環境のため、企業にも省エネ対策が求められますが、その際に中心となるのがエネルギー管理士です。特に燃料や電気の消費量の多い工場の業務の管理、改善などを行います。
本記事では、エネルギー管理士の難易度について詳しく解説していきます。
エネルギー管理士とは、工場などにおいて使用されるエネルギー量を把握し、使用量の合理化に向けて改善を行います。日本はエネルギー資源が乏しく、企業にも使用する資源の節約が求められています。そこで中心となるのがエネルギー管理士です。
試験について
エネルギー管理士の資格を取得するには、国家試験に合格するか、認定研修を受講するかの2通りの方法があります。資格試験の概要は以下の表のとおりです。
試験内容 | 必須基礎 | 課目Ⅰ:エネルギー総合管理及び法規(80分) | |
選択専門 | 熱分野 | 課目Ⅱ:熱と流体の流れの基礎(110分)
課目Ⅲ:燃料と燃焼(110分) 課目Ⅳ:熱利用と設備及びその管理(80分) |
|
電気分野 | 課目Ⅱ:電気の基礎(110分)
課目Ⅲ:電気設備及び機器(110分) 課目Ⅳ:電力応用(80分) |
||
合格基準 | 各課目で配点の60%以上の得点 | ||
受験料 | 17,000円 |
エネルギー管理士の合格率
エネルギー管理士の合格率は、20〜30%です。
合格率は一括で公表されるため、熱分野、電気分野のそれぞれの合格者数、合格率はわかりません。
エネルギー管理士の難易度
合格率からも分かるように、難易度は「難しい」です。
特に、熱や電気分野の専門知識が出題されるため、基礎的な知識がない場合はより勉強時間が必要となることが予想されます。
選択専門に関しては、熱分野と電気分野から選ぶことができますので、少しでも得意な方を選択すると良いでしょう。
また、エネルギー管理士の試験問題は、過去問の類似問題が出題されることが多いです。過去問の演習を行い、よく対策をしておくのがおすすめです。
エネルギー管理士の難易度のまとめ
ここでは、エネルギー管理士の難易度についてご紹介していきました。
エネルギー管理士の合格率は20〜30%で、難易度としては難しい部類に入る資格試験です。
しかし、過去問と似た問題が出題されやすいなど、きちんと対策をすれば合格も可能だと思いますので、この機会にぜひ取得を目指してみてはいかがでしょうか。