一般社団法人FLAネットワーク協会 (編集)
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3級

 

1-1 食生活 (栄養と栄養素)

 

 

例題(1)

 

食生活に関する記述として、もっとも不適当なものを選びなさい。

1.サプリメントのようなもので栄養を補給すると、過剰摂取になる問題を引き起こす可能性もあり、十分に注意が必要である

2.ライフスタイルの変化などから、1人だけで食べる孤食や家族がそろった食事でも、別々の料理を食べる個食が増えているが、自由な時間に好きなものが食べられ現代の食文化にあった良い習慣といえる

3.食品に含まれている栄養素の働きや栄養素が、からだや健康にどのように関わっているの

かを研究することが栄養学である

4.栄養素が豊富に含まれている食品を毎日とることが健康維持や増進につながるとは限ら

ない

5.キレやすい子どもや落ち着きのない子どもが増えたのは、食生活になんらかの原因がある

のではないかといわれているが、その因果関係を検証することは非常に難しい’

 

 



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正解 2

例題(1)の解説

1.サプリメントによって、特定の栄養素をとり過ぎて過剰症を引き起こすことがあります。

特に、脂溶性のビタミンは注意が必要です。

2.孤食や個食は心身に悪影響を及ぼします。特に子どもは、家族がそろった食卓において心

が育まれたり、マナーを学んだりするなど、食事は大切な役割がありますので、食事形態の

ありかたを見直しをしていかなければなりません。

3.栄養素の働きがからだや健康にどのように関わるかを研究するのは、栄養学のことです。

 

 

 



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1-2 栄養素の役割 (5大栄養素)

 



例題(2)

栄養素の役割に関する記述として、もっとも不適当なものを選びなさい。

1.水は栄養素ではないが、人のからだの60~70%は水分でできているといわれ、栄養素の運

搬や排泄、体液のpH調節、発汗による体温調節など大切な役割をしている

2.栄養素の中で体の構成成分となるものは、糖質とたんぱく質と脂質である

3.たんぱく質とはアミノ酸が多数結合した高分子化合物で、体内で合成できないアミノ酸

(必須アミノ酸)は、食品から摂取する必要がある

4.糖質は体内でブドウ糖となり、脳や筋肉のエネルギー源となる。とり過ぎると、脂肪とし

て体内に貯蔵される

5.脂質は、カラダの中で細胞膜の構成成分や血液成分となる働きがある。しかし、肥満につ

ながるおそれがあるため、摂り過ぎには注意が必要である

 

 

 

正解2

例題(2)の解説

2.栄養素の中でからだの構成成分となるものは、たんぱく質・脂質・ミネラルです。

3.必須アミノ酸をバランスよく含む食品は、良質たんぱく質である牛乳・卵・魚類・肉類・

大豆などです。

 

 

 

 

 

2-1 四季と行事食

 



例題(1)

食文化に関する次の記述の中で、もっとも不適当なものを選びなさい。

1.季節の変わり目にあたる日には、節供と呼ばれる季節の食材を使った料理でお祝い

をする

2.郷土料理とは、その土地特有の生活習慣や条件のもとで、生活の知恵から生まれ代々受け継がれてきた料理である

3.日本では、表立った特別なおめでたい日をハレといい、赤飯やお餅、お酒でお祝いする習慣がある

4.3月3日の桃の節句は、別名「人日の節句」ともいい、ひしもちやはまぐりのお吸い物がご馳走として供され、女の子の健やかな成長を願う

5.行事にはそれぞれに適したお祝いの料理が供されるが、料理の内容よりも家族・親戚が集まって、みんなで楽しくお祝いできることが重要である

 

 

 

正解4

例題(1)の解説

1.中国の暦法で定められた季節の変わり目となる日を「節句」、その際に供される料理を「節供」といいます。年に5日あり、五節句と呼ばれます。

2.郷土料理は、その土地ならではの料理で、土地の特産品を使ったものであったり、その土地独特の調理法によるものだったりします。

3.おめでたい日の「ハレ」とは反対の、日常を表す言葉を「ケ」といいます。

  1. 桃の節句は「上巳の節句」です。「人日の節句」は1月7日で、七草がゆを食べて新年のお祝いの疲れをとり、1年の健康を祈るための節句です。

5.行事食は、例えば正月のおせち料理や雑煮にしても地域によって内容や味付けが異なりますし、各家によって伝統的な習慣などもあります。本書では、代表的な行事と食べ物の組み合わせを紹介していますが、各家で皆が集まって楽しく食事をすることが本来の目的にかなうことといえます。

