「日本文学が好き」

「日本文学を通して表現力をつけたい」

 

このような方におすすめなのが「日本文学検定」という検定です。

本検定は、試験勉強を通して文学の楽しさに触れ、日本文学を未来へつなげていこうという目的で実施されています。

 

本記事では、日本文学検定の合格を目指す上でおすすめの参考書をご紹介していきます。

 

日本文学検定について

多くの方は学生時代に国語の授業の中で日本文学について学んだかと思いますが、現代文学に比べて読みづらい、難しいといったイメージも強いのではないでしょうか。一方で、その時代の文化や思想などの時代背景を知ることができるといった、古典ならではの面白さも秘めています。

 

日本文学検定は、先人たちから伝えられてきた貴重な財産である文学作品を通して様々な表現を学ぶことで情操を豊かにし、教養を高め、語学力・表現力向上につながるような検定試験です。

 

それでは、日本文学検定の概要に関して以下にまとめていきます。

 

3級 2級
受験資格 なし
試験方式 二者択一式、四者択一式 四者択一式
問題数 80問 50問
試験時間 45分 60分
受験料 4,900円 6,400円
合格基準 正答率80%以上
出題内容 【古典】

上代から近世日本文学の一般的な知識

【近現代】

明治以降の日本文学の一般的な知識

【古典】

上代から近世日本文学の専門的な知識

【近現代】

明治以降の日本文学の専門的な知識

 

日本文学検定では、2級と3級に分かれて行われていて、1級試験に関しては未実施のようです。受験資格はないので、どちらからでも挑戦できます。

 

試験問題は、3級が二者択一式と四者択一式の混合で80問、2級は四者択一式で50問出題されます。試験時間は3級が45分間、2級が60分間となっています。

 

受験料は3級が4,900円、2級が6,400円で、それぞれに学割があるようです。

 

80%以上の正答率で合格となり、合格後は認定証がもらえます。

 

試験内容は古典と近現代の2分野で構成されていて、古典は上代から近世日本文学について、近現代は明治以降の日本文学についてが範囲となります。3級は一般的な知識が、2級はより専門的な知識が問われるようです。

 

続いて、日本文学検定の合格率を見てみましょう。

 

日本文学検定では、詳細な合格率等の情報は公開されていませんが、3級の合格率は50〜60%程度となっているようです。

 

日本文学検定の対策ポイント

上記項目で見たように、日本文学検定の合格率は3級で50〜60%と、難易度としては普通程度です。しかし、他検定の初級レベルでは合格率が80〜90%程度のものが多いので、3級にしてはやや難しいと感じるかもしれません。

 

それでは、日本文学検定の対策ポイントについて見ていきましょう。

 

日本文学検定では、公式テキストとして問題集が出版されています。級別に分かれていて、2級用はさらに古典編と近現代編の2冊構成になっています。文学に関する知識だけでなく、文豪たちの逸話などの雑学も収録されているので、楽しみながら学ぶことができます。

 

問題集で一通り知識をつけたら、過去問を使った模擬試験に取り組みましょう。3級は第1回〜第5回、2級は第2回〜第5回までの試験を収録した過去問集がKindleで販売されています。

 

日本文学検定の合格率が他検定と比べて低くなっている理由の一つとして、合格基準が高いことがあげられるかと思います。他検定では正答率70%で合格となるものが多いですが、日本文学検定では80%以上取らないと合格できません。そのため、時間内でいかに効率よく解くか、どのようにミスを減らしていくかを検討しながら過去問演習を行うと良いと思います。

 

日本文学検定のおすすめ参考書

それでは、日本文学検定の対策におすすめの参考書をご紹介します。

 

1.日本文学検定公式問題集〔古典・近現代〕3級

日本文学検定委員会 (編集)
出版社 ‏ : ‎ 新典社、出典;出版社HP

 

「日本文学検定」3級の為の公式問題集です。

ここから8割が出題されるので、日本文学検定受験予定の方は何度も問題を解くと流れがわかり理解が深まります。小話・雑学などちょっと知ったら楽しめる内容が載っています。

 

2.日本文学検定公式問題集〔古典〕2級

松本 直樹 (監修), 阿部 好臣 (監修), 和田 琢磨 (監修), 長島 弘明 (監修), 日本文学検定委員会 (編集)
出版社 ‏ : ‎ 新典社、出典;出版社HP

 

「日本文学検定」2級の為の公式問題集です。

より専門的な内容ですが、日本文学検定受験予定の方は何度も問題を解くと流れがわかり理解が深まります。作者の素顔や舞台裏など知ればもっと楽しめる内容も載っています。

 

3.日本文学検定公式問題集〔近現代〕2級

井上 隆史 (監修), 猪狩 友一 (監修), 日本文学検定委員会 (編集)
出版社 ‏ : ‎ 新典社、出典;出版社HP

本書は「日本文学検定」2級の為の公式問題集です。

明治以降の近現代のことをより専門的な内容で載っています。日本文学検定受験予定の方は何度も問題を解くと流れがわかりより理解が深まります。作者の逸話など知ればもっと楽しめる内容もあり、受験に挑戦する楽しみが増えます。

 

4.教科書では教えてくれない日本文学のススメ (楽しく学べる学研コミックエッセイ)

 

学研から出版されている本書は、10名の有名作家のエピソードを載せています。

漫画で読みやすく次々に聞いた事がない内容が載っているのでとても楽しく読みながら知識が身につきます。どの作家もとても親近感が持てる内容なのでこれから文学を知りたいというきっかけにも繋がります。

日本文学検定受験者にもお薦めです。

 

日本文学検定のおすすめ参考書のまとめ

ここでは、日本文学検定のおすすめ参考書をご紹介しました。

 

日本文学検定は、日本文学を通して時代背景を学べたり、表現力の向上に繋げられたりと、非常に学びの多い検定です。

 

是非この機会に日本文学検定の受験を検討してみてはいかがでしょうか。