世界遺産検定を目指すうえで欠かせないのが参考書です。今回の記事では世界遺産検定におすすめの参考書を紹介します。
世界遺産検定の概要
世界遺産検定は世界遺産を通して、国際的な教養を身につけ、持続可能な社会の発展に寄与する人材の育成を目指した検定です。検定は年に4回開催されています。検定は1級から4級まであります。
内容 | 受験料(公開会場試験) | 受験料(CBT試験) | 試験時間 |
世界遺産条約の理念や諸概念を理解し、世界遺産に関する諸事情について自分の意見をもつ 世界遺産全件 |
20,400円 | CBTでは実施なし | 120分 |
世界遺産条約の理念や諸概念を理解し、世界遺産の普遍的価値を学ぶ 世界遺産全件 |
10,900円 | 11,800円 | 90分 |
5,000円 | 5,700円 | ||
世界遺産条約の理念や関係機関について理解し、各位いきを代表する世界遺産の多様性を学ぶ 日本の全遺産・世界の代表的な遺産300件 |
6,500円 | 7,300円 | 60分 |
世界遺産条約の理念を理解し、地理や歴史に登場する代表的な世界遺産の価値を学ぶ 日本の全遺産・世界の代表的な遺産100件 |
5,400円 | 6,200円 | 50分 |
世界遺産の見方を知り、日本を中心とする世界の有名なさんを通して世界の広さを学ぶ 日本の全遺産・世界の有名な遺産32件 |
3,800円 | 4,600円 | 50分 |
2・3級併願 11,000円 | CBTでは実施なし | ||
3・4級併願 8,800円 | CBTでは実施なし |
世界遺産検定おすすめ参考書
すべてがわかる世界遺産大事典<上>世界遺産検定1級公式テキスト
世界遺産として遺産を見る際に重要な基礎知識が充実しています。日本、アジア、オセアニアの世界遺産が掲載されています。世界の遺産は植民都市や文化的景観などのテーマごとに学ぶことができます。
すべてがわかる世界遺産大事典<下>世界遺産検定1級公式テキスト
ヨーロッパ、アメリカ大陸の世界遺産、危機遺産、建築様式などの世界遺産が掲載されています。世界遺産はローマ帝国や文化的景観などに書かれており、横のつながりで理解することができます。
くわしく学ぶ世界遺産300世界遺産検定2級公式テキスト
本の遺産と世界の代表的な遺産300件が紹介されています。テーマごとに掲載されているので理解しやすくなっています。国際社会で通用する表現などを学ぶことが可能です。
きほんを学ぶ世界遺産100 世界遺産検定3級公式テキスト
世界遺産検定3級に対応した公式テキストで、世界遺産リストに記載されるための登録基準、無形文化遺産保護条約などの重要情報を含む内容で構成されています。
また、セレンゲティ国立公園や三内丸山遺跡などの具体的な遺産に関する情報や、ブナ科の植物、ニホンカモシカなどの生物、さらには建築家ヨーン・ウッツォンや成層火山に関する情報も含まれています。これらの情報は、世界遺産についての基本的な理解を深めるのに役立ちます。
はじめて学ぶ世界遺産50世界遺産検定4級公式テキスト
世界遺産検定4級に対応した公式テキストです。このテキストは、中学2年生から高校2年生を対象としており、日本の遺産を中心に、日本と世界の遺産の比較や代表的な世界の遺産の全60件を解説しています。教育現場での英語での世界遺産学習をサポートするため、「英語で説明しよう」というコーナーが設けられており、暗記できる程度の長さの英文で世界遺産について学ぶことができます。
また、このテキストには、世界遺産のランキングや登録数の推移など、楽しみながら世界遺産を学ぶことができる「くらべてみよう」と「資料」のコーナーも含まれています。このテキストからは4級試験の9割以上が出題されるとされています。
世界遺産検定公式過去問題集 1・2級
