「金融窓口サービス技能検定を受験したいけど、どれくらい勉強すれば良いのだろう…」
本記事では、そんな人のために金融窓口サービス技能検定に合格するために必要な勉強時間について紹介していきます。

金融窓口サービス技能検定とはどのようなもの?

まず、金融窓口サービス技能検定について要点をいくつか挙げ、簡単に紹介していきます。金融窓口サービス技能検定は、厚生労働省から指定認定機関に認められた一般社団法人「金融財政事情研究会」が2002年から実施している試験です。この試験では、主に金融機関における窓口業務などに不可欠な技能が問われます。金融財政事情研究会は、”きんざい”と呼ばれ、ほかにも金融に関する検定試験をいくつか行っており、日本の金融界において重要な役割を担っています。

金融窓口サービス技能検定は、よく国家資格と勘違いされる場合がありますが、正しくは「職業能力開発促進法に基づく、国が認めた技能検定試験の一つ」なのです。

金融窓口サービス技能検定の試験概要

次に、金融窓口サービス技能検定の試験概要について詳しく紹介していきます。
金融窓口サービス技能検定は1級/2級/3級の3つに区分されており、学科試験と実務試験の両方がすべての級で行われます。また、それぞれの級で出題数や試験方式などに違いがあります。

それでは、試験概要を詳しく見ていきましょう。

3級 2級 1級
 

 

受験資格

金融機関関連業務に従事している者または従事しようとする者

(誰でも受験可能)

①    2年以上の実務経験を有する者

②    3級技能検定の合格者

③    厚生労働省認定テラー技能審査3級合格者

① 4年以上の実務経験を有する者

② 2級技能検定の合格者

③ 厚生労働省認定テラー技能審査2級合格者

試験方式 学科:マークシート方式

実技:マークシート方式

学科:マークシート方式

実技:マークシート方式

学科:マークシート方式

実技:記述式

出題数 学科:40問程 実技:40問程 学科:40問程 実技:25問程 学科:50問程 実技:15問程
試験日 1月下旬、5月下旬 1月下旬、5月下旬 9月上旬
受験料 7,800円 13,500円 23,500円
合格基準 100点満点中70点以上
試験会場 全国主要都市

※テラー業務と金融商品コンサルティングの2種類から選択可能

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出典:出版社HP

金融窓口サービス技能検定の勉強時間はどのくらい?

では、一体どのくらいの勉強時間で、金融窓口サービス技能検定に合格できるでしょうか。まず、試験の難易度を見てみましょう。

実施日時 3級 2級 1級
2020年1月実施

(2020年9月実施)

学科:32.1%

実技:61.7%

学科:23.9%

実技:20.8%

学科:7.1%

実技:42.5%

2019年5月実施

(2019年9月実施)

学科:44.5%

実技:81.8%

学科:22.2%

実技:40.7%

学科:75.0%

実技:57.1%

※1級試験の実施日時

これは、直近2年分の試験の合格率を表したものです。近年の学科の合格率は3級だと約40%、2級だと約23%と比較的低くなっている一方、1級の場合、2020年実施の回だと約7%、2019年実施の回だと約75%と、その年によって大きく変動することがわかります。また、実技の場合は、3級だと約72%、2級だと約28%、1級だと約46%と、級によってばらつきがあります。このことから、回によってばらつきはあるものの、難易度はある程度高いことが推測されます。

そして、級によっても難易度の差が出てくることもわかります。これらのことを踏まえると、3級の場合約50時間、2級の場合約90時間、1級の場合は120~140時間が合格するための一つの目安です。1日2時間の勉強を毎日続けるとすると、3級だと約1か月、2級だと約1か月半、1級だと約2か月~2か月半の期間が必要になります。

金融窓口サービス技能検定の勉強時間のまとめ

今回は、金融窓口サービス技能検定の勉強時間について紹介しました。

試験難易度は比較的高いですが、3級の場合は受験資格がなく誰でも受けられるので、興味がある人は是非この機会に受けてみてはいかがでしょうか。

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出典:出版社HP