 

 

 

 

例題(2)

次の行事と料理の組み合わせで、もっとも不適当なものを選びなさい。

1.端午の節句=かしわ餅

2.たなばた=そうめん

3.重陽の節句=おはぎ

4.七五三=千歳あめ

5.お通夜=お寿司

 

 

 

 

 

 

正解 3

例題(2)の解説

1.5月5日は端午の節句、別名菖蒲の節句といいます。ちまきやかしわ餅などで男の子の健やかな成長を願います。

  1. 7月7日は、たなばた祭りです。

3.9月9日は重陽の節句、別名「菊の節句」といい、菊酒や菊寿司などで長寿を願います。 おはぎは、秋彼岸の食べ物です。

4.七五三は子どもの健康と成長を祝う行事で、女の子は3歳と7歳、男の子は3歳と5歳 (地域によっては5歳だけ)の11月15日に祝います。昔は乳幼児の死亡率が高かったことから、この年齢を節目としてお祝いしました。千歳あめは、子どもの長寿を願い、細く長いあめに紅白の色をつけたものを食べます。

5.お通夜などの悲しみの席も人生の節目という意味で、それに適した行事食があります。このような不祝儀の席では、昔から精進料理を出すとされていましたが、今ではお寿司なども出されています。故人を忍ぶための場であることを忘れないようにすることが大切です。

 

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3-1 食品の分類

 

 

例題(1)

食品の分類で「生鮮食品と加工食品」の記述としてもっとも適当な分類を選びなさい。

1.栄養成分による分類

2.生産形態による分類

3.動物性食品と植物性食品による分類

4.用途による分類

5.カテゴリーによる分類

正解2

例題(1)の解説

生鮮3品 (農産物、水産物、畜産物)と加工食品は、生産形態による分類です。

 

 

 



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例題(2)

 

次の食品加工の記述として、もっとも不適当なものを選びなさい。

1.食品加工の主の目的は、食べやすくする、嗜好性を高める、安全性を高めるなど、商品価値の下落を防止するためである

2.食品加工には、粉砕、洗浄、混合、形成などによって加工する物理的加工、微生物や酵素の働きによって加工する生物的加工、原料に化学変化をおこすことによって加工する化学的加工がある

3.食品加工には、消化吸収をよくしたり、栄養素を添加することで栄養価が高められる

4.食品加工には、美味しく感じさせることで付加価値や娯楽性を高めることができる

5.食品加工をすることで長期の輸送ができるようになり、安定供給ができる

参照:公式テキスト(書籍/PDF/無料等)

 

 

 

 

正解1

例題(2)の解説

1.商品価値の下落を防止することが、主たる目的ではありません。

2.食品加工は物理的(機械的) 加工、化学的加工、生物的加工の、大きく

三つの種類に分かれます。

3、4、5. 食品加工の目的は、「保存性を高める」「食べやすくする」「嗜好性を高める」「安全を確保する」「栄養価を高める」です。

 

 



 

 

 

4-1 食中毒 (食中毒の種類と特徴)

 

 

例題(1)

自然毒に関する組合わせとして、もっとも不適当なものを選びなさい。

1.フグ(テトロドトキシン)

2.ジャガイモの芽(ソラニン)

3.トリカブト(マイコトキシン)

4.巻貝(テトラミン)

5.キノコ(アマトキシン)

 

 

 

正解 3

例題(1)の解説

トリカブトの有毒成分はアコニチンです。マイコトキシンはカビ毒ですその他、青梅の毒 (アミグダリン)も覚えておきましょう。

 

 

 

 

 

例題(2)

食中毒に関する記述として、もっとも適当なものを選びなさい。

1.食中毒とは、急性の栄養障害のことをいう

2.原因の判明している食中毒のほとんどは、ウイルス性食中毒である

3.毒素型のボツリヌス菌は酸素のあるところでは増殖しないため、缶詰を食べる際には安全である

4.病原菌の増殖しやすい環境は「保温・保湿・栄養」である

5.人の体内で発症するノロウイルスは、人から人への感染が確認されており、空気感

染もするウイルス性食中毒である

 

