ビジネス実務法務検定試験は、ビジネスにおけるコンプライアンスや法令遵守能力を基礎とする実践的な法律知識を体系的かつ効率的に身につけることを目的とする検定試験です。この試験は東京商工会議所が主催しており、法律の知識をビジネスの実務で活用できるよう設計されています​​。

試験は1級、2級、3級の三つのレベルがあります。2級と3級の受験には特に資格制限はありませんが、1級を受験するためには2級の合格が必要です​。受験料は1級が12,100円、2級が7,700円、3級が5,500円(いずれも税込)です​。

試験形式について、2級と3級は多肢選択式、1級は論述式で行われます。合格基準は2級と3級が70点以上、1級は各問題ごとに50%以上であり、合計得点が200点満点中140点以上でなければなりません。また、1級受験者の中で110点以上140点未満の得点者や、正答率50%未満の問題があった140点以上の得点者は準1級として認定されます​​。

合格者には各級ごとに称号が与えられ、以下のように名刺等で使用することが可能です:

  • 1級:商工会議所認定 ビジネス法務エグゼクティブ(英語表記:The CCI Japan Business Law Examination, Grade 1 Certified)
  • 2級:商工会議所認定 ビジネス法務エキスパート(英語表記:The CCI Japan Business Law Examination, Grade 2 Certified)
  • 3級:商工会議所認定 ビジネス法務リーダー(英語表記:The CCI Japan Business Law Examination, Grade 3 Certified)

 

1級試験の内容は、業務上必要な法律実務知識をビジネス全般にわたって持ち、多面的な観点から高度な判断・対応ができることを目標としています。試験対象は法務部門専任者で、民法、商法、会社法を中心に、全産業分野に共通して生じる法律実務問題に関する共通問題と選択問題があります。