コンテンツ
「ITに興味があるけど初心者だから不安」「情報系の国家資格は難しいから、その前段階の勉強をしたい」などと考えている方は多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが「P検(ICTプロフィシエンシー検定)」という資格です。パソコン全般の知識を体系的に身に付けることのできる資格で、難易度もそこまで高くないため挑戦しやすいです。
本記事では、そんなP検に合格するためにおすすめの参考書についてご紹介していきます。
P検について
P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)とは、パソコン全般の知識と情報活用能力が問われる資格試験です。企業が求めている実践的なITスキルを証明することができます。
そもそもICTプロフィシエンシーとは、「ICTを活用した問題解決能力」のことを指します。情報処理系国家資格などを狙う方の前提資格として適しているレベルとなっています。
それでは、P検の試験概要を下記の表にまとめていきます。
1級 | 2級 | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 | |
試験時間 | 90分 | 70分 | 60分 | 60分 | 50分 | 15分 |
出題数 | 10問 | 42問・1課題 | 56問 | 57問 | 50問 | 30問 |
合格基準 | 700/1000 | 筆記
490/700 実技 60/100 |
390/600 | 325/500 | 180/300 | 60/100 |
受験資格 | 2級合格 | なし | ||||
10,000円 | 6,220円 | 5,200円 | 5,200円 | 3,060円 | 無料 | |
出題範囲 | ①情報セキュリティ管理②企業内ネットワーク構築③業務プロセス改革④ICTを活用した問題解決 | ①コンピュータ知識②情報通信ネットワーク③情報モラルと情報セキュリティ④ICT を活用した問題解決⑤プレゼンテーション⑥総合実技 |
①タイピング②コンピュータ・知識③情報通信ネットワーク④情報モラルと情報セキュリティ⑤ICTを活用した問題解決⑥ワープロ⑦表計算 | ①タイピング②コンピュータ知識③情報通信ネットワーク④情報モラルと情報セキュリティ⑤ICTを活用した問題解決⑥ワープロ⑦表計算 | ①タイピング②コンピュータ知識③情報通信ネットワーク④情報モラルと情報セキュリティ⑤ICTを活用した問題解決⑥ワープロ⑦表計算 | ①コンピュータ知識②情報通信ネットワーク③情報モラルと情報セキュリティ |
P検は、1・2・準2・3・4・5級の区分に分けられています。試験時間や受験料、出題数は級ごとにすべて異なりますが、出題範囲の違いは内容のレベルのみとなっています。
5~2級は誰でも受験可能ですが、1級は2級合格者のみ受験することが可能です。3級以上が履歴書に書けるレベルとなっています。
P検の対策ポイント
P検に合格するために必要な勉強時間の目安は、級によって異なります。
一般的に2級70時間、準2級は50時間、3級は40時間、4級は40時間ほどと言われています。1級に関しては、2級合格が必須となるため70時間以上が目安です。
さらに、5級に関しては対策の必要はありません。無料で受験できることに加えて、問題も非常に簡単な内容となっています。PCに関して特に知識がなくても合格することができるレベルであるため、自身の実力を確認するためにまずは試しに受験してみるのがおすすめです。
それでは、P検の対策ポイントについて解説していきます。
まずは、公式テキストを繰り返すことです。テキストを繰り返し学習していくことで、試験範囲のパソコン全般の知識を身に付けていきましょう。
次に、実際にパソコンを動かす癖をつけましょう。2級では実技試験があります。タイピングのスピードやパソコンの操作に慣れている方が本番で課題をこなしやすいです。そのため、タイピング練習はもちろんのこと、普段から効率よくパソコンでの作業を行えるように意識しておく良いでしょう。
P検のおすすめ参考書
それでは、P検に独学で合格する上でおすすめの参考書を詳しく解説していきます。
【公式テキスト】
1.P検1級テキスト (P検合格シリーズ)
2.P検2級テキスト (P検合格シリーズ)
3.P検準2級テキスト (P検合格シリーズ)
4.P検3級テキスト (P検合格シリーズ)
5.P検4級テキスト (P検合格シリーズ)
1~5は、P検の受験対策用の公式テキストとなっています。出題内容別に構成されているため、効率よく学習を進めることができます。さらに、カテゴリごとの確認問題や模擬問題まで収録されているため、アウトプットまでしっかりと行える充実したテキストです。
【問題集】
6.P検準2級ドリル (P検合格シリーズ)
7.P検3級ドリル (P検合格シリーズ)
8.P検4級ドリル (P検合格シリーズ)
6~8は、P検の受験対策用のドリルです。公式テキストで深めた知識を、こちらの問題集を使って定着させていくと確実なスキルが身に付きます。高得点を狙いたい方や、知識の定着具合が不安な方におすすめです。
9.P検3級公認テキスト―ICTプロフィエンシー検定試験 (よくわかるマスター)
P検3級の試験範囲に対応した試験対策本です。試験範囲が網羅されており、合格に必要な知識が確実に身に付きます。また参考として用語の詳しい説明が書いてあるため、本書を一通り読むだけでも理解が十分に深まります。サンプル問題も収録されているため、得点力も身に付きます。
前提知識によっては公式テキストのみでも十分合格は望めますが、基本的には公式テキスト+問題集で対応するのがおすすめです。また、3級を受験される予定の方には、「9」も非常におすすめです。
P検のおすすめ参考書のまとめ
以上が、P検のおすすめ参考書についてでした。
P検は大学や短大入試において優遇されるICT系の資格で最も人気を博している資格でもあります。そのため、どちらかというと社会人の方よりも学生の方向けとも言えます。
ICT系のスキルを証明したいあるいはこれから勉強したいという方はP検をチェックされてみてはいかがでしょうか。