TOEIC語学・言語資格・検定

TOEICとは

TOEICとは、ビジネスの場や日常生活での会話、文章でのやりとりなどといった英語能力を測るための試験です。TOEIC Listening & Reading Testのことであり、リスニングとリーディングから成り立ちます。

全てマークシート方式で行われ、リスニング100問・リーディング100問の990点満点です。受験者数は毎年およそ250万人いる大規模な試験となっています。

TOEICの満点者の割合

英語がどんなに得意な人でも、TOEICで満点を取るのはかなり難しいと言われています。なぜなら、満点取得者の割合は全受験者のわずか0.3%であるからです。

前述の通り毎年およそ250万人が受験しますが、その平均点は590~600を推移しています。当然ながらスコアが上昇するにつれてその割合は減少し、900点台の割合でも3%ほどしかいません。

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満点のカラクリ

TOEICの採点方法は、1問何点という単純なものではありません。受験者の英語力の偏差を10〜990点満点の範囲でスコアに表す方法をとっています。どういうことかと言うと、数問のミスであれば受験者全体の英語力の偏差によっては満点になることがあるのです。

例えば、難易度が低かった回のテストで2問落としただけで980点だったのに、難易度が高かったテストでは5問ほどのミスでも満点が出ることもあるということなのです。

英検1級との比較

日本における英語のテストとしてTOEICの他に英検が挙げられます。その二つの間で比較されることもよくあります。しかし、TOEICでは英語の「聞く力」と「読む力」の2つ、英検は「聞く力」「読む力」「話す力」「書く力」の4つの技能のスキルを測るものであるため、単純比較ができません。必ずしも、TOEIC満点だから英検1級合格できるということはありません。

 

TOEICで満点を目指すとどういう利点がある?

満点が取れるのであれば、とるに越したことはありません。TOEICで満点を取っていれば、就職、転職活動で周りと差をつけられますし、採用側からも一目置かれるでしょう。

 

さらに言えば、TOEICで満点を取得するのは簡単なことではないため、「1つのゴールに向かって努力をした経験」という文脈でアピールすることもできるでしょう。計画性、実行力、忍耐力があると評価してもらえるかもしれません。

しかし、そのレベルを求めている企業が少ないのが現実です。通常、企業が求めるTOEICのスコアはだいたい730点、外資系企業でも800点ほどです。そのため、満点を取らずとも企業にエントリーすることは可能です。

ただし、満点がとれなくても、そこを目指して勉強することで高得点が取れるのも事実です。

 

 

900点以上を取るTOEICの学習方法

ここからは、もともと高得点をとっていて、満点を目指している人向けに対策法をお伝えします。

単語

まず、TOEICのスコアが800〜900点の人と990点の人の差はズバリ「単語力」でしょう。TOEICで満点をとるためにはおよそ10000語を習得する必要があると言われています。

英単語の学習で真っ先にイメージするのが単語帳ですが、それに加えて海外のニュースや洋書を活用してみましょう。ニュースや洋書などに使われるさまざまな表現に触れることで、これまでの学習だけでは補うことのできなかった細かい意味やニュアンスを習うことができます。

また、単語を習得する際に覚えておいて欲しいポイントですが、単純に暗記しようとするのではいけません。何度も同じ英単語に触れ、脳に刷り込んでいくイメージで学習しましょう。何度も触れることで長期記憶に繋がり、忘れにくくなります。

時間

TOEICで満点を取る上で、重要になって来るのがタイムマネジメントです。簡単に言えば時間の管理です。
TOEICには時間制限があり、ゆっくりやっていては時間内に終わらせることが難しくなります。

リスニングの部門では、音声が流れてくるタイミングが決まっているために調節することが難しいですが、リーディングの部門では完全に自分のペースで進めることができます。ここでいかに素早く正確に解けるかが鍵となります。

75分の制限の中で、自分の得意不得意、相性などを考えて自分なりに解く順番を工夫するのも良い手段です。とにかくTOEICの問題集などをうまく利用して、早く解答するための練習をするべきでしょう。

 

英語に触れる機会を増やす

単純に、勉強以外の時間にも英語に触れる時間を作ろうということです。例えば、普段聞いているニュースを英語で聞いてみる、洋画を吹き替えなしで見る、などなど。

普段の生活のあらゆる場面で英語に触れる機会を増やすことで、自然と体が英語に慣れていきます。そうすることで英語に対する抵抗感がなくなります。また、勉強しているという意識がないため、楽しみながら飽きずに取り組むことができると思います。

まとめ

ここまで、TOEIC満点の実態や、それを目指すための具体的な対策などを説明しました。

前述の通り、TOEICで満点をとるのは非常に難易度が高く、また就職などでもそのレベルまで求められているわけではありません。

しかし、時間をかけてきちんと対策をすれば不可能なものではないのです。あともう少しで満点に手が届く人たちは、ぜひ諦めずに挑戦してみてはいかがでしょうか。英語力以外にも得られることはたくさんあるはずです。

 

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