建築積算士は、建築関係の仕事に就職を考えている方におすすめの資格のひとつです。
建築積算士として働くには、同名の資格試験に合格する必要がありますが、受験を考えている方が一番気になるのは難易度ではないでしょうか。
本記事では、建築積算士の難易度について詳しく解説していきます。
建築積算士は、設計図などの情報から適切な工事費を割り出すことが主な業務となります。
そのため、図面や仕様書の読み取りスキルを身につけることが非常に重要です。
実技的なスキルとなるため、経験者と未経験者で試験に対する難易度の感じ方が大きく異なる可能性があります。
試験の級の違いについて
建築積算士の試験に級による違いは設けられていませんが、業務領域の違う関連資格試験も実施されています。それらについての概要は以下の表のとおりです。
建築コスト管理士 | 建築積算士 | 建築積算士補 | |
業務領域 | 建築プロジェクトの企画構想段階から、設計の各段階および施工段階に至る全ての局面でコストマネジメントを行う | 建築物の工事費について、数量算出から工事費算定までを行う | 建築物の工事費の算定について、適正な基礎知識を有する専門家予備軍 |
対象 | 発注書側のプロジェクト責任者・担当者
設計事務所のプロジェクト総括責任者あるいはコスト担当者 等 |
設計事務所のコスト担当者
設計会社のコスト部門担当者あるいは工事部門現場管理担当者 等 |
「建築積算」の単位を取得した学生 |
受験料/
登録料 |
29,700円/
15,400円 |
27,500円/
13,200円 |
学生無料/
6,600円 |
各形式別の合格率
建築積算士の合格率は、一次試験は50〜60%、二次試験は60〜70%です。
一次試験は筆記、二次試験は筆記と実技形式で行われます。
合格率から分かるように、二次試験よりも一次試験の方が若干難易度が低いと言えそうです。
建築積算士の試験は、筆記、実技ともに『建築積算士ガイドブック』の範囲から出題されるため、一次試験に向けてしっかりと対策をしておけば二次試験にもそれなりに対応できるでしょう。
各形式別の難易度
合格率からも分かるように、難易度は「易しい」です。
一次試験は、四肢択一式の問題50問、二次試験は短文記述問題2問+実技試験で出題されます。
実技試験では、実際に図面を使って内訳明細を作成する問題も出題されます。
対応できるように問題演習を積んでおくと良いでしょう。
建築積算士の難易度のまとめ
ここでは、建築積算士の難易度についてご紹介していきました。
建築積算士は実技試験も行われるため、それに対応した演習も必要となります。
難易度的にはそこまで難しい試験ではないので、この機会にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。