 

 

 

正解 5

例題(2)の解説

1.栄養障害ではなく、正しくは健康障害です。

2.主に細菌性食中毒が占めています。日本特有の高温多湿の状態は細菌がもっとも好む環境です。特に、6~10月に注意が必要です。

3.缶詰は汚染率が非常に高いです。ふくれあがった状態の缶詰は内容物が汚染されている可能性が高いので、食べないようにしましょう。

4.正しくは「湿度・温度・栄養素」で、温度や湿度を保つという意味ではありません。

5.人から人へ空気感染するので、感染者が出たら安易に近づかず、マスクを着用して十分な換気をしましょう。

 

5-1 食マーケット (消費者意識の変化)

 

例題(1)

ライフスタイルと食事に関する次の記述の中でもっとも適当なものを選びなさい。

1.「家庭の食卓に変わるもの」という意味のミールソリューションには、エキチカ、デパチカなどがある

2.従来、食生活の基本は、自宅で食事をとる内食と知人宅で食事をとる外食の二つだった

3.コンビニエンスストアの出現により、外食産業が発達した

4.中食、外食などの発達により、ライフスタイルに合わせた食事の取り方を選択できるようになり、便利になった

5.食の問題に解決策を提案する手法のホームミールリプレースメントは、「食卓を提案する」という新しいスタイルに変化しつつある

 

 

 

 

正解 4

例題(1)の解説

1.「家庭の食卓に変わるもの」という意味はホームミールリプレースメントのことです。

2.従来の食生活の基本は、家庭内で調理したものを家庭内で食べる内食です。 知人宅でも、その家庭内で完結しているのであれば内食です。外食はzレストラン等外食産業にお金を払って、調理済みの食事を外でいただくスタイルです。

3.コンビニエンスストアの出現した1980年代に、弁当や総菜を買って帰り、自宅や職場で食べる中食スタイルが生まれました。

5.食の問題に解決策を提案する手法は、ミールソリューションのことです。

 

 

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5-2 業種から業態へ

 

例題(2)

食マーケットの近年の特徴として、次の記述の中で、もっとも不適当なものを選びなさい。

1.コンビニエンスストアなどで、バーコードを読み取ることで清算するシステムをPOSシステムといい、バーコードはJANコードとも呼ばれている

2.ワントュワンマーケティングとは、売り手側が買い手側の性別や年齢、購買履歴などをデータとして持ち、一人ひとりに合わせた商品の提供やサービスを行うことをいう

3.商品陳列は、場所や並べ方によって、お客様の目を引いたり商品に関心を持ってもらえたりなど、上手に行うと有益に働く

4.売れ行きの良い商品を「売れ筋商品」、売れ行きの悪い商品を「死に筋商品」と呼ぶ

5.一押し商品などを棚の両端に陳列するのをバーチカル陳列といい、 実演販売を行うこともある

 

 

 

正解 5

例題(2)の解説

3.目玉商品や季節商品などは、アイランド陳列にします。

5.バーチカル陳列ではなく、エンド陳列のことです。

 

 

 

 

 

6-1 家計と経済

例題(1)

次の経済に関する記述で、もっとも不適当なものを選びなさい。

1.経済活動が停滞 (スタグネーション) して不況になりながらも、物価が持続的に上昇

(インフレーション) する状態を、スタグフレーションという

2.生産の拠点を海外に移してしまうという産業の空洞化問題は、円高が進んだことがその要因である

3.セーフガードは緊急輸入制限措置ともいわれ、ある特定の産品の輸入が急増したことなどにより、国内産業に影響が及ぶとして、緊急措置として輸入の制限や関税率を高くすることである

4.デフレーションは物価が下がるので、社会生活にとっては一見良いように見えるが、物が売れず、不景気となり、失業者が増える懸念がある

5.輸出企業にとって、円高が進むことは利益が増えることになる

 

 

 

 

