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保育士の資格をいつか取りたいなと漠然に考えている方や子育てをきっかけに保育士に興味を持った方もいらっしゃると思います。
若い人が多いイメージの保育士ですが、保育士になるためには年齢制限はあるのでしょうか。
また、せっかく資格をとったとしても年齢的に働く場所があるのか心配…など、今回は、保育士資格を持つ筆者と共に、年齢や就職先のことを知り、不安を解消していきたいと思います。
こちらの記事を読んで、せっかく思い描いた夢を実現させませんか?
保育士の主な仕事内容
保育士は児童福祉法に基づく国家資格で、主に保育所や児童福祉施設などで保育が必要な児童に保護者に代わって保育をする専門職のことです。
保育士資格を取得し、都道府県で登録して初めて保育士として働くことができます。一度取得すると更新がいらないので生涯持ち続けられる資格です。
保育士は、保育所保育指針の「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域を基盤とし、豊かな人間性をもった子どもの育成を図ります。
主に、子どもたちを預かりお世話をしながら、基本的な生活集団力が身につくようにし、保護者とも連携をとりながら心身ともに成長できるように援助します。
また、子どもたちの記録を残すことや、子どもの安全のために他機関とも連絡を取り合うこともあります。
近年では地域交流や子育て支援、相談事業を行う役割など、保育士の仕事は多岐にわたります。
保育士になるには年齢制限があるの?
保育士の資格をとるには、上限の年齢制限はありません。(全国保育士養成協議会より)
下限に関しては、養成施設を卒業した者になるのでおおよそ20歳以上の方が可能になります。
ただし、公務員を目指している方は保育士資格の他に公務員試験も合格する必要があります。各自治体によって年齢制限が違い、おおよそ30歳前後が現状です。
しかし保育士不足解消に力を入れている自治体は40歳前後のところもあるので、どうしても安定した公務員になりたいと思っている方は自分の条件の合う自治体を調べてみましょう。
資格をとるには
資格を取得する上で必要な条件は、
・国家試験を受験し合格する
・厚生労働大臣が指定している大学・短大・専門学校などの保育士養成施設を卒業し資格をとる(保育士養成施設には通信教育や夜間学校も含まれます。)
上記の2つに分けられます。
働いている保育士の年齢
保育所などの実際の現場では、働いている保育士の年齢は若い世代が多くを占めています。2017年の厚生労働省のデータによると保育士の平均年齢は34.8歳です。
これは、結婚や出産を機に一旦辞める人が多いことや、体力面から正職員を諦めてしまうこともなどが要因でもあります。
しかし、2011年から、ここ10年の間に保育士資格を取得する40〜50代も増えているのも事実です。
筆者の勤めていた保育所でも40〜50代のフルタイムでの勤務割合は意外と多く働いていました。
保育士の定年
公立保育園は定年を60歳までと定められています。ただし、勤め先で再雇用を望めば、65歳まで働くことは可能です。
さらに政府が国家公務員の定年を65歳まで引き伸ばす法案をだし、2022年4月から65歳になる予定です。
私立保育園は各施設によって異なりますが、一般的に60歳までとしているところが多いです。しかし近年の保育士不足解消や公務員の定年延長の影響で65歳までにするところも増えてきています。
保育士の求人と年齢
一般企業などに比べると、保育士の採用はさほど年齢に厳しくありません。とはいっても採用されやすい年齢層はあります。
各保育園内で設定している年齢層はおおよそ、
クラス主担任(正職員)20〜30代
主任・園長などの役職(正職員)40代
保育補助(パート・契約社員・派遣社員)特定の年齢はなし
上記のデータから正職員として採用されやすいのは20〜30代であることが分かります。
しかし、それまで他の保育所で働いていた経験がある場合など、40代でも正職員として採用されている場合も多々あります。また他所の保育所から園長として採用される場合、年齢層も高くなります。
正職員を望まない場合は50代になっても求人はあります。50代でも求人がある理由としては、子育て経験が大きく関係していると考えられます。
子育て経験は、大きな財産にもなります。そのため、子育てが終わるくらいの年齢であれば、精神的にも時間的にも余裕があり、保護者の気持ちに寄り添って考えることができるため、需要も高まっているということです。
実際に近年の保育所事情によると、正職員ほどボーナスは出ませんが、働き方改革を行っている保育所では年2回ほど特別手当が出るところも多いです。このように体力の負担や仕事だけに時間を割けない年代でもパートとして満足して働けるケースもあります。
保育所を定年した後に出来る仕事
パートとして再雇用をするところも多いです。また体力が少し心配という方は、保育所の早番をやるのも手です。早番は時給が良いですし、短時間ですむというメリットもあります。
また保育士の資格で働けるところは保育所だけではありません。
70代でベビーシッターをやっている方もいらっしゃいます。
ベビーシッターは特別資格はいりませんが、保育士の資格があると時給にも反映されます。保育所みたいに大勢の子どもを見るわけではなく、お世話する子どもの年齢も選べるので自分に合った働き方もしやすいです。
保育士の年齢についてのまとめ
深刻な保育士不足が今も続いているので、保育士になりたいと思うのであれば、諦めないで挑戦してみましょう。
しかし、保育士の仕事は探せば多く出ていますが、条件が良すぎる保育所は注意する必要があります。条件が良いなら離職する保育士が多いわけがありません。ブラック保育園も存在するので、よく見極めてから決断してくださいね。
保育士の働き方改革は今もまだ続いています。これからもっと働きやすい環境が整っていくはずです。
元々保育士になりたくて保育の道を進んできた方ももちろん素敵ですが、色々な経験をして保育士になった方もいた方が色々な経験や見解があるのでより広い世界になります。
自分の働きたいスタイルを見つけ、素敵な保育士になってくださいね。