ビジネスコンプライアンス検定は、ビジネスパーソンに必要なコンプライアンスの知識を身につけることができる資格です。
ビジネスパーソンであればコンプライアンスについて意識していると思いますし、どのような仕事をしている人にも役立つ資格なので受験をしたいと考える人も多いでしょう。
そこで、本記事ではビジネスコンプライアンス検定の難易度について紹介します。
コンプライアンスについて意識について
健全な企業や組織の活動のために必要なコンプライアンス経営やビジネスパーソンとしてのコンプライアンス行動は非常に重要です。ビジネスコンプライアンス検定では、これらに必要な法令・倫理などについて、理念と目的の理解度や価値判断基準、対応能力を認定します。
初級・上級の2つのレベルに区分されています。初級は基本的な法律知識や価値判断基準を有しているかを評価し、上級はコンプライアンス経営の推進者および主体者として高度な法律知識や実践的な価値判断基準を有しているかを評価します。どちらも受験資格はありません。
詳しい合格率は非公開となっていますが、初級と上級どちらもそれほど難しくはありません。テキストの重要ポイントをしっかりと理解し、過去問題で練習をしておけば合格できる試験です。
出題範囲などは?
初級と上級の出題範囲は以下の通りです。
認定区分 | 出題範囲 |
初級 | 1.コンプライアンスの基本論・総論
1-1コンプライアンスの基本 1-2コンプライアンスと法の関係 1-3コンプライアンスの基本的手法 1-4法律・政令・条例・その他ルールの役割と体系的理解 1-5コンプライアンス違反と制裁 2.ビジネスコンプライアンスと法・ルール 2-1企業活動における基本法令 2-2消費者とコンプライアンス 2-3情報セキュリティとコンプライアンス 2-4地球環境と地域社会とのコンプライアンス |
上級 | 1.コンプライアンスの基本論・総論
1-1コンプライアンスの基本 1-2コンプライアンスと法の関係 1-3コンプライアンスの基本的手法 1-4法律・政令・条例・その他ルールの役割と体系的理解 1-5コンプライアンス違反と制裁 2.ビジネスコンプライアンスと法・ルール 2-1企業活動における基本法令 2-2消費者とコンプライアンス 2-3情報セキュリティとコンプライアンス 3.総合事例問題 4.論述問題 |
ビジネスコンプライアンス検定の難易度について
初級はやや易、上級は普通レベルです。
初級
初級の合格はそれほど難しくありません。公式から発表されている学習時間の目安の20時間で、初学者でも合格できるレベルまで到達できます。
試験形式が選択式であるため用語の暗記をする必要はありません。知らない単語を覚えるのには時間がかかるため、選択式の試験ということが学習時間20時間で合格できる大きな理由でしょう。
また、合格基準が65%以上の正答率なので、テキストの隅から隅まで覚えなければいけないということはありません。過去問を解いて重要ポイントを理解しておけば合格できるレベルです。
上級
上級は普通レベルの難易度です。初級合格者であれば40時間程度の学習で合格することができます。
試験範囲は初級よりも広くなる分、覚える内容が多くなり難易度も上がります。実際、テキストのページ数を見ると、上級のテキストは初級より100ページ以上多いです。
また、選択問題だけでなく1000字以内の論述問題が出題されます。論述内容は、コンプライアンスに関する長文の事案から、設問で問われている事柄について検討したことについてです。ややボリュームのある字数なので、負担に感じる人も多いと思われます。
合格基準は70%以上の正答率となっており、こちらも初級よりややハードルが上がっています。
また、詳しい合格率は公表されていませんが、初級と上級を合わせた合格率は公表されています。以下の表が公表されているものです。
合格率(初級・上級) | |
2018年度 | 60.4% |
2019年度 | 70.9% |
2020年度 | 55.2% |
年度ごとに合格率の動きが激しいですが、どの年で考えても合格できない試験ではないと考えることができます。しかし、対策せずに受験して合格できるほど簡単ではないので、しっかりと学習をしてから試験を受けましょう。
ビジネスコンプライアンス検定の難易度のまとめ
本記事では、ビジネスコンプライアンス検定の難易度について紹介しました。
試験内容や合格率から見ても、対策をすればそれほど苦戦せずに合格できる試験です。受験するみなさんは、一発合格を目指して学習を頑張りましょう!