谷所健一郎
出版社:マイナビ出版、出典:出版社HP

はじめに

私たちが普段食にしている和食が2013年ユネスコの無形文化遺産にも登録され、海外からもますます注目されるようになりました。

普段、私たちが口にしている和食に検定があります。

「和食検定」について調べてみました。

 

1、そもそも和食検定ってどんな検定ですか。

和食検定は、一般財団法人日本ホテル教育センターが運営管理を行っています。

日本の食文化を正しく理解し、発信継承していくだけの専門知識と実務知識の理解度を測るための筆記試験です。

和食検定の三目的として

和食文化の正しい理解と継承

日本古来のおもてなしを中心とした業界人のレベルアップ

日本文化の魅力を国内外に発信できる人材の育成

をあげています。(和食検定公式HPより)

和食検定が神戸ポートピアホテルのブログでも紹介されたり

後援団体には、国土交通省観光庁、文部科学省、一般社団法人国際観光日本レストラン協会一般社団法人日本旅館協会など数々の団体がありこの資格への期待度が伺えます。

和食検定は初級1、2、3級、基本1、2、級、実務1、2級と7つのレベルに分かれています。

初級レベルは、60分間の試験で和食と和食文化の初歩的な事柄や、調理法、和食の歴史などマークシート選択式で100問出題されます。

そのうち10問程度は和食文化や英単語など英語に関する問題が出ます。

基本レベルは、90分間の試験で料理80問・待遇問・和食基礎英語40問の120問のマークシート選択式です。

初級よりさらに深く幅広い知識が必要となります。

実務レベルは、90分間の試験で振舞80問・待遇80問・和食基礎英語40問の200問出題されます。

実務レベルは、基礎レベルの認定を取得している必要があります。さらに実務経験1年以上の経験があるほうがいいでしょう。

 

気になる合格率ですが、

合格率は、

実務レベル第1回〜12回集計

実務レベル1級:32.0%、

実務レベル2級:41.2%

基本レベル第1回~22回集計

基本レベル1級:7.2%

基本レベル2級:31.1%

初級レベル第1回〜14回集計

初級レベル1級:10.4%

初級レベル2級:22.3%

初級レベル3級:25.3%ほど

となっています。

2、和食検定は履歴書にかけますか。

国家資格ではないですが、飲食業界やホテル業界の就職や転職を目指している方にとってはかなり有利になるので積極的に書きましょう。

書き方例:令和3年 2月13日 和食検定 基本レベル1級  認定

入社してから和食検定の資格を受ける会社もあるので初級レベルでもしっかり書いて、これからもステップアップのために受験する意志を伝えるなどすると良いでしょう。

また、全く関係ない業界を受験する場合や、趣味の欄に書くことない場合は、「特技・趣味」の欄に書くと良いでしょう。

 

3、和食検定の履歴書へのメリット

和食検定は和食の知識が豊富になるだけではなく、振舞などのマナーも学べるので社会人として学ぶべきマナーや知識がつきます。

履歴書のところにも書きましたが、ホテル業界や飲食業界の転職就職の方にも持っていたら面接の時など自分の自信やアピールポイントになります。

また、海外に行きたい方や海外の方を招いたりする方は、日本を紹介する機会が幾度も訪れます。そのためには和食を始め、日本の食事のマナーなど日本ならではのおもてなしが出来、説明できるに越したことはありません。

和食検定は英単語の問題も出るので自然と覚えられるのもいいでしょう。

すでに旅館やホテルなどに勤めている方にとってもさらに自分を磨きたいと思ったらステップアップに勉強することでさらに磨きをかけることにもつながります。

和食は普段私たちが口にするものなのでみんなも知っている物がたくさんあります。しかしその由来や文化食事マナーまで知っている方は少ないのが現状なので、受験することで今までの日々に生活に変化が出て、ステップアップできた自分にも気づくことができるでしょう。

 

4、その他和食検定に似ていておすすめの資格

和食検定の他にさらにステップアップを目指す方にはこんな資格はいかがでしょうか。

国家資格を目指すのなら専門調理師・調理技能士

・和食をきわめたいのなら

・和食ソムリエ

・和食マイスター

・和食アドバイザー検定

・だしソムリエ

・和食エキスパート

料理という枠で多方面からせめるのであれば、

・日本料理アカデミー検定

・家庭料理技能検定

・日本食文化検定

和食に合うお茶の検定もあります。

・日本茶インストラクター

和食検定の履歴書のまとめ

和食検定は国際的にも注目をあびているので、勉強し、受験することで料理やマナーについてステップアップできる資格です。自らの国際人として発信できるチャンスです。

検討を祈ります。