測量士とは、土地の測量を行う職種、資格です。測量士は、測量の実施だけでなく、測量に関する計画を作製することができます。

測量士になるための一般的な方法は、測量士試験に合格することです。しかし、測量士は国家資格であり、難しいという意見もあります。そこでこのページでは、測量士試験の難易度と勉強時間の目安、おすすめの勉強法などを紹介したいと思います。

 

 

測量士試験の難易度

 

測量士試験の難易度は、やや難しいです。

他の国家資格と比べると、宅地建物取引士と同じくらいか少し難しい程度です。

ただし、計算問題が苦手かどうかが難しさの実感に影響すると思います。

 

測量士試験に必要な勉強時間の目安

 

測量士試験に必要な勉強時間は、当然人によって変わりますが、目安として300時間程度とされています。

 

測量に関する知識が事前にある場合は、より短い時間で合格が可能ですが、全く何も知らない状態で、計算が苦手な場合は、さらに多くの時間がかかります。

 

期間は、半年から1年が目安になります。半年で余裕を持ったスケジュールを組みたい場合、1日平均しておよそ2時間勉強することが目安になります。



 

ライフスタイルから自分に合った期間の設定をしていただきたいですが、なるべく早い段階から取り組んだ方が良さそうです。理由は、計算問題が多く出題されるため、短期的に詰め込むというよりも計算のパターンを理解して、解答までの流れを定着させることが重要だからです。

 

測量士試験は独学できるか

 

測量士試験は、独学での合格は不可能ではありません。しかし、市販のテキストがあまり充実していないことや計算問題が重要であることから、社会人の方や数学がそれほど得意ではない方であれば、通信講座などの利用をした方がよいでしょう。そうすることで効果的に時間を使うことができると思います。

 

独学の場合は、モチベーションの維持や内容の理解が上手くいかない可能性があります。



行き詰まってしまった場合には、通信講座や資格の学校を利用することを検討していただきたいです。メジャーな資格試験よりも情報が少なく、教材の選択肢も限られることもあり、対策がしにくいため、独学が合わないと思ったらすぐに方針転換してください。

 

測量士試験におすすめの勉強法

 

測量士試験におすすめの勉強法は、過去問を中心に学習を進めることです。過去問と似たような問題が繰り返し出題されやすい傾向にあるためです。10年分の過去問を勉強しましょう。過去問を最初から解くと、わからない問題だらけでモチベーションが下がる、といった場合には、テキストで学んだ科目の過去問を解いていく方法で進めてください。

 

また、学習の進め方のポイントとして、苦手な科目を減らすことと午前試験・午後試験の必須問題で高得点を取ることを意識すべきでしょう。特に択一式の午前試験は、比較的得点しやすく、午後試験に余裕を持って臨むために8割以上の得点をしておきたいです。午後試験は、苦手な部分を過去問などで把握して潰すことを繰り返していきましょう。

 

試験の1ヶ月前くらいからは、過去問を時間を測って演習していきましょう。時間の使い方や本番でどの問題を捨てるべきか、といったテクニックを身につけられる機会になると思います。

 

測量士の難易度と勉強時間のまとめ

 

ここまで測量士試験の難易度や勉強時間、勉強法について紹介してきました。



 

合格率が1割程度と簡単ではありませんが、確実に得点できる問題を増やしていくことで、合格は近づきます。測量士試験の合格を目指している方は、焦ることなく、着実に積み重ねて自分に合った学習を進めていただきたいと思います。