正解 5

例題(1)の解説

3.「製造業の空洞化」、「雇用の空洞化」ともいわれ、自国で生産するより、他国でつくる方が安く物ができるのです。

5.円高とは円の価値が (ドルに対して)高くなっている状況のことで、日本製の購入者が減るなどして、輸出してもうけている会社の利益は減ることになります。

 

 

 

 

6-2 生活の中の消費者問題

例題(2)

 

 

暮らしの中の契約の問題について、もっとも不適当なものを選びなさい。

1.強引な勧誘による販売などで交わされた契約に対して、契約後10日以内であれば、その契約を解除できる、クーリングオフ制度というものがある

2.自宅に注文もしていない健康食品が届き、中に振り込み用紙が入っていたというような、送りつけ商法というものがある

3.街頭で手相を見てあげましょうかと声をかけ、先祖が成仏していないのでこのまま放っておくと家族が病気になるなどといって不安にさせ、高価なつぼや印鑑セットなどを契約させる、霊感商法というものがある

4.商品についてアンケートの協力をしてくれればプレゼントを差し上げます、などといって会場に誘い込み、高額な下着や健康器具などを紹介し、早く買わないと損するという状況・雰囲気にさせしつこく購入をさせる、SF商法というものがある

5.水道局を装い、水道メーターなどをチェックした後で、蛇口に取り付ける器具などを売りつける、かたり商法というものがある

 

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正解 1

例題(2)の解説

契約解除期間は、訪問販売の場合は契約日から8日間、マルチ商法であれば20日間 と、契約した内容によっても異なります。

 

 

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2級

 

1-1栄養と健康について

例題(1)

食生活と健康に関する記述として、適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.食品に含まれる栄養素は、誰に対しても同じように働きかけ、その効果をもたらす

2.情緒不安定など、精神面への影響の因果関係が食生活にあることが証明された

3.栄養のバランスを第一に考えて食生活の向上に努めることが、健康につながること である

4.栄養素の摂取量は、体の不調や疾病の原因につながることがある

5.世界保健機関(WHO)の憲章では、「健康とは、肉体的、社会的福祉の状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」とある

6.該当なし

 

 

 



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正解4

 

例題(1)の解説

1.その人の持つ病気によって摂取を気をつけなければならない食品があります。薬を処方されている人は特に、薬と食べ物との相互作用の問題があり注意が必 要です。

2.食生活の悪習慣や栄養不足が精神面へ影響することは疑われていますが、これを100%実証することは難しいことです。

3.栄養のバランスだけでなく、規則正しい生活をおくり、心身ともに前向きな環境を整えることも大切です。

4.ある特定の栄養素の過剰摂取は過剰症を引き起こすことがあります。また不足すると身体機能の障害、疾病の原因になるものもあります。

 

 

 

 

例題(3)

つぎの食物繊維に関する記述として、不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.どんな人でも食物繊維は腸内環境を整える働きがあるので、なるべく多く摂取するように心掛ける

2.水溶性食物繊維は、血中コレステロール値を低下させ、糖の吸収を抑える働きを持つ

3.ごぼうやきのこなどに含まれる食物繊維は、便秘予防に大いに役立つ

4.食物繊維は、人間の消化液では消化されない難消化性成分である

5.水溶性食物繊維を多く含む食品には、こんにゃく、海藻類、不溶性食物繊維を多く含む食品には野菜類、豆類穀類などがある

6.該当なし

 

 

 

正解1

例題の解説

1.特にサプリメントなどによる過剰摂取は下痢を引き起こし、またミネラルの吸収を阻害します。野菜などの食物繊維でも、胃腸が弱っている人、高齢者などは、調理の工夫をし注意して摂取することも必要です。

 

 

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2-1日本料理の特徴

 

例題(1)

日本料理の特徴に関する記述として、不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.仏教思想を基本とした料理で、 仏事の際などに出される料理を精進料理という

2.本膳料理は日本の正式な膳立てで、 室町時代に始まり、江戸時代に発達した

3.茶事の席で出される簡素な料理を茶会席料理という

4.長崎で生まれた膳組みで、 円卓を囲み大皿料理を取り分けて食べる中国の食事株式を卓袱料理という

5.厳格な作法などがない宴会料理のことを饗応料理という

6.該当なし

 

