本記事では、幼保英語士の難易度について詳しく解説していきます。
幼保英語士の試験とは「幼児教育・保育英語検定」が正式名称で、幼稚園教諭や保育士に求められる英語力を養うために実施されています。
近年、英語教育の早期化が謳われており、英語教育を行う幼稚園や保育園が増えていますが、そのような教育に対応できるようにするためにこの幼保英語士試験があります。
幼稚園教諭や保育士として英語力を身につけたいという方はぜひご一読ください。
試験の級の違いについて
幼保英語士の試験の級による違いについての概要は以下の表のとおりです。
級 | レベル | 受験料 | 試験内容 |
4級 | 中学初級〜中級程度 | 3,500円 | 筆記50分、リスニングなし |
3級 | 中学卒業程度 | 4,000円 | 筆記50分、リスニング20分 |
2級 | 高校中級〜卒業程度 | 4,500円 | 筆記50分、リスニング25分 |
準1級 | 大学中級程度 | 6,000円 | 筆記50分、リスニング30分、2次面接10分 |
1級 | 大学上級程度 | 7,000円 | 筆記50分、リスニング30分、2次面接20分 |
上の表からわかるように、3級以降はリスニングが、準1級以降は2次試験として面接が入ってきます。レベルも徐々に上がってきて準1級からは大学レベルの英語になります。
幼保英語士の合格率
幼保英語士の合格率は、4級は70%以上、3級は45%程度と言われており、準1級や1級は特に2次試験の合格率が低くなっています。1級から4級までの合格率を平均すると40〜50%になります。
3級から大きく下がっている要因として、リスニング試験の追加が挙げられるでしょう。中学卒業程度とはいえ、日本人にとって馴染みのない英語で話された文章を聞くだけで内容を理解することはやはり難しいです。合格に近づくためには、リスニング対策をしっかりすることがカギになってきます。
幼保英語士の難易度
合格率からも分かるように、難易度は級によって大きく変わってきます。
4級では中学初級〜中級レベルの筆記試験だけということもあり、学習には取り組みやすいでしょう。受験する方の年齢にもよりますが、中学英語を扱った問題集を一通り解けば、合格に近づくことができるでしょう。
しかし、先ほども述べたように3級以降はリスニングの試験、準1級以降は2次試験として面接が課されます。リスニングは短期的な学習で得点力が上がるものではないので、4級と比べると学習にしづらくなってきます。それでも、時間をかけてシャドーイングなどの対策をすれば、着実に力をつけることができます。また、面接試験はアシスタントティーチャーやクラス担任としてパフォーマンスをすることと面接官からの質問に答えるという出題があります。特に、面接官からの質問応対をきちんと対策するとなると一人では難しいので、リスニングよりも対策しづらいと感じる方が多いでしょう。準1級以降を受験する方は、ほかに受験生がいれば協力して対策することをお勧めします。
幼保英語士の難易度についてのまとめ
ここでは、幼保英語士の資格試験の難易度についてご紹介していきました。級によって異なりますが、しっかりと対策をすれば合格するには難しくありません。近年の幼児教育では非常に重要なことの一つなので、是非受験してみてはいかがでしょうか。