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レタリング技能検定を受験したいという人の中には、
「試験はどのくらいの難易度なのか」
「どのくらいの人が合格するのか」
ということが気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではレタリング技能検定の試験の難易度や合格率などを紹介します。
レタリング技能検定について
受験者 | 合格率 | |
1級 | 21人 | 23.8% |
2級 | 411人 | 49.9% |
3級 | 3,258人 | 66.1% |
4級 | 872人 | 77.6% |
レタリング技能検定は3級の受験者数が最も多く、毎年数千人が受験しています。
一方、1級は受験者が少なく合格者が一桁という年も多くあります。
試験は知識問題1枚と実技問題3枚があり、4枚すべてがそれぞれの採点基準(70%前後)に達した場合に合格となります。
2021年の1級と2級の合格率は例年よりも高いです。参考として、2019年の合格率は、1級7.7%、2級27.0%でした。
レタリング技能検定の難易度
実技問題よりも知識問題の方が簡単ということはすべての級に共通しています。
1級の難易度:非常に高い
1級はプロデザイナーを対象にしているため、非常に高い難易度になっています。趣味のような感覚で受験できる3級や4級とは違い、専門的な内容も多く出題されます。ロゴタイプ、タイプフェイス、カリグラフィなど様々なレタリング技術を身につけていないと合格できない試験です。
また、2019年や2018年の合格率は10%を切っており、簡単に合格できる試験ではないことがわかります。
2級の難易度:高い
2級はプロデザイナー志望者を対象にしています。語句にふさわしい書体の選択や創作、漢字・かなまじり文を視覚的に統一して一定時間内に表現できるかどうかなどの技術を評価しています。プロデザイナーを目指す人向けの試験ということで、実際の業務でも使えるレベルのレタリング技術でないと合格することができません。
2021年の合格率は49.9%ですが、それ以前は20%台の年が多かったので、半分は合格している試験だと油断することはできません。
3級の難易度:普通
3級は学校や職場などでのレタリング特技者を対象としています。基本の書体を手本なしで表現できるか、初歩的な描線技術が身についているかなどを評価しています。レタリング技術としては基本的な課題しか出題されませんが、時間がなくて最後の課題がいい加減になってしまったという人は多いです。
合格率は毎年60%台で推移しています。合格が難しい訳ではありませんが、対策を怠ると落ちてしまう試験です。
4級の難易度:普通
4級は初学者や学生などレタリングに興味を持つ人を対象としています。指定された手本の文字を一定時間内で 見て書くことができるかを評価しています。試験内容自体は難しい事はありませんが、3級と同じで実技試験の時間が足りなかったという人は毎年います。
合格率は70%後半の年が多いです。公式から出版されている参考者や過去問を使って練習していれば合格できる試験です。
レタリング技能検定の難易度のまとめ
レタリング技能検定は、4級が合格できなくても3級は合格できるというような試験ではありません。
4級レベルのレタリング技術が身についたら3級の技術も習得できるようになります。
そのため、初学者の人は、3級や2級から受験してみるということをすることなく、4級から着実にレベルを上げていく方が良いでしょう。