「知的財産管理技能検定ってどのくらい難しいのだろう?」
こうした疑問を持っている人もいると思います。
企業内での知的財産を管理・活用する技能の習得レベルを測定・評価する試験であり、国家資格でもある知的財産管理技能検定は、どのくらいの難易度なのでしょうか。
今回は、それらについて詳しく紹介していきます。
知的財産管理技能検定の合格率はどのくらい?
知的財産管理技能検定は、1級~3級まであり、各級に学科試験・実技試験の2つがあります。この学科試験と実技試験の両方に合格しなければ、知的財産管理技能士として認定されません。学科試験は、各級いずれもマークシート方式です。実技試験は、2級と3級が記述方式の筆記試験のみ、1級は記述方式の筆記試験に加え口頭試問があります。また、受験資格ですが、3級は特に設けられていないのに対し、2級は3級技能検定の合格者、1級は2級技能検定の合格者で、知的財産に関する業務について1年以上の実務経験を有する者、などの規定が設けられています。
では、合格率をみていきましょう。まず3級ですが、学科は60%以上、実技は70%前後となっています。次に2級ですが、学科が40%以上、実技は40%前後となっています。最後に、1級ですが学科が5~10%、実技は60~70%となっています。1級になると、合格率がぐっと下がるのがわかります。
3級 | 2級 | 1級 | |
学科 | 60%以上 | 40%以上 | 約5~10% |
実技 | 70%前後 | 40%前後 | 約60~70% |
知的財産管理技能検定の難易度は?
上記で紹介した合格率を見てもらうと分かる通り、知的財産管理技能検定は級が上がるごとに合格率は低くなります。つまり、難易度は級が上がること上がっていくということです。3級は、学科・実技ともに半分以上の人が合格しているため、難易度はそこまで高くないでしょう。2級は、学科・実技ともに半分弱の人が合格しています。言い換えると、半分以上の人は落ちてしまっているので、ある程度の難易度はあるということが言えます。そして1級は、学科に関しては合格している人はごく一部であり、難易度は非常に高くなっています。実技は、そこまで合格率も低くなく、学科試験に合格できるかどうかが1級攻略のカギとなります。このように、各級によって難易度は変化するのです。
知的財産管理技能検定 難易度のまとめ
今回は、知的財産管理技能検定の試験難易度について紹介しました。
級が上がるにつれて、受験資格のレベルや難易度も高くなっていきますが、自身のスキルとして身に着け、将来活躍する機会を増やしたいなどで興味がある人は、是非この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。