「航空特殊無線技士の勉強方法が知りたい」

「航空特殊無線技士の試験対策をする上でおすすめの参考書が知りたい」

 

このような方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで、本記事では航空特殊無線技士の合格を目指す上でおすすめの参考書をご紹介していきます。

 

航空特殊無線技士について

航空特殊無線技士は、航空機や航空局における無線操作を行う際に必要となる資格です。

 

似た資格に航空無線通信士という資格がありますが、その下位資格にあたります。航空特殊無線技士では航空運送事業における無線操作はできません。自家用飛行機や、測量用の航空機において無線を扱うことができます。

 

それでは、航空特殊無線技士の試験概要について以下にまとめていきます。

 

航空特殊無線技士
試験方式 多肢選択式
問題数 [工学] 12問

[法規] 12問

[通信術] 50字
試験時間 [工学・法規] 60分

[通信術] 約2分
受験料 6,400円
合格基準 [工学] 40点/60点以上

[法規] 40点/60点以上

 

航空特殊無線技士試験は年3回行われています。受験資格も特にないので、どなたでも受験することができます。

 

試験は「工学」「法規」「電気通信術」の3科目で行われていますが、工学と法規は2教科で60分の試験時間となっていますので時間配分には注意しましょう。

 

試験は、工学と法規は多肢選択式で、電気通信術は実際に送受話式で行われます。

 

合格基準は60点満点中40点以上となっていて、全ての科目で合格基準以上の得点が必要です。

 

続いて、航空特殊無線技士の合格率を見てみましょう。

 

【合格率】

2020年 2019年 2018年 2017年 2016年
合格率 80.5% 76.3% 80.4% 75.5% 74.0%

 

合格率は80%程度と高く、比較的易しい資格試験であると言えます。

 

航空特殊無線技士の対策ポイント

航空特殊無線技士の学習期間の目安は1〜2ヶ月程度とされています。他の無線資格を取得している場合はその内容が活かせるため、より短期間での合格が可能になると思います。

 

それでは、航空特殊無線技士の対策ポイントについて見ていきましょう。

 

航空特殊無線技士では、専門知識が問われるため初見では難しく感じられるかもしれません。特に航空系の知識が出題されるので重点的に学習すると良いでしょう。

 

一方で、過去問からの出題が多いという特徴をもちます。過去問を暗記すれば試験の合格は可能と言われるほどです。過去問を使って問題演習を重ねることで効率良く試験対策ができます。

 

また、電気通信術の試験では、実際に無線の送受話を行うのでそちらの対策も必要です。「フォネスティックコード」という航空無線特有のアルファベットの読み方でやり取りされるので、瞬時に対応できるようになるまで練習しましょう。

 

航空特殊無線技士のおすすめ参考書

それでは、航空特殊無線技士の対策におすすめの参考書をご紹介します。

 

1.やさしく学ぶ 航空特殊無線技士試験

吉村 和昭 (著)
出版社 ‏ : ‎ オーム社、出典;出版社HP

 

試験範囲の内容を、図を使ってわかりやすく解説したテキストです。重要用語や解法のポイントが強調されているので、覚えるべき箇所がわかりやすくなっています。電気通信術の出題方法なども解説されているので、通信術の対策も可能です。

 

2.航空特殊無線技士 無線工学 (無線従事者養成課程用標準教科書)

 

一般財団法人情報通信振興会 (編集)
出版社 ‏ : ‎ 一般財団法人情報通信振興会、出典;出版社HP

航空特殊無線技士の養成講座で使用されている公式テキストになります。試験範囲の内容を満遍なく学びたい方におすすめです。

 

3.特殊無線技士問題・解答集

 

QCQ企画 (編集)
出版社 ‏ : ‎ 誠文堂新光社 、出典;出版社HP

特殊無線技士の過去問とその解説をまとめた一冊で、航空特殊無線技士の問題も掲載されています。毎年刊行されているので、最新問題の対策ができるところがおすすめポイントです。

 

航空特殊無線技士のおすすめ参考書のまとめ

ここでは、航空特殊無線技士のおすすめ参考書をご紹介しました。

 

航空特殊無線技士は、自家用飛行機や測量用航空機などの無線を操作する際に必要となる資格です。

 

是非この機会に航空特殊無線技士の受験を検討してみてはいかがでしょうか。