クリーニング師の試験の中で難しいと感じることが多い範囲は、ワイシャツのアイロンがけです。大手クリーニング店では、試験で使用されるようなアイロンでワイシャツの仕上げを行っていません。
対策をするにも独学では難しいので講習会を受講する人も多いですが、試験のためだけにアイロンがけの対策と練習をすることを無駄に感じてしまう人も多いでしょう。
しかし、アイロンがけが試験範囲に含まれていない地域もあるのです。
住民票がある地域などの縛りがない試験なので、アイロンがけが実技試験に含まれていない地域で受験するのもひとつの手です。
そこで、本記事ではクリーニング師の試験でアイロンがけの実技がない地域を紹介します。
クリーニング師の筆記と実技
クリーニング師は、都道府県知事の免許を受けてクリーニング業務を行います。クリーニング所には1名以上のクリーニング師を置かなければならないので、クリーニング業界への就職はもちろん、独立開業の道も開けます。
各都道府県によって、受験料や試験方法、内容が異なります。自分が受験する地域のホームページでしっかりと調べておくことが必要です。中学卒業以上の人は誰でも受験できますが、クリーニング店で働いている人の受験が多いです。
合格率も都道府県によって異なりますが、どの地域でも60%〜80%くらいの場合が多いです。筆記試験は形式が違っても同じような内容が多いですが、実技試験は内容が違うものもあるので、自分が苦手としている課題がある地域を避けて受験するのもひとつの手です。
ワイシャツのアイロンがけがない地域
実技試験にワイシャツのアイロンがけが含まれていない地域は、千葉県・長野県・福岡県・大分県・長崎県です。これらの地域の実技試験は「しみ識別、繊維識別」のみで、アイロンがけの対策は必要ありません。
しかし、今年になっていきなりアイロンがけが追加されたということがあるかもしれないので、よく確認してから申し込みをしてください。
合格率 | |
千葉県 | 不明 |
長野県 | 78.1% |
福岡県 | 不明 |
大分県 | 不明 |
長崎県 | 不明 |
アイロンがけのない地域の2020年度クリーニング師試験合格率ですが、公表されているのは長野県だけでした。長崎県の合格率はアイロンがけがある他の地域と比べると、同じくらいかそれよりも高いくらいです。
やはり、アイロンがけがないということで合格しやすくなっているということもあるのかもしれません。
クリーニング師の実技なしに関するまとめ
本記事では、リーニング師の試験でアイロンがけの実技がない地域を紹介しました。
実務でほとんど必要がないことを対策するのは嫌だと考える人が多いと思います。そう考える人には、この地域での受験をおすすめします。