「天然石について深く学びたい」

「お客様には常に正しいものを提供したい」

 

このような方におすすめなのが「天然石検定」という資格試験です。

本検定は、売り手と買い手の双方が天然石についての正しい知識を持ち、市場の健全さを維持する目的で実施されています。

 

本記事では、天然石検定の合格を目指す上でおすすめの参考書をご紹介していきます。

 

天然石検定について

身につけたり、身近においておくことで健康や運勢が上昇するとされているパワーストーンですが、現在第3期の宝石ブームを迎えていることもあり、再度注目されています。

 

しかし、価値が曖昧に扱われるといった傾向もあり、適切な流通が損なわれてしまう危険性があることが問題でした。そこで、売り手と買い手の両方が正しい知識が身につけることで市場の健全さを維持しようと設立されたのが天然石検定です。

 

天然石検定は、取得しても鑑定ができるようになるわけではありませんが、正しい知識を身に付けることでより安全に天然石を楽しむことができます。

 

それでは、天然石検定の概要に関して以下にまとめていきます。

 

2級 1級
受験資格 なし 2級ディプロマID取得者
試験方式 筆記試験(選択問題、記述問題)
問題数 50問 60問
試験時間 60分 90分
受験料 9,428円 11,524円

 

天然石検定は、1級と2級に別れて行われています。2級には受験資格が設けられていませんのでどなたでも挑戦することができますが、1級は2級試験に合格後、2級ディプロマIDを取得した方のみ受験が可能です。また、1級を取得した方は、さらに上位資格の天然石マスター検定へ挑戦することもできます。

 

試験は選択問題、記述問題から構成される筆記試験で行われます。問題数は2級で50問、1級で60問出題され、試験時間はそれぞれ60分と90分で行われます。

 

試験内容は、石の名称や色、成分や硬度などの石に関する知識が出題されます。

 

続いて、天然石検定の合格率を見てみましょう。

 

天然石検定では、毎年の合格率や、累計の正確な合格率は公開されていませんが、公式サイトによると、1級で6〜7割、2級で7〜8割程度の合格率となっているようです。

 

天然石検定の対策ポイント

上の項目で見たように、天然石検定の合格率は7割程度と、難易度としては易しい部類に入ります。

 

それでは、天然石検定の対策ポイントについて見ていきましょう。

 

まずは公式テキストを使って知識をつけていきましょう。天然石検定では、それぞれの石についての特徴を覚える必要があります。ひとつひとつが細かい知識となるので、丁寧に確認していきましょう。

 

また、過去問集の類は販売されていませんが、公式サイトには過去問が数題載っています。他に、『天然石のホン01 水晶』にも掲載されているようです。こういったものを利用して、出題される問題形式の把握も忘れずに行いましょう。

 

天然石検定のおすすめ参考書

それでは、天然石検定の対策におすすめの参考書をご紹介します。

 

1.天然石検定2級指導マニュアル

飯田孝一 (著)
出版社 ‏ : ‎ 株式会社マリア書房、出典:出版社HP

 

本書は、「天然石検定の2級」の公式テキストです。

厳選された天然石50点を美しい写真とともに、産地、歴史、解説、処理、間違えやすい石など、さまざまな角度で説明しています。

初心者でもわかりやすい説明で基礎知識がない方でも馴染みやすく図鑑として持っていても十分に楽しめます。

 

2.天然石(ジェムストーン)がわかる本―天然石検定2級公式教科書 (学ぶ創作市場)

飯田 孝一 (著), 天然石検定協議会 (編集)
出版社 ‏ : ‎ マリア書房、出典:出版社HP

 

本書は、財団法人日本余暇文化振興会監修/認定の天然石検定2級公式テキストです。

美しい写真とともに、フォールス・ネームやそっくりさんから、歴史、解説、処理の仕方など初心者でもわかりやすいように書かれています。色々な種類が丁寧に書かれているので見識眼を養うにはとても助けになります。見ているだけでも楽しいので検定を受けない方にもお薦めです。

 

3.ジェムストーン 天然石がわかる本 (下) 天然石検定1級公式教科書 (学ぶ創作市場)

 

本書は、財団法人日本余暇文化振興会監修/認定の天然石検定1級公式テキストです。

より深い知識が必要な上級者向けの本です。検定用に厳選された100種類の宝石鉱物が美しい写真とともに掲載され、原石、処理、フォルスネームなど詳しく載っています。「天然石(ジェムストーン)がわかる本―天然石検定2級公式教科書 (学ぶ創作市場)」の後に読むとより深い知識が得られます。

 

4.価値がわかる 宝石図鑑

諏訪 恭一 (著)
出版社 ‏ : ‎ ナツメ社、出典:出版社HP

 

本書は、宝石鉱物などの見方、価値、選び方がすぐに分かる図鑑で、天然石検定を受験する方や、パワーストーンに興味がある方が知識を深めるのにお薦めの一冊です。

綺麗な石の写真とともに輝きや、処理の仕方や高度屈折率、価値価格の違いなど書かれていてどれも興味深い内容で分かりやすい解説です。

 

5.天然石のエンサイクロペディア

飯田孝一 (著), 島野聡子 (編集)
出版社 ‏ : ‎ 亥辰舎、出典:出版社HP

 

本書は、天然石検定受験者や、天然石に興味がある方にお薦めなテキストです。

ボリュームのあるサイズ感に美しい写真と白黒のページに解説がありメリハリがあって読みやすいです。比較的メジャーな石とマイナーな石も折り混ぜてバランスよく掲載されているので一冊で満足感が得られます。

 

天然石検定のおすすめ参考書のまとめ

ここでは、天然石検定のおすすめ参考書をご紹介しました。

 

天然石検定を取得し、正しい知識を身に付けることで、より安全で楽しく天然石を取り扱うことができるようになります。

 

是非この機会に天然石検定の受験を検討してみてはいかがでしょうか。