<行政書士とは>

 

行政書士の将来性を考える前にまず、行政書士とはどんな職業であるのか基本情報を確認していきます!

 

行政書士とは、簡単に言うと官公庁に提出する書類の作成や相談業務を行う法律の専門家です。

 

行政書士になるためには、国家資格に合格する必要がありますが、行政書士試験の合格率は近年10%前後であり難関資格のひとつとなっています。

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続いて行政書士の主な仕事内容3つについて確認していきます。

 

・書類作成業務

1つ目は、書類作成業務です。官公庁に提出する書類の作成を行います。主に、飲食店や建設業が新たに営業を開始する際の営業許可の申請に必要となる書類の作成を行います。

 

・手続き代理業務

2つ目は、手続き代理業務です。1つ目で書類の作成を行うと説明しましたが、それに併せて官公庁への書類の提出も行政書士が代理で行うことができます。

 

・相談業務

3つ目は、相談業務です。依頼主から依頼された書類作成についての相談業務を行います。相談内容は、さまざまあり行政書士は法律の知識をもとに依頼者の手助けを行います。

 

 

<行政書士の将来性>

 

ここまで、行政書士とはどのような職業でどのような仕事を行うのかについて確認してきました。

 

続いて、「将来性がない」という声もある行政書士の将来性について解説していきます!

 

○将来性がないと言われる理由

毎年4万人以上が受験し人気資格である行政書士に将来性がないと言われるのはなぜなのでしょうか。

 

①顧客数の減少

一つ目の理由として挙げられるのが顧客数の減少です。現在の日本では少子高齢化が進行しており、それに伴う人口減少は避けられません。顧客が減少してしまうと、行政書士としての仕事も当然減少することになるため、将来性がないと言われると考えられます。

 

②AI技術の進歩

二つ目の理由として挙げられるのがAI技術の進歩です。従来、行政書士の主な業務であった書類の作成業務などはAIが得意とする作業であるとされています。そのため、そのような業務は今後大幅にAIに置き換わっていく可能性が高いといえます。

 

○実際に将来性はないのか

行政書士に将来性がないといわれる理由を2点挙げてきましたが、本当に行政書士は将来的になくなってしまうのでしょうか。

 

私としては、行政書士が10年、20年後に完全になくなってしまう可能性は低いと考えます。それでは、そう考える理由を2点に分けて説明していきます。

 

①業務の幅が広い

1点目は、行政書士は業務の幅が広いという点です。行政書士の取り扱うことのできる書類は10年前には7,000種類ほどだったものが現在は1万種類以上と3,000種類以上も増えています。これは法律の改正の影響によるものが多く、今後も増えていくことが考えられます。

 

②AIでは補えない業務も多い

2点目は、AIでは補えない業務も多いという点です。先ほど、書類作成業務はAIに代替される可能性が高いと説明しましたが、行政書士の行う業務はそれだけではありません。特に、相談業務は高い専門性を持つ「人である行政書士」だから依頼するという顧客がほとんどであり、AIだけで補うことは不可能であると考えられます。

 

以上の2点から行政書士の将来性はないとはいえないと考えます。しかし、従来に比べAIでは代わりにならない相談業務が主になるということは個人個人の行政書士としてのスキルが従来よりもさらに重要になってくるということです。次の章では、長い期間行政書士として活躍するためのポイントをまとめていきます。

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<活躍するためのポイント>

 

それでは最後に、行政書士として今後活躍していくためのポイントを解説していきます!

 

○AIを活用する

先述したとおり、今後はこれまで行政書士の担当していた作業の一部がAIに置き換わっていくことになります。その際に、AIを使いこなすことができないとなると他の行政書士と比べられた時に劣ってしまう可能性が高くなります。そうならないためにも、活用できる作業は積極的にAIを活用し、自分にしかできない業務に集中することが活躍し続けるためには必須になります。

 

○関連する資格を取得する

もちろん行政書士の資格はそれだけでも活躍することができる価値の高い資格です。しかし、顧客の減少が問題となる中で他と差別化を図るためには関連する資格を同時に取得することが非常に有効になります。特におすすめの資格は以下の4つです。

 

  • 社会保険労務士:国家資格であり、社会保険や労働問題や年金などの法律に関する専門家
  • 宅地建物取引士:国家資格であり、不動産取引に関する専門家
  • 司法書士:国家資格であり、不動産や商業の登記などの法律に関する専門家
  • ファイナンシャルプランナー:国家資格・民間資格ともにあり、個々人のライフプランにおいて「お金」の面でアドバイスを行う専門家

 

ここで挙げた資格はどれも、相談に多い内容に深く関わるものであり、顧客の層を広げるために必ず役立つ資格となっています。

 

どの資格も簡単に取得できるものではありませんが、勉強内容自体も行政書士としての仕事に直接役に立つものとなっているため、取得するメリットは非常に大きいといえます。

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<まとめ>

 

ここまで、行政書士の将来性をテーマに解説してきました。

 

まとめると、

 

・行政書士に将来性がないわけではない

・活躍し続けるためには、AIの活用・関連する資格の取得が効果的

 

ということになります!

 

行政書士を目指している方、目指すか迷っている方はぜひ参考にしていただけると嬉しいです。