 

 

 

正解3

 

例題(1)の解説

1.肉や魚などを使用せず、豆腐や野菜など原則として植物性食品だけで調理した料理です。

3.茶懐石料理です。単に懐石料理ともいいます。「会席料理」と「懐石料理」は、読読み方は同じですが別物です。

 

 

 

 

2-2郷土料理

 

例題(2)

郷土料理の特徴についての記述で、不適当なものを選び なさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.その土地で生産されたものを、その土地の方法で調理や保存をして食べること

2.調理方法は一般的でも、食材がその土地特有のものであれば郷土料理という

3.調理方法が一般的で、食材がその土地特有のものでなくても、その土地で作られていれば郷土料理という

4.その土地でとれた作物をおいしく食べるための工夫がなされた調理方法である

5.気候や地理などその地域の様々な特性により、形作られた料理である

6.該当なし

 

 

 

正解3

 

例題(2)の解説

郷土料理は旬の食材を大切にし、その土地特有の生活習慣・生活文化に根付いた先人の知恵や工夫から生まれました。調理方法と食材がその土地特有のもの、あるいはどちらかがその土地特有のものでなければ郷土料理とはいいません。

 

3-2生鮮食品の表示

 

例題(3)

農産物の食品表示に関する記述として、適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.野菜を店内でオゾン水や次亜塩素酸ソーダ水によって殺菌洗浄処理して販売した場合、生鮮食品とはみなされず、加工食品扱いとなる

2.単品の野菜であれ、複数のカット野菜であれ、パックにして販売する場合は加工食品扱いとなる

3.キャベツを長野県から7割がた仕入れ、群馬県からは3割がた仕入れてスーパーマーケットなどの店舗で一緒に販売する場合は、仕入れの割合の多い長野県だけを原産地として表示すればよい

4.信州、甲州、房総など、一般的に知られている地名を原産地として表示することは認められていない

5.生鮮食品の「名称」、「原産地」 という食品表示は、食品表示法で義務付けられている

6.該当なし

正解5

 

例題(3)の解説

1.野菜をオゾン水や次亜塩素酸ソーダ水によって殺菌洗浄処理しても、野菜そのものには変化をあたえませんので、生鮮食品扱いになります。

2.単品の野菜のカット野菜であれば、生鮮食品扱いです。2種以上は加工食品扱いになります。

3.同じ種類のものを複数の県から仕入れて販売する場合、すべての県を原産地として表示しなければなりません。

4.農産物において一般的に知られている地名を原産地として表示することは認められています。

 

例題(4)

水産物の食品表示に関する記述として、適当なものを選 びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.輸入物のアサリなどの貝類の場合であっても、砂抜きした場所を原産地にしてよい

2.カツオなどの回遊魚で水域名が特定困難な場合は、原産地表示を省略することができる

3.水産物の表示には「名称」「原産地」に加え、場合によっては「解凍「養殖」「天然」という表示をしなければならない

4.あじのたたき、かつおのたたき、どちらも単品での販売であれば、生鮮食品としてみなされ、原産地表示が必要である白い会

5.表示は、商品のすぐそばのボードや壁、立て札での表示も可能である

6.該当なし

 

 

 

正解5

 

例題(4)の解説

1.貝類の原産地は砂抜きした場所ではなく、輸入元の原産国名を表示しなければなりません。

2.水域名が特定困難な場合は水揚げした港名、またはその港が属する都道府県名

3.天然という表示は、特に法律では定められていません。

この表示となります。省略はありません。

4.あじのたたきは、調理の際に火にあぶっていませんので生鮮食品ですが、かつおこのたたきは火にあぶっていますので、加工食品扱いになります。

 

 

 

例題(6)

食中毒の予防に関する記述として、適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.細菌の増殖は、一般的に30°C以下で鈍るといわれている

2.調理後のまな板は、使い終わったら速やかに流水で洗う

3.包丁は、ぬれた布巾にくるんで、それ以上水分がつかないように保管する

4.冷蔵庫に保管すれば、食品を低温で保存できるため安全である

5.細菌の死滅にもっとも効果的なのは冷却で、3°C以下を保つことが望ましい

6.該当なし

正解6

 

