宅建試験まで50日を切ったころ、試験を申し込んだ皆さんのところには試験会場の案内はがきが届いたことでしょう。

試験会場は、当日のコンディションを左右する大切な要因でもあります。

今回は試験会場について注目して、気になるポイントを深掘りしてお送りします。

 

 

 



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1. 試験会場の決まり方

 

そもそも宅建試験の会場はどのように決まるのでしょうか?

自分の希望を通すことが可能かどうかを見ていきましょう。

 

∟インターネット申込では希望会場を選択できる

まず会場を選ぶこと自体は“可能”です。

試験申し込みの際にインターネット申し込みをすると、会場を選ぶことができます。郵送申し込みでも、地域によっては第1希望〜第3希望まで希望を書くことができるようです。

 

しかしいくら希望を出していたり近くに会場があることがわかっていても、徒歩10分の会場ではなく片道3時間の会場になってしまう場合もあります。

 

 

∟先着順のため、申し込みのタイミングが重要

その理由は、会場の決定は“先着順”であるからです。

駅の近くや公共交通機関が充実した地域は、もちろん人気がありますよね。

インターネット申し込みの場合は、先着順で埋まってしまった会場を選ぶことができなくなります。

場合によっては「選択したはずだけど希望通りに行かなかった」(おそらく、処理によるタイムラグ問題)もあり得ます。

 

希望の会場で受験するためには、事前に会場の情報を調べておく・申込み開始の段階ですぐに試験に申し込むなどの対策が必要です。

 

 

∟そもそも会場候補が公開されていない県もある

しかし、そんな事前の対策を全て吹っ飛ばしてしまう県もあります。

筆者が受験をする「千葉県」がそれに該当します。

 

いくら調べても会場の情報が開示されず、インターネット申し込みでも候補すら上げてくれませんでした。

試験会場通知が送られてきた2023年8月下旬になっても情報が出ていないので、おそらく一般向けには公表する気がないのだと思われます。

調べた限り、全国でこのような事例は千葉県と岡山県のみでした。

 

 

2. 試験会場が遠い(移動が大変)な場合はどうする?

 

希望が通らなかった・そもそも試験会場が一箇所しかないなど、さまざまな理由で遠方の試験会場に足を運ばなければならない受験者の方もいらっしゃるでしょう。

遠方の会場になってしまった場合、どのような点に注意しなければならないでしょうか?

 

∟受験者都合での会場変更は不可

大前提として、受験者都合での会場の変更は不可です。

申込時点で所在している都道府県の会場での受験となりますので、引っ越しや諸事情で会場がある県とは違うところに住んだとしても、受験のためには指定された会場に受けに行く必要があります。

 

∟通知ハガキには「送迎禁止・下見禁止」の注意書き

試験会場通知のハガキには、赤文字で駐車等の禁止・下見等の禁止が書かれています。(写真は千葉県のものです)

 

 

県によっては

 

万一、試験当日、周辺道路や商業施設の駐車スペースに違法・不法駐車(送迎含む)し、周辺店舗や住民等からの苦情が出た場合は、地域住民・会場のご迷惑となるため必ず警察へ通報します。また、指示に従わない者(受験者・送迎者)は受験者を不正受験者扱いとさせていただく場合があります

 

というように、具体的かつ厳格に注意を促しているところもありました。(一般社団法人岡山県不動産サポートセンターHPより抜粋)

 

初めていく遠方の会場ということで不安を感じることも多いでしょうが、ルールはしっかり守るようにしましょう。

 

∟サポートが必要な場合は、必ず事前に許可を

とはいえ、さまざまな事情でどうしても公共交通機関での移動が難しい方もいらっしゃるでしょう。

そんな方は「事前に実施期間に相談をする」ことが大切です。

都道府県ごとに対応は異なる可能性がありますが、県によっては「会場へのタクシーでの乗り付けを許可する」などの個別対応を取ってくれる場合があります。

「とりあえず行ってみたらどうにかなるだろう」という過信だけはNGです。

必ず事前に問い合わせを行いましょう。

 

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出典:出版社HP

 



 

3. 試験会場へのアクセスで困らないために

 

ここまでは、試験会場の立地についてお話をしてきました。

ここからは、当日までに必ずチェックを済ませておきたい重要ポイントをご紹介します。

 

∟到着時間には余裕を持って

おすすめの会場到着時間は「11時45分」です。

 

理由は

 

・入室時間のリミットは12時30分(事前案内を聞く必要があるため)

・郊外にある大学のキャンパスなどは、会場に着いたとしても“着席まで”が大変な場合もある

 

からです。

 

Googleマップなどを利用して事前に所要時間を把握していても、到着してから自分の席にたどり着くまでの時間がプラスアルファで発生する可能性があります。

 

会場の内部まで知り尽くしている場合を除いて、この時間を目安に会場(の入口)に到着するのが無難でしょう。

 

 

∟時間を潰す場所のピックアップも

会場の近くまで朝早くに移動しておいて、時間が近くなってから入室をしたいという方もいらっしゃるでしょう。

会場が限られる地方などは、特にその傾向が強くなります。

その場合は「どこで時間を潰すか」の情報も大切です。

 

最寄駅や会場近くの喫茶店やファミレスは、おそらく同じ考えの人が集まりますよね。

都心部だと「コワーキングスペース」や「レンタルスペース」が穴場になる可能性があります。

スポット利用ができてWi-Fiもつながり、とても便利です。カフェなどとも違って静かで集中力もキープすることができるので、会場の近くにそのような場所があるかぜひ調べてみてください。

 

 

∟【最重要】移動手段は複数用意すべし

最も大切なのは、会場までの移動手段を複数用意しておくことです。

とにかく会場について着席をすることができなければ、どれだけ勉強したとしても合格することができなくなってしまいます。

 

もしも最寄り駅までの電車が止まってしまったら?

当日の悪天候で急な遅れが発生してしまったら?

電車は無理でも、バスはどうだろう?

最寄駅ではなく、別の駅からのアクセスはできないか?

 

さまざまなシチュエーションを考えておいて、いざという時のためにメモしておきましょう。

通知ハガキの段階では非推奨ですが、緊急時はタクシーの利用も考えられます。会場の近くで運行しているタクシー会社の電話番号なども控えておくと良いでしょう。

 

移動手段も時間潰しの場所も1つに絞らず複数ピックアップしておくと、当日焦らずにプランを組み直すことができます。

 

 

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出典:出版社HP

 



 

 

宅建試験会場通知がきた!会場が遠い場合は?具体的な対策を考えてみた【2023年版】のまとめ

 

というわけで、今回は宅建試験会場の中でも自宅から遠い会場になってしまった方向けに記事をまとめてきました。

ただでさえ緊張するのに、そこに移動にかかるストレスが加わってしまうのは不利にも思えますよね。

この記事で紹介した対策が、当日の皆様の緊張をほぐすきっかけになれば幸いです。

 

かくいう私も、会場までのドアtoドアで40分程度の会場に決まっています。電車がいつも乗っている方向と逆方向になるので、かなり緊張しています。

 

会場の立地に左右されない自信と余裕を持って臨めれば1番ですが、当日まで気が抜けません。

みなさんも一緒に頑張りましょう!

 



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