ほんやく検定とは

ほんやく検定とは、社団法人日本翻訳連盟が実施している検定です。この検定試験では、実務レベルの翻訳に関する技能を測る目的で実施されており、ビジネス場面において「商品として通用する翻訳であるか」という基準で合否が判断されるのがポイントになっています。

主な試験概要

受験資格:なし
受験級:5級、4級、3級、2級、1級
試験方式: インターネット受験

 

レベル構成

受験科目には「基礎レベル」と「実用レベル」の二つがあります。基礎レベルは5級、4級それぞれの問題があり、そこで合否を判定します。実用レベルは5分野(1:政経・社会、2:科学技術、3:金融・証券、4:医学・薬学、5:情報処理)の中から1分野を選びます。翻訳の完成度に応じて1~3級もしくは不合格を判定します。

 

ほんやく検定を受けるメリット3つ

・優遇措置を受けられる

翻訳の仕事を受注するときにはトライアルを受けるのが一般的ですが、ほんやく検定の1級・2級に合格すると、トライアルが免除、もしくはトライアルの条件が緩和されることがあります。これは、翻訳者として活動していくうえでの貴重な武器になるでしょう。

・翻訳者登録制度に登録されている

ほんやく検定は、翻訳者登録制度に登録されている検定です。つまり、1級・2級に合格した人は翻訳者登録制度の申請に利用することができるということです。翻訳者としてのキャリアアップのためには大きなきっかけとなるでしょう。

・仕事の受注につながる

トライアル優遇措置を設けていない会社のトライアルを受ける場合でも、ほんやく検定への合格によってその実力をアピールすることが可能になります。そのほかにも、公的な資格として履歴書に載せることができます。

まとめ

今回は、ほんやく検定のメリットについて説明しました。自分の実践的な実務翻訳能力を知ることができる有用な検定で、受験資格がないのでどなたでも受けることが可能です。この検定に合格されているかどうかで社会からの評価が大きく変わります。自分の実録を示すためにも、また今後のキャリアアップのためにも取得しておくべき資格の一つと言えるでしょう。