世界遺産検定1級および2級の対策に特化した問題集です。1級の7月と12月、2級の3月、7月、12月の試験問題を網羅しています。112ページにわたり、例題と解説が含まれており、検定対策を強化する内容になっています。
世界遺産で始める地理総合多様な文化とわたしたち
『世界遺産ではじめる地理総合 多様な文化とわたしたち』は、2022年に高等学校の地理歴史科で必修化された「地理総合」を学ぶための教材です。この本は、世界遺産を通して地理総合の学習内容を掘り下げています。世界遺産は、豊かで複雑な世界のシンボルとして、長い歴史の中で生まれた文化財や自然景観の継承をテーマにしています。これにより、地理的環境と人間の相互依存関係を考察する「地理総合」の学習に役立てています。
本書は全8章から成り、約150件の世界遺産の事例を通じて、地理総合のテーマを学ぶことができます。各章は複数の節に分かれており、節の最後には本文で扱ったテーマに関する探究学習の場が設けられています。探究学習はメインクエスチョンと複数のサブクエスチョンで構成されており、自分なりの回答を導くためのものです。
また、生徒が能動的に学びに向かうための「チャレンジ!」単元も設定されており、学習した知識や技能を活用して課題を考察するテーマが提供されています。
世界遺産で取り組む探求学習 自ら考えるための26の事例
高校生を対象とした探究学習の教材です。この書籍では、世界遺産をテーマにして、自分で課題を見つけて解決するためのアプローチを取り入れています。探究学習は、知識の習得や与えられた課題への取り組みから一歩進んで、自分で課題を設定し、その解決のために必要な知識を自ら集め、積極的に社会や世界と関わる学びの形です。
本書には26の世界遺産を通して様々な課題について考えるワークブック形式の内容が含まれており、SDGs(持続可能な開発目標)とも関連付けられています。学習者は、これらの事例を基にして、自分の考えを深め、解決策を見つけるプロセスを体験します。また、学習した内容を発表することで、社会とのつながりを感じる学びが促されます。
内容は以下のセクションで構成されています。
- 探究を知ろう
- 世界遺産を知ろう
- 登録基準で探究しよう
- 世界遺産を探究しよう
- 世界遺産で探究しよう
- テーマで探究しよう(グループワーク)
- 身近な世界遺産候補を探してみよう
世界遺産検定のメリット
- 世界遺産の深い知識: この検定を通じて、世界各地の文化的・自然的遺産についての深い知識を得ることができます。これは、旅行や教育の面で非常に有益です。
- 文化理解の向上: 世界遺産には、様々な文化や歴史が反映されています。これらを学ぶことで、異文化に対する理解と尊重が深まります。
- 教育的価値: 学校や教育機関での教材として利用することができ、学生や子供たちに広い視野を提供することができます。
- キャリアの機会: 旅行業界や教育業界、文化保存に関する職業で、この検定は役立つ資格となり得ます。
世界遺産検定はどんな人におすすめ?
- 世界遺産に興味がある人: 世界各地の文化や自然遺産に興味がある人にとって、検定は知識を深める絶好の機会です。
- 旅行愛好家: 旅行を計画する際に、世界遺産の詳細な知識を持っていると、より豊かで意味のある体験をすることができます。
- 学生・教育関係者: 歴史、地理、文化などを学ぶ学生や教師にとって、この検定は教材としても有効です。
- 環境保護・文化保存に関心がある人: 世界遺産の保存と保護に関心がある人には、この検定が遺産の価値と保護の重要性を理解するのに役立ちます。
- キャリア開発を考えている人: 旅行業界、教育業界、文化関連の職業で働く人やその分野でキャリアを目指している人には、資格としても有効です。
世界遺産検定のまとめ
今回の記事で紹介した世界遺産検定はや日本の世界遺産や世界の世界遺産にに興味のある方におすすめの資格になっています。おすすめの参考書から自分に合った参考書を探して、資格取得にトライしてみましょう!