライセンス持ちになった結果、どんな仕事をしていきたいのか?」という視点を持ってほしいからです。
ただ勧められるがままに資格を取得しても、それが本当に自分にとってプラスになるかわかりません。
なぜその資格とのダブルライセンスにしたのか?
そのメリットを自分自身が理解していなければ、転職や取引の場面で信頼を得るチャンスを逃してしまいます。

その1:不動産業界でのマルチタイプ

不動産取引を行う業界内で、宅建士の資格を足がかりに幅広く仕事を請け負えるようになるダブルライセンスの目指し方です。
不動産取引には当然、購入・賃貸の以外にも長期的な管理や将来的な売却も含まれますよね。
それらを一貫して請け負えるようになることで、業界内での地位をしっかりと固めていくための資格をチョイスしましょう。

その2:顧客視点での特化タイプ

将来的に独立を考えており、目の前の人の役に立つ仕事を意識したダブルライセンスの目指し方です。
数ある不動産会社の中から選んでもらう上で、専門性が高いことは差別化に非常に有利になります。
「〇〇が得意な不動産屋さん」と認知してもらうことを目指したタイプの資格をチョイスしましょう。

 



3. その1:不動産業界でのマルチを目指すなら

不動産業界での需要をしっかり抑えて、地位を不動のものにするならここを固めましょう!

 

 

管理業務主任者

マンションの管理会社が必ず置かねばならない国家資格です。
不動産会社における宅建と同じ重要度のものですので、今後マンションが増加するにあたって需要の高まりも見込めます。
自社マンションを持つような不動産会社では、この資格を持つことで業務の幅が広がります。
試験難易度も宅建と大きく変わらないので、挑戦しやすいでしょう。

マンション管理士

管理業務主任者が管理会社の立場だとすると、マンション管理士は住人側に立ってマンションの管理・運営をサポートするものです。
管理業務主任者よりも難易度が高く、設置されてからの年数が浅い資格なので早めに取得しておくと重宝されることがあります。

不動産鑑定士

不動産関係の資格としては最難関となる、不動産鑑定士。国や地方自治体といった公的なところ〜個人の所有する土地に至るまで、さまざまな土地の価格を評価する仕事です。
仕事内容だけでなく、資格の取得にも長い時間がかかるものなので不動産業界に骨を埋める覚悟と経済力が必要となります。
しかし、これを持っていることで舞い込んでくる仕事の数は段違いになります。



 

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出典:出版社HP

 

4. その2:顧客視点での特化を目指すなら

専門性を高めて、顧客満足度を上げるならここを固めましょう!

FP(ファイナンシャルプランナー)

家は一生の買い物です。その買い物に寄ってライフプランがどのように変化するのかをお客様にしっかり説明することができれば、お客様の不安も減って購買意欲に繋がりますよね。
FPの資格を取ることで顧客の経済状況を客観的に把握&説明する能力が身に付きます。

福祉住環境コーディネーター

高齢化社会がまだまだ続く見込みの日本では、今後障害や介護を前提とした住まいが重宝される可能性があります。
福祉住環境コーディネーターは東京商工会議所が認定している民間資格ですが、まだ認知度は高くありません。
難易度もそれほど高くないので、取得しておくだけでも今後の需要の高まりに備えることができるでしょう。

税理士

文系国家資格の中でも、最難関と言われるものの一つです。
税理士資格だけでも仕事にできる可能性があるのに、なぜ宅建とのダイブルライセンス?と思われる方もいるでしょう。
ダブルライセンスを薦める理由は、宅地建物と税の関係性は切っても切れないものだからです。
知識のある人でも一生に一回経験があるかないかという相続税。関係が深い二つを一気に扱える人がいれば、頼らずにはいられないはずです。

 

 



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宅建士とのダブルライセンスにおすすめ!自分の価値を高められる資格6選のまとめ

いかがでしょうか?
宅建と同じ感覚で受講できるものから、将来的な需要も含めた難易度の高い資格まで広いところから紹介させていただきました。
せっかく時間とお金をかけて取得する宅建資格です。身分証や転職のきっかけに留まらず、一生涯自分を助けてくれる資格として活かせるように、ダブルライセンスも視野に入れてみてはいかがでしょうか?