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マンション管理士の資格は、近年不動産業界への転職・再就職に有利な資格として注目されています。
そのため取得を目指す人が多いのですが、実は維持費がかかるのはご存じでしょうか？
転職・再就職によって収入を上げるまでの間、一体どれくらいのお金が必要なのか？
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
1.マンション管理士の維持費とは？
マンション管理士の維持費とはそもそもどのようなものを言うのでしょうか？
この記事の中では、以下のように分類して計算を進めていきます。
∟その1：国家試験合格まで
マンション管理士試験に合格するまでに必要な金額をまとめます。
全員に等しくかかる受験料の他にも、教材費なども含めて考えてみることで最終的な総額が把握しやすくなります。
∟その2：マンション管理士証の発行まで
試験合格からマンション管理士証の発行までに必要な金額をまとめます。
試験に合格するだけでも「国家試験合格」という権利を得られます。
実際にマンション管理士の業務に携わるためにはマンション管理士証を手に入れなければなりません。
∟その3：仕事に携わるマンション管理士であり続けるため
マンション管理士証を常に持ち続けるために必要な金額をまとめます。
ここまでの金額をまとめることで、手当を受け続けるメリットが初めて見えてくるはずです。
また、この記事内では顔写真が必要な場合に1000円ずつ計上しています。しかし、実際はスマホのカメラで撮影OKのものも多くあります。
多めに見積もっているので、参考程度でご覧ください。
2. その1：国家試験合格まで
∟試験合格までの教材費
独学であればあるほど抑えられる金額ですが、市販の問題集・予想模試などの受験など対策をしておくに越したことはありません。
最低でも1万円の教材費が必要だとして計算します。
∟試験の受験料
国家試験の受験料は9,400円です。
これは受験者全員が支払わなければなりません。
また、郵送で申込する場合は規定に沿った顔写真が必要になります。(オンライン申請ではデータ可)
この顔写真撮影費で1,000円も計算しましょう。
3. その2：マンション管理士証の発行まで
∟資格登録手数料
マンション管理士として登録してもらうために支払う手数料です。登録を受ける全ての人が支払わなければなりません。
金額は4,250円です。
また、この登録申請の際に
・住民票(300円)
・郵送料(404円)
・登録免許税…9,000円
が必要になります。
細々とした金額ですが、経費にすることもできますのでしっかり押さえておきましょう。
∟マンション管理士証交付申請手数料
マンション管理士証の交付を申請するための手数料です。
等しく2,450円がかかります。
また、顔写真の提出が必要なので1,000円と郵送費404円をプラスします。
4. その3：仕事に携わるマンション管理士であり続けるため
∟マンション管理士登録更新のための法定講習
マンション管理士は5年に1度、法定講習を受ける必要があります。
必要な費用は法定講習受講料(16,600円(税込))です。
また、顔写真の提出が必要なので1,000円と郵送費404円をプラスします。
∟マンション管理士証がなくても登録は失効しない
試験の合格後は、一生涯その権利を持ち続けることができます。
またマンション管理士証は必ずしも発行する必要はなく、法定講習をしっかり受けていれば登録を維持することができます。
そのため、管理業務に携わることがなければマンション管理士証を発行しないままでいても大丈夫です。
特に管理業に携わる予定のない人は、無理に発行を行わないことで維持費を抑えることができます。
∟業務に携わるためには常にマンション管理士証が必須
法定講習は公益財団法人のマンション管理センターが行います。全国にある教室で行われるものの他に、WEB受講も可能です。
しかし開催時期が12月下旬〜2月ごろと限定されているため、これまでマンション管理士証を発行していなかった人が管理業に携わることになって発行申請を行う場合は注意が必要です。
転職などで新たにマンション管理士証が必要になる場合は、転職先にもきちんとその旨を説明して「いつからマンション管理士証を携帯できるのか」を明確にしておきましょう。
5. 総額まとめ
さて、ここまで必要な金額をずらりと書き出してみました。
講習の有無などが複雑なので、一度ここでさまざまなシチュエーションごとに必要な金額を計算してみます。
マンション管理士証は、必ず発行するものとします。
なおマンション管理士には登録における実務経験の制限がないため、経験者・未経験者の制限なしに記載を行います。
∟合格後すぐにマンション管理士証の交付を受ける場合
総額 38,208円
内訳
教材費…10,000円
試験受験料(+顔写真代) …10,400円
資格登録手数料(＋必要書類など) …13,954円
マンション管理士証交付申請手数料(+必要経費) …3,854円
∟法定講習を受講後、初めてマンション管理士証の交付を行う場合
総額 54,808円
内訳
教材費…10,000円
試験受験料(+顔写真代) …10,400円
資格登録手数料(＋必要書類など) …13,954円
法定講習受講費…16,600円
マンション管理士証交付申請手数料(+必要経費) …3,854円
マンション管理士の維持費はいくら？のまとめ
全体を通しても、マンション管理士証の発行までは3万円以上がかかる形になりました。
マンション管理士は宅建士や管理業務主任者のように実務経験による登録の制限がないため、業界未経験者でもリーズナブルに登録を済ませることができます。
その分、5年に1度の法定講習の金額がやや高めに設定されている気もしますね。
しっかり教材費にお金をかけて一発合格を目指すことで最終的な金額を抑えることも必要です。
また顔写真は、写真館で撮ってデータを保管し、必要な枚数を自分で印刷するなどの工夫をすれば少しでも金額を抑えることにつながります。
転職・再就職による収入UP目当てにマンション管理士試験に取り組む人は、この辺りの経費との相殺も意識しながら、なるべく一発合格を目指したいところですね。