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<科目別勉強時間の目安>

税理士試験では、全部で11科目ある中から5科目を合格する必要があります。今回は、それぞれの科目の勉強時間を見ていきます!

 

税理士試験の科目は、「必須科目」・「選択必須科目」・「選択科目」の3つに分類されます。

 

「必須科目」

必須科目は、簿記論と財務諸表論の2科目となっており、どちらも必ず合格する必要のある科目となります。勉強時間の目安は、以下の通りです。

 

簿記論:500時間

財務諸表論:500時間

 

「選択必須科目」

選択必須科目は、所得税法と法人税法の2科目となっており、どちらか1つを選択する必要のある科目となります。勉強時間の目安は、以下の通りです。

 

所得税法:700時間

法人税法:700時間



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「選択科目」

選択科目は、消費税法・酒税法・相続税法・固定資産税・国税徴収法・住民税・事業税の7科目となります。このうち3科目を選択する必要があります。ただし、消費税法と酒税法、また住民税と事業税はどちらか一つのみしか選択できないため注意が必要です。それぞれの勉強時間の目安は、以下の通りです。

 

消費税法:300時間

酒税法:200時間

相続税法:500時間

固定資産税:250時間

国税徴収法:150時間

住民税:200時間

事業税:200時間

 

以上のものを合計すると、税理士試験の合格に必要な勉強時間は一般的に約4000時間であるといわれています。

 

ただ、この4,000時間はあくまでも全受験生の平均的な時間となるため、全くの初学者から始める方の場合と実務の経験があったり大学で学んでいたりなど事前知識がある状態から勉強を開始した方の場合では大きな差が生まれることが考えられます。






 

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<勉強期間とスケジュール>

続いて、勉強期間とスケジュールを大学生・社会人・試験専念の方の3パターンに分けて確認していきます。

 

○大学生

大学生の場合は、何年生から勉強を開始したのかによって大学在学中に全科目合格を目指すパターンと、大学生のうちに数科目を合格し残りの科目を社会人になってから受験するパターンが考えられます。

 

・大学在学中に全ての科目の合格を目指すパターン

大学1年生、2年生のうちから勉強を開始した場合は大学在学中の5科目合格を目指すことが可能です。

 

大学1年生から開始する場合は、1年目に必須科目の簿記論と財務諸表論を受験し、2年目で選択必須科目1つと選択科目を1つ、3年目で選択科目を1つ受験するスケジュールになります。大学2年生から開始する場合は、2年目に上記スケジュールに加えて選択科目を1つ追加するような形になります。

 

大学生は比較的勉強時間を確保しやすい点から、週に20〜30時間程度の勉強で2、3年での合格を目指します!

 

・大学生から社会人まで学習を継続して合格を目指すパターン

大学3年生、4年生から勉強を開始した場合、在学中での合格は厳しいため、数科目を在学中に合格し社会人になってからも勉強を継続していくようなパターンになります。

 

この場合は、大学在学中に必須科目の簿記論と財務諸表論の2科目+選択科目1つの合格を目指し、社会人1年目〜4年目にかけて残りの科目の合格を目指していくスケジュールになります。

 

この場合でも、比較的勉強時間を確保しやすい大学生のうちに勉強時間の比重の大きい必須科目の学習をスタートできる点が特徴です。

 

税理士受験生は社会人が圧倒的に多くなっているため、大学在学中に税理士を目指そうと考える方は少ないかもしれませんが、合格率をみると大学在学中は社会人と比べても高くなっており勉強に集中できる環境を整えやすい点からもおすすめです!

 

○社会人

社会人の場合は、4年〜5年で合格を目指すのが一般的になります。税理士試験では全5科目の合格が必要になるため、毎年1科目ずつを目標にしていくことになります。週にすると10時間程度が目安となります。

 

働きながら勉強を両立していくことになるため、仕事内容が税務に関連している場合は平均より早く合格を目指すことも可能です。また反対に、これまで全く税務に関する知識がない方の場合は基礎の知識の習得に時間がかかる可能性があり、平均勉強時間よりも長い勉強時間が必要となることが考えられます。

 

社会人の場合でも、受験していく科目の順番としては大学生と一緒で先に必須科目を受験し選択必須科目、選択科目の順に受験していくのが理想的です。

 

まとまった勉強時間を確保するのが難しい働きながらの受験となりますが、通勤時間などのすきま時間の活用を上手くこなすことで十分に合格は可能です!






 



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○試験専念

税理士試験は科目数が多く、ひとつひとつの科目のボリュームも大きいため、試験専念の場合でも1年で合格を目指すのではなく2年〜3年での合格を目指すのが一般的です。

 

専念受験生の方は、勉強時間の確保はしやすいのですが、メンタル面のコントロールが大学生や社会人と比べて難しくなることが考えられます。その際に、早く合格したいからと言って無理に1年で全科目を受験する計画を立てたりするのではなく、無理なく確実に合格できるスケジュールを立てることが重要になります。

 

 

まとめ

それぞれの勉強期間をまとめると、

 

大学生:在学中の合格で2〜3年、その後は4〜5年

社会人:4〜5年

試験専念:2〜3年

となります!

 

税理士試験の勉強時間やスケジュールについて少しでも参考にしていただけたら嬉しいです!

 

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