きょうの猫村さん
主役は猫の家政婦「猫村ねこ」。昔かわいがってくれた坊ちゃんを探すべく、犬神家に奉公することになるが・・・。家庭崩壊しつつある一家を猫村さんが救う!えんぴつの線画がとても柔らかいタッチで、猫らしくない猫と様々なひとたちとの出会いが、日常にそっと安らぎをくれる作品です。
あたしンち
母、みかん、ユズヒコ、父の4人家族・タチバナ家を中心とした、日常の物語です。キャラクターたちはすごく個性的だけれど、どこか私たちの身近に存在しているような気持ちになります。彼らの生活、学校やご近所、何気ない日常が笑えてしまうのが「あたしンち」の特徴ではないでしょうか。
夏雪ランデブー
目つきの悪い花屋のバイト青年・葉月(はづき)が一途に恋するのは、店長の六花(ろっか)。しかし六花の部屋には、彼女を愛してやまない男の霊がいた。その幽霊・島尾(しまお)の正体は六花の亡き夫で--。そして、幽霊は青年に予想外の提案を切り出す・・・。青年と幽霊の三角関係がもどかしくも優しさ溢れる作品です。
東京ヒゴロ
大手出版社を早期退職した漫画編集者の塩澤。理想の漫画誌を作るため、自分が信じる漫画家たちを訪ね、執筆を依頼する。漫画を描く者、描かぬ者、描けぬ者、東京の空の下、それぞれの人生が交差する。松本大洋のちょっと癖のあるキャラクターたちが、それぞれの漫画のこれからについて考えたり、主人公が信頼を置く漫画家たちとのエピソードに心温まる作品です。
ひらやすみ
生田ヒロト、29歳、フリーター。定職なし、恋人なし、普通ならあるはずの?将来の不安も一切ない、お気楽な自由人です。仲良くなった近所のおばあちゃんから、タダで一戸建ての平屋を譲り受けることに。そして、山形から上京してきた18歳の従姉妹と2人暮らしを始めました。しかし、彼の周りには生きづらい“悩み”を抱えた人々が集まって・・・。ちょっとひとやすみしたいひとにおすすめの作品です。
夏目友人帳
「妖怪が見える」という秘密を抱えた孤独な少年・夏目貴志。強力な妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である「友人帳」を手にして以来、妖怪たちから追われる羽目に。 祖母が妖怪たちと交わした「契約」や、用心棒・ニャンコ先生との出会い。主人公の夏目と妖怪たちが心を交わしていく様子に心温まる作品です。
スキップとローファー
岩倉美津未、今日から東京の高校生!入学を機に地方から上京した彼女は、勉強こそできるものの、過疎地育ちゆえに同世代コミュ経験がとぼしい。そのうえちょっと天然で、慣れない都会の高校に苦戦の日々。だけど、そんな「みつみちゃん」のまっすぐでまっしろな存在感が、本人も気づかないうちにクラスメイトたちをハッピーに!前向きで直向きな主人公に、素直さを思い出させてもらえる作品です。
王様ランキング
王族の長男で、巨人の両親を持ちながらも、自身は体が小さく、短剣すらまともに振れないほど非力な王子ボッジ。しかも耳が聞こえず、言葉が話せないボッジは、周りからは次期王の器ではないと噂され、どこか空虚な毎日を過ごしていた。しかし、ひょんなことから心が通じる「カゲ」という友達を得て、人生が輝き始める−−。少年が自分を信じてくれる友達を通して強く大きく成長していく姿に応援したくなる作品です。
ドミトリーともきんす
学生寮「ドミトリーともきんす」には寮母のとも子さんと娘のきん子ちゃん、そして科学を学ぶ4人の寮生が生活しています。寮生は若き日の有名科学者達。彼らはのちにノーベル賞を授賞したりと、一度は名前を聞いたことのある人物たちです。寮生と母娘との日常生活が柔らかいタッチで描かれています。この作品に登場する偉大な科学者たちの、人間味あふれる特徴や素朴さに触れることができます。
メタモルフォーゼの縁側
ふと立ち寄った書店で老婦人が手にしたのは1冊のBLコミックス。75歳にしてBLを知った老婦人と書店員の女子高生。歳の差58歳、好きなものを語り合える「友達」ができた。穏やかで優しい、しかし心がさざめく日々、ふたりはある挑戦を決意する−−。好きなものを通して心を通じ合わせるふたりに微笑ましくなる作品です。