「Literas 論理言語力検定と語彙・読解力検定って似た内容の試験だけど、どんな違いがあるのだろうか?どちらを目指すべきなのだろうか?」
こうした疑問を持っている人もいると思います。
社会で活躍するために必要な言語能力が問われるLiteras 論理言語力検定と語彙力や読解力を測る試験である語彙・読解力検定。どちらも同じ分野に関する試験ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は、そんな2つの資格の違いについて比較しながら、詳しく紹介していきます。
Literas 論理言語力検定とは、ベネッセコーポレーションによって実施されている民間の検定試験です。2019年から開始されており、毎年1回ずつ実施されています。社会で主体的に活躍するために必要な「語彙運用力」・「情報理解力」・「社会理解力」の3つが問われるような内容になっています。試験区分としては、3級~1級の3つに分かれています。受験資格は特にないので、誰でも受験することが可能です。ただし、申込するためには、団体責任者がいることが条件となります。
語彙・読解力検定とは?
ではまず、語彙・読解力検定について紹介していきます。
語彙・読解力検定とは、Literas 論理言語力検定の前身となる資格試験であり、朝日新聞社とベネッセコーポレーション主催によって、2018年まで実施されていたものです。「辞書語彙」「新聞語彙」「読解」という3つの分野から出題されるような内容になっており、文章や会話の的確な理解や、表現技法として必要な語句・語彙の知識や運用力を測ります。試験区分としては、4級~1級まで計6つに分かれており、年齢、学歴等に制限はなく誰でも受験できるようになっていました。
2つの資格の違いとは?
2つの資格を比較しながら、その違いをここで紹介していきます。
語句・語彙などを中心に言語運用能力を向上させる、という試験目的は同じですが、いくつか違いが存在します。
まず1つ目に、試験区分です。上記でも紹介していますが、Literas 論理言語力検定の場合、3級~1級の計3つに分かれていますが、語彙・読解力検定では、4級~1級まで計6つに分かれています。このように、試験の級の数に違いがあるのです。
2つ目に、受験者数・合格率などのデータの有無です。Literas 論理言語力検定では、受験者数は公開されておらず、各級の合格率もはっきりとしたデータがありません。一方、語彙・読解力検定では、しっかりと級ごとに受験者数と合格率が開示されています。Literas 論理言語力検定は、最近始まった資格試験ということもあり、データがないため、このような違いがあるのです。
3つ目に試験の難易度の違いです。Literas 論理言語力検定の難易度は、比較的低いです。1級こそ、単なる知識だけでなく、思考力や論理的な語彙力が必要になるため、ある程度の難易度はありますが、2級・3級に関しては、比較的易しい方です。一方、語彙・読解力検定の場合、4級~準2級に関してはそれほど難しくはありませんが、2級から難易度が大きく上がり、合格することが難しくなります。そのため、2級・準1級・1級の3つはレベルがかなり高いということになります。このように、試験の難易度にも違いがあるのです。
どちらの資格の取得を目指すべき?
ここでは、どちらの資格を取得するべきか説明していきます。
上記で紹介した2つの資格のうち、どちらを受験すべきかですが、Literas 論理言語力検定の受験をしましょう。というのも、語彙・読解力検定は2018年度に終了してしまっており、現在受験をすることができないからです。ですので、現在は、試験内容自体が同様の、Literas 論理言語力検定を受験して資格取得を目指すということになります。語彙・読解力検定は、Literas 論理言語力検定の前身試験ということで、今回は比較させていただきました。
Literas 論理言語力検定と語彙・読解力検定の違いのまとめ
今回は、Literas 論理言語力検定と語彙・読解力検定の違いについて紹介しました。
試験内容自体は似ている2つの試験ですが、その違いについて理解できましたでしょうか。是非この機会に、取得に向けて学習してみてはいかがでしょうか。