ガスに関連する設備の工事、維持、運用事業を行う場合、事業所ごとに設置され、保安の監督を行うのがガス主任技術者です。

ガス主任技術者になるには、同名の資格試験に合格する必要があります。今回は、ガス主任技術者試験の難易度について詳しく見ていきたいと思います。

 

ガス主任技術者とは

ガスを供給するには、ガス発生設備、ガスホルダー、ガス精製設備、排送機、圧送機、整圧器、導管、受電設備などのガス工作物が必要となります。これらのガス工作物の工事、維持、運用を行っている各事業所に設置され、安全管理を行なっているのがガス主任技術者です。ガス主任技術者になるには、一般社団法人 日本ガス機器検査協会が運営するガス主任技術者試験に合格する必要があります。

 

 

ガス主任技術者の難易度は?

ガス主任技術者試験は、比較的難易度の高い試験であるとされています。合格率を見ても、甲種が10〜20%、乙種が10〜20%、丙種が20〜30%となり、5人に1人程度しか合格できていません。

ガス主任技術者試験の難易度が高い原因として、論述問題が出題されるという点が挙げられます。せっかく知識があっても自分の言葉で表現できなければ得点につながらない、というのが論述問題の難しい点だと思います。新聞を読んで文章の書き方のインプットを行う、関連単語に対して自分の言葉で説明してみるなど、ぜひ論述対策を行ってください。

また、科目ごとに基準点が定められている点もポイントです。たとえ全体の得点が高くても、1教科でも基準点を下回ってしまうとその時点で不合格となってしまいます。ひとつの分野だけを重点的に伸ばすのではなく、全範囲を偏りのないよう満遍なく学習することが大切になります。

さらに、ガス主任技術者試験では過去に出題されたことのない、新しい問題が毎年出題されるというのも難易度が上がる原因となっています。ケアレスミスによる失点には十分注意して、過去問と似た問題は確実に得点できるようにしましょう。

 

ガス主任技術者の難易度のまとめ

今回は、ガス主任技術者の難易度についてまとめてきました。

ガス主任技術者試験は、合格率が20%程度となっていて、比較的難易度の高い試験です。論述対策と、範囲を偏りなく学習することが合格のポイントとなりますので、合格を目指して頑張ってください。