willとgoing toの違いとは? 正しく使い分けよう

現在形、過去形ときたら、次に覚えるべきは未来形。

未来形の代表的な使い方といえば、willとbe going toの2つでしょう。両方の使い方は知っているけれど、どこがどう違うのかわからないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、それぞれのニュアンスの違いと使い分け方を解説していきます。

 

 

 

「will」と「going to」以外の未来表現とは?

ここでは動詞の未来形について教えていきます。英語で未来を表す場合に代表的なのは、助動詞の「will」、もしくは「be going to」を動詞の前につけるパターンです。その他にも接続詞の後に置かれる動詞が「現在形」で活用して未来を表すこともあります。まずは、基本的な「will」と「be going to」の違いを理解しましょう。

 

 

A:How about going to the restaurant tomorrow?
B:Sure, I will come! Thanks for asking!

 

 

上記のような会話文で「be going to」を使ってしまうと、意味合いがおかしなことになります。この例では「will」の性質の一つである「その場」で決定した、もしくは発生した未来に関して使うという性質を表しています。例文を訳すと、「レストランに行きませんか?」と聞かれて、「もちろん行かせてもらうよ。誘ってくれてありがとう!」と、その場で行くことが決まったニュアンスになります。

 

 

A:What are you doing tomorrow?”
B:I’m going to meet Mike at the bar.”

 

 

これに対して「be going to」は、「既に決定していること」に関して使用できます。上の会話文では、「明日、なにしているの?」と聞かれ、「マイクとバーで会うよ」という既に予定が決まっていることに対して「be going to」を使用しています。さらに、「will」は主観的表現、「is going to」は客観的表現に使うという違いもあります。

 

 

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出典:出版社HP

【1】I will buy the camera tomorrow.
【2】I’m going to buy the camera tomorrow.

 

 

ここでの違いは、【1】の方は「明日“絶対に”カメラを買うよ!」という主観的で強い意志の未来表現になりますが、【2】は「明日カメラを買いに行きます」という事実を客観的に述べている未来表現になります。

 

 

それでは、基本的な未来の表現方法が分かったところで、TOEIC®でも出題される「現在形で未来のことを表現する形」を見ていきます。「when」や「before」など時を表す接続詞の副詞節(接続詞+SV)では、未来のことを表現する際に、副詞節内の動詞が原形になります。

 

 

例えば「I will finish the report before the boss comes back to the office at 5:00pm.」という文では、「上司は5時に帰ってくる」という未来を表現していますが、「before」以降では現在形が使われています。普通に考えると不自然な形をしているように見えるため、TOEIC®では現在形での未来表現の問題が出題されます。では、下記の問題を解いてみましょう。

 

 

問題:The client is going to come back to the meeting before the president of IMY corporation ______ the important report at the conference this evening.
(A)present
(B)presents
(C)will present
(D)presenting

 

 

さて、この問題では、「クライアントが会議に帰ってくる」という表現の後に「as soon as」を使った副詞節が形成されています。中身を見ると、「IMY株式会社の社長が、今夜の会議で大事なことを(  )する前に」となっています。「今夜」という未来のことなので、(C)will presentを選択したくなりますが、副詞節内なので現在形の(B)presentsが正解となります。

 

今回触れた未来形の特性には、簡単そうに見えて以外と盲点になっている部分だと思います。現在形の未来表現(副詞節内の時制ルール)を知っていれば解くことができる問題なので、本記事で意味を理解して本番でも解けるようになりましょう。