「海事代理士の資格を取得するとどのようなメリットがあるのだろうか?また、デメリットはあるのだろうか?」
こうした疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
船舶関連の手続きや書類作成代行などを行う海事法令に関する専門家である海事代理士。この資格を取得するとどのようなメリットがあるのか、逆に取得する際のデメリットはあるのか、知りたい人もいると思います。
本記事では、海事代理士の取得メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
海事代理士試験は、国土交通省が主催している、年に1回実施される国家試験です。「海の法律家」である海事代理士になるためにはこの試験に合格する必要があり、内容としては法律関係の問題や船舶に関する海事法令分野について問われるものとなっています。試験は、筆記形式の一次試験と口述形式の二次試験の2つに分かれています。受験資格は特になく、年齢や学歴に関係なく誰でも受験できますが、未成年者など、合格しても海事代理士となることができない人もいます。
資格取得のメリットは?
では、資格を取得することで得られるメリットをいくつか紹介していきます。
まず、資格取得することで業務の幅を広げることができます。これは、行政書士や司法書士、社会保険労務士として働いている人に限定されますが、海事代理士の資格を取得することで、日々行う業務や仕事の幅を広げることができます。海事代理士の資格だけでビジネスを行うことは難しいですが、上記の資格と兼業することができれば事務所を開き、仕事につなげることができます。もちろん、海事代理士専門の法律事務所などもありますが、ビジネスとして成功できるのは、海運・造船業界に深く精通しているほんの一握りの人達です。ですので、海事代理士を目指す際は、まず行政書士などの資格を取得してからWライセンスとして海事代理士試験の学習を行うことをおすすめします。
また、業務独占できる国家資格であるため、船舶関連や海事に関する仕事を独占的に行えます。ですので、仕事して得られる達成感やある程度のステータスが獲得できるのです。上記でも述べた通り、海事代理士の資格だけで仕事をしていくのは難しいかもしれませんが、兼業することによって、海の法律家として徹底的に仕事を行えます。
資格取得のデメリットは?
ここでは、資格取得のデメリットを見てみましょう。
取得することで得られるメリットは、いくつかあることがわかりましたが、海事代理士となるまでにお金と時間がかかることがデメリットとして挙げられます。海事代理士の試験は、国家資格ということもあり、難易度が比較的高いです。また、受験者のレベルも高い為、初めて受験する人は公開されている合格率以上に難しいと感じるでしょう。そのため、資格を取得するまでに、半年~1年という長期間を要してしまいます。また、試験の受験料として6,800円を、登録免許税として30,000円を支払わなければいけないため、金銭面でも少しハードルが高いです。
海事代理士のメリット・デメリットのまとめ
今回は、海事代理士のメリット・デメリットについて紹介しました。
この資格のメリット・デメリットについて理解が深まったでしょうか。興味がある人は是非この機会に、取得を目指してみてはいかがでしょうか。