例題(6)の解説

1.細菌の増殖は一般的に10°C以下で鈍るといわれています。

2.流水では十分に洗浄できません。洗剤を使い、汚れと洗剤をよく洗い流し、熱湯消毒をしたのち、速やかに乾かしましょう。

3.菌は水分を好むため、ぬれた布巾にくるむと逆効果になります。

4.冷蔵庫を過信せず、食材は早めに使い切りましょう。

5.細菌の死滅には、加熱がもっとも効果的だといわれています。

 

 

 

 

4-3食品の変質と防止

例題(7)

食品の化学変化における「腐敗」に関する記述として、適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.食品の色、味、香りなどを失ったため、食用に適さなくなった現象のこと

2たんぱく質を主成分とする食品が、微生物の繁殖にともなう酵素の働きにより分解され、食用に適さなくなる現象のこと

3.炭水化物が繁殖した微生物の酵素や熱、光、水分などによって酸化あるいは分解さされる現象のこと

4.食品中の炭水化物やたんぱく質が微生物の作用によって分解されて、他の化合物に変わる現象で、人に有用な食物を作ること

5.温度や湿度、時間などのさまざまな外的環境によって食品の風味や旨味を増す現象のこと

6.該当なし

 

 

 

正解2

 

例題(7)の解説

1.変質の説明です。変質を防ぐポイントとしては、次のようなことがあげられます。

・食品は丁寧に扱い、物理的損傷をなくすように注意する。

・温度・湿度に注意して取り扱いの環境を調整する。

・加熱・冷凍・冷蔵などで微生物の活動を抑える。

・包装を工夫して、空気・湿度・光などを遮断する。

 

 

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5-1食生活の変化

 

例題(1)

食生活に関する記述として、不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1単独世帯の増加や、女性の雇用者の増加およびDINKSの増加などの社会の変化で、食の簡便化や外部化が進んでいる。また、家族で食事をする機会も減り、1人でご飯を食べる「孤食」も増えている

20~30代の朝食の欠食率が高く、近年では子どもの朝食の欠食も増加傾向にある。朝食の欠食は、エネルギー不足による集中力や意欲の低下、体調不良も起こりうる。さらに、肥満や生活習慣病にもつながる

3消費者の食品に対する安全性への関心が高まる中、消費者の食に関する知識不足も問題になっている。子どもの頃からの食の教育が大切であることから、家庭・学校・地域での連携とともに食育を行っていく必要がある

4.間食や夜食は、仕事や勉強、運動などの疲れがとれたり、食事で足りなかった栄養を補給する役割をもっているので、食べる時間と食べるものを考えて摂ると良い

5.食生活は社会的、文化的なものが大きく影響され、さらに人々の生活の質にも関わっている。そのような中で、いかに心と体の健康状態を保つことができるか、さら に文化の継承、社会問題の解決をしていくかが大切である

6.該当なし

 

 

 

正解6

 

例題(1)の解説

食生活は本来の文化に加え、社会の影響を大きく受けます。現代は技術の発展、経済の発展が著しく見られ、日本人の食生活も大きく変化しました。急な変化にともない、さまざまな問題も出てきています。

1.から3.は、食生活の変化による問題です。

2.朝食の欠食率が増えている主な理由としては、「不規則な生活」「寝る時間が遅い」「遅い時間に夕食をとる」といったことがあげられます。

4.昔からの食文化の「おやつ」にあたるものですが、食べる時間と食べるものが変わってきたことにより、肥満や、食事が摂れなくなったりするなどの問題があり ます。

 

 

 

 

5-2ミールソリューション

例題(2)

ミールソリューションの説明として、不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.スーパーマーケットなどでは、ミールソリューションの考え方に合わせ、「食材を売る」というスタイルから「食卓を提案する」というスタイルに変化しつつある

2.アメリカのスーパーマーケット業界が、外食産業に奪われた顧客を取り戻すために提唱したマーケティング戦略である

3.消費者が抱える食事に関する様々な悩みに、解決策を提案していくこと

4.簡単な調理や盛り付けるだけで食卓に出せる、「家庭の食事に代わるもの」を提供しようというマーケティング手法である

5.女性の社会進出だけでなく、少子高齢化の増加により、食事に関する総合的な解決策は一段と必要になってきた

6.該当なし

 

