「工場勤務で役立つ資格を取得したい」

「危険物を取り扱う際の知識をつけたい」

 

このような方におすすめなのが「毒物劇物取扱責任者」という資格です。

本資格は、毒物及び劇物取締法に基づいて定められた特定の化合物の製造・販売などを行う事業所にて安全管理を行うための資格です。

 

本記事では、毒物劇物取扱責任者の合格を目指す上でおすすめの参考書をご紹介していきます。

竹尾 文彦
出版社 ‏ : ‎ 技術評論社 、出典:出版社HP

 

毒物劇物取扱者試験について

毒物及び劇物取締法によって定められた特定の化合物は、製造や運搬の過程で取り扱いを誤ると人体に悪影響を及ぼす可能性があります。しかし、毒物・劇物は塗料や殺虫剤、肥料などにも使用されているため、正しい知識に基づいた取り扱いの上の製造が必要となります。

 

毒物劇物取扱責任者となるには、「毒物劇物取扱者」という試験に合格している必要があります。ただし、薬剤師資格を保有している方や、応用化学に関する学課を修了している方は試験が免除となる場合があります。

 

それでは、毒物劇物取扱者試験の概要に関して以下にまとめていきます。試験は実施される都道府県によって異なるため、ここでは東京都の試験概要について示します。

 

一般 農業用品目 特定品目
受験資格 なし
試験方式 【筆記試験】選択式

【実地試験】選択式

問題数 【筆記試験】50問

【実地試験】25問

【筆記試験】45問

【実地試験】15問

試験時間 120分 90分
受験料 12,900円
合格基準 【筆記試験】100点中50点以上

【実地試験】100点中50点以上

合計120点以上

【筆記試験】90点中45点以上

【実地試験】60点中30点以上

合計90点以上

試験内容 【筆記試験】

・毒物及び劇物に関する法規

・基礎化学

・毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱方法

【実地試験】

・毒物及び劇物の識別及び取扱方法

 

試験は一般、農業用品目、特定品目の3つの区分に分かれていて、試験種別に扱える毒物及び劇物が以下のように限定されます。

・一般:毒物又は劇物の全品目を扱う責任者

・農業用品目:農業用の毒物又は劇物のみを扱う責任者

・特定品目:特定品目の毒物又は劇物のみを扱う責任者

 

試験には特に受験資格は設けられていません。ただし、以下に該当する方は毒物劇物取扱責任者となることができません。

・18歳未満の者

・心身の障害により毒物劇物取扱責任者の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの

・麻薬、大麻、あへん又は覚せい剤の中毒者

・毒物若しくは劇物又は薬事に関する罪を犯し、罰金以上の刑に処せられ、その執行を終り、又は執行を受けることがなくなった日から起算して3年を経過していない者

 

試験は筆記試験と実地試験に分かれてはいますが、実地試験も“実地を想定とした筆記試験”として行われている都道府県が多く、東京都では両方とも選択式で出題されます。

 

合格基準は一般の場合、筆記試験100点中50点以上、実地試験100点中50点以上、かつ合計120点以上です。農業用品目、特定品目の場合、筆記試験90点中45点以上、実地試験60点中30点以上、かつ合計90点以上で合格となります。

 

続いて、毒物劇物取扱責任者の合格率を見てみましょう。

竹尾 文彦
出版社 ‏ : ‎ 技術評論社、出典:出版社HP

 

毒物劇物取扱責任者試験の合格率

 

2018年 2019年 2020年 2021年 2022年
一般 54.3% 49.3% 34.9% 54.3% 57.1%
農業用品目 29.2% 21.4% 26.7% 30.5% 37.2%
特定品目 71.4% 75.0% 100% 66.7% 50.0%

 

毒物劇物取扱責任者の合格率は、一般で50%程度、農業用品目で30%程度、特定品目は50〜100%と幅があります。

 

毒物劇物取扱者試験の対策ポイント

上記項目で見たように、毒物劇物取扱者の合格率は、一般で50%程度、農業用品目で30%程度、特定品目は50〜100%となっています。合格率から考えるとそこまで難易度は高くないですが、毒物・劇物に関する知識を幅広く身につける必要があります。

 

勉強時間としては、1日2時間で3〜6ヶ月程度が目安となるようです。ただし、基礎化学科目では高校化学程度の知識があれば対策がしやすいなど、前提知識にもよるので自分のレベルを把握した上で計画を立てていきましょう。

 

試験対策の上で一番重要になるのは、受験場所の出題傾向に合わせた対策をするということです。試験は都道府県によって異なるため、出題方式から異なる場合があります。まずはしっかりと過去問を確認し、傾向を掴んでから臨むと効率的に進めやすいかと思います。

 

過去問で模擬試験を行う際も、受験地域に合わせた問題で行うようにしましょう。ネットで過去問を掲載している都道府県も多いですが、自分が受験する地域のものかどうかをしっかり確認しておきましょう。ただし、知識の整理として他府県の問題を利用するのは効果的だと思います。

 

毒物劇物取扱者試験のおすすめ参考書

それでは、毒物劇物取扱責任者試験の対策におすすめの参考書をご紹介します。

 

1.毒物劇物取扱者 合格教本

竹尾 文彦
出版社 ‏ : ‎ 技術評論社、出典:出版社HP

 

 

毒物・劇物は数も多く、ひとつずつ特徴を押さえていくのは大変ですが、本書では出題されるキーワードや特徴別に化合物を分類・整理されているので覚えやすくなっています。

 

2.らくらく突破 毒物劇物取扱者 オリジナル問題集

竹尾 文彦
出版社 ‏ : ‎ 技術評論社 、出典:出版社HP

 

毒物劇物取扱者試験は都道府県により出題形式も様々ですが、本書は全国の出題形式を分析した上でまとめているので、どの地域でも出題されやすい内容になっています。解説には化合物に関する関連知識も記載されています。

 

3.毒物劇物取扱者 短期合格テキスト

出版社 ‏ : ‎ 公論出版 (2021/9/1)、出典:出版社HP

 

「法規」「基礎化学」「実地」の3つに章分けされ、さらに細分化されているので学びたい内容にフォーカスして取り組めます。イラストや写真も多用されているので視覚的にもわかりやすいです。

 

 

毒物劇物取扱者試験のおすすめ参考書のまとめ

ここでは、毒物劇物取扱者試験のおすすめ参考書をご紹介しました。

 

毒物劇物取扱責任者は、毒物・劇物を取り扱う工場や事業所だけでなく、運搬に携わる現場でも役立つ資格です。

 

是非この機会に毒物劇物取扱者試験の受験を検討してみてはいかがでしょうか。