試験概要と出題内容
観光英検とは、グローバルな人材としての英語力を身につけることが目的として作られた検定となります。観光の分野を通して、外国人とのコミュニケーション能力を計る試験です。一般的な英語能力を問う試験とは少しスタンスが異なります。例えば、外国人旅行者に日本を案内する立場、あるいは日本人旅行者を率いる旅行業者であったりなど、そこに求められるのは英語を介した接客というコミュニケーション能力を求められる試験となっています。
生活に密着した、身近な英語を中心に出題されます。筆記試験では、英語の基本である四技能の能力を試します。さらにリスニングでは、写真やイラストを使って実用的に問題ができています。筆記、リスニングとも旅行や観光などに絞られています。空港、交通、ホテル、観光、ショッピングなど、実際の旅行でよくある場面を想定した問題が出題されます。それに加え、観光における必須の知識である国内や海外の文化、地理、歴史の分野からも出題されます。
対象者
海外旅行を楽しみたい方から、スペシャリストとして観光英語を試したいと思う方まで幅広く受験することができます。高校、大学の学生や旅行を楽しみたい一般の方の受験も可能です。
就職に関して
この資格を持っていた場合、就職の際に有利になったりはするのでしょうか。これに関しては、場合によっては観光業界への就職に有利になることがあります。なぜならば、観光英語検定の資格保持者を優遇する企業があるからです。業界内すべての企業で、という訳ではありませんが、少なくとも2級を持っていればアピールポイントとして活用することができるでしょう。
具体的な職業
観光英語を活かせる仕事の一つに、コンシェルジュの仕事があります。コンシェルジュとは、いわばホテル内の総合世話係です。様々なお客さまの要望に応えることが仕事です。観光客が困った時に、流暢な英語でコミュニケーションをとれば、大きく貢献することができます。コンシェルジュに必要な英語レベルは、観光英語2級と言われています。ホテルの予約や各種の手配ができるレベルの英語力が問われます。
キャリアアップにも
国内外の旅行者数は年々上昇傾向にあり、コロナ禍が明けたらますます増加することが予想されます。また、資格取得を奨励している企業もあり、取得することでキャリアアップにつながることもあります。もちろん、プライベートでも十分に役に立つ試験となっています。
観光英語検定 就職のまとめ
今回は、就職において観光英語検定が役に立つのかを説明しました。結論からいいますと、2級を持っていれば十分アピール材料になります。観光英語検定の受験を通して培った能力は、コンシェルジュなどの仕事で実際に役立てることができます。また、キャリアアップも目指せる試験となっているため、旅行業界を志している方にとっては理想的な試験と言えるでしょう。