 

 

正解4

 

例題(2)の解説

4.ホームミールリプレースメント(家庭の食事に代わるもの)のことです。加工食品メーカーも、簡単な調理で食べられる食品(冷凍食品やチルド食品など)の開発や提供に力を入れています。

 

例題(3)

ホームミールリプレースメントの説明として、適当なものを選びなさい。該当するものがない場合には、6を選びなさい。

1.外食産業が取り入れているドライブスルー方式での食品提供は対象外である

2食事を作る時間が少なくなり、家族そろってできるだけ食事をとるようにするため、宅配で料理を頼み家庭で食事をしようという考え方のこと

3.簡単な調理、あるいは盛り付けるだけで家庭と同じような食事を食卓に出すことのできる、総菜などを中心とした食材を外食産業が提供すること

4.家庭での食生活に気を使うことにより、健康管理に役立てていこうというもの

5.その土地で生産されたものを、その土地で消費するということ。すなわち家庭で使う食材はその土地のものを使うのが良いとされている

6.該当なし

 

 

 

正解3

 

例題(3)の解説

1.生産者から消費者へ直接商品やサービスが提供される形態は、直接流通です。商品の特性による違いはありません。直接流通には、通信販売やインターネットを利用した購入が含まれます。

2.近年、メーカーの力は弱まりつつあり、メーカー同士、卸売同士、小売業同士などの再編成が進んでいます。

3.生産者に近い方から、一次卸、二次卸と呼びます。

4.流通でいう消費者とは、商品の使用者を指し、一般消費者だけでなく、業務用の企業、法人や官公庁、自治体も含まれます。

5.流通業者には、小売業者も含まれています。

 

 

 

例題(3)

税金に関する記述のうち、不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.所得税には原則として、すべての所得を合算する総合課税と例外的に分離課税があ り、確定申告が必要で超過累進課税によって計算される

2.消費税は、製造業者や商人が担税指定者となるが、実際には課税分が最終消費者に転嫁されることを前提として、物品・サービスなどの「消費」行為そのものを客体として課税するものである。その税率は、一律に徴収される税金である

3.相続税は親、配偶者など、親族が死亡したことにより財産を承継した場合や、遺言に よって財産を譲り受けたことによって生じる税金である

4.源泉徴収とは、税務署に提出する納税申告書を、納税者自らが記入して税金を納付することである

5.酒、たばこは、間接税で、 値上がりの対象となる可能性の高いものである

6.該当なし

 

 

 

正解4

 

例題(3)の解説

4.これは申告納税の説明です。源泉徴収は、従業員に給与や報酬を支払う際、所得税などを差し引いて、税金として企業が納付することです。

5.間接税は他に石油、ガス税 印紙税などがあります。高齢者比率が高くなり、今後、年金や医療費、福祉などのための費用がますます必要となり、消費税の税率引き上げがあるかもしれないといわれています。

 

 

 

一般社団法人FLAネットワーク協会 (編集)
出版社:、出典:出版社HP

 

6-2暮らしと契約

例題(4)

悪質商法であるネガティブオプションに関する記述と

して、適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。

1.「アンケートの協力をしてくれればプレゼントを差し上げます」などといって会場に人を集めて、日常品をタダ同然で配って雰囲気を盛り上げ、最終目的の高額な商品を売りつける、人の心理を利用し、早く買わないと損をするという気にさせてしまう商法

2.犯罪で悪用することを主な目的に、正規金融機関などのメールやWebサイトを装い、入力されたクレジットカード番号や暗証番号などの情報を詐取する手口

3.「消防署のほうから来ました」などといって、消火器を売りつけるなど、偽りの身分を語る方法

4.注文もしていないダイエット商品が自宅に届き、うっかり代金引換で支払いをしてしまう

5.街頭で、手相を見ましょうか?などと声をかけ、先祖の霊が成仏していないと不安におとしいれて、高額な印鑑セットやツボなどを売りつける

6.該当なし

 

 

 

 

正解4

 

例題4の解説

1.SF(催眠)商法

2.フィッシング詐欺

3.かたり商法

4.送りつけ商法ともいう

5.